
Geminiの最新モデルは、Geminiアプリなら3.6 Flashと3.1 Pro、APIなら3.8 Flashが中心です。この記事では、Geminiのモデル一覧を表にまとめ、各モデルの違いの比較と用途別の選び方、アプリでの切り替え方、APIの料金を解説します。Gemini最新の動きとして、Gemini 4 Argonの要点も紹介します。
Geminiのモデルとは?アプリとAPIで選べるモデルが違う
Geminiのモデルは、Googleが開発するAIの頭脳にあたる部分です。同じGeminiでも、チャットで使うGeminiアプリと、開発者向けのGemini APIでは選べるモデルが違います。
GeminiアプリとGemini APIの違い
Geminiアプリは、ブラウザやスマホでGeminiと会話するためのサービスです。入力欄のモデル名から、用途に合わせてモデルを切り替えて使います。
Gemini APIは、自社のアプリやシステムにGeminiを組み込むための仕組みです。モデルを名前で指定して呼び出し、使ったトークン数に応じて料金を払います。アプリより選べるモデルが多いのが特徴です。
| 使い方 | 主な利用者 | モデルの選び方 | 料金 |
|---|---|---|---|
| Geminiアプリ | 一般の利用者 | 入力欄のメニューから選ぶ | 無料、または月額のGoogle AIプラン |
| Gemini API | 開発者・企業 | コードでモデル名を指定する | 無料枠、または使った分だけ払う従量課金 |
Flash-Lite・Flash・Proの違い
Geminiのモデル名は「世代の番号+種類」でできています。たとえば3.6 Flashは、3.6世代のFlashという意味です。種類は大きく3つに分かれ、Proほど賢く、Flash-Liteほど速くて安いと覚えると選びやすくなります。
- Flash-Lite
-
速さと費用の安さを最優先した軽いモデルです。短い質問への回答や、大量の文章の翻訳・分類に向いています。
- Flash
-
速さと賢さのバランスを取った主力モデルです。日々の調べものや文章作成から、コーディングやエージェントの作業まで幅広くこなします。
- Pro
-
最も高い推論力を持つ上位モデルです。複雑な数学やコーディング、長い資料の詳しい分析に向いていますが、回答までの時間は長めです。
安定版とプレビュー版の違い
Gemini APIのモデルには、安定版とプレビュー版があります。安定版は中身が基本的に変わらないため、本番のシステムに向いた選択肢です。
プレビュー版は本番でも使えますが、利用の上限が厳しくなる場合があり、非推奨になるときの予告は最短で2週間前です。現在は、Gemini 3.1 ProとGemini 3 Flashがプレビュー版として提供されています。長く動かすシステムでは、プレビュー版のモデルを使う場合に後継モデルへの切り替えを前提にしておきましょう。
Geminiの最新モデル一覧(2026年10月時点)
Googleがいま提供しているGeminiの主なモデルを、テキストを扱うモデルと、画像・動画・音声を扱うモデルに分けて一覧にしました。
テキストを扱うGeminiのモデル一覧
| モデル名 | 位置づけ | 使える場所 | 無料・有料 |
|---|---|---|---|
| Gemini 4 Argon | Gemini 4世代のフロンティアモデル | サイバー防御の担当者に限定 | 一般向けは未提供 |
| Gemini 3.1 Pro | いま使える最上位のProモデル | アプリ API(プレビュー版) | アプリはGoogle AI Pro・Ultra APIは有料のみ |
| Gemini 3.8 Flash | 最新のFlashモデル | アプリ(有料プラン) API | アプリはGoogle AI Pro・Ultra APIは無料枠あり |
| Gemini 3.7 Flash | 1世代前のFlashモデル | API | APIは無料枠あり |
| Gemini 3.6 Flash | アプリの標準モデル | アプリ API | アプリはGoogle AI Plus以上 APIは無料枠あり |
| Gemini 3.5 Flash | 2026年5月に登場したFlashモデル | API | APIは無料枠あり |
| Gemini 3.5 Flash-Lite | 最も速くて安い3.5世代のモデル | アプリ API | アプリは無料 APIは無料枠あり |
| Gemini 3.1 Flash-Lite | 費用を抑えたい処理向けの軽量モデル (2027年5月7日に提供終了予定) | API | APIは無料枠あり |
| Gemini 3 Flash | 以前のFlashモデル | API(プレビュー版) | APIは無料枠あり |
表のとおり、いま一般の人がアプリで使える最上位モデルは3.1 Proで、最新のFlashモデルは3.8 Flashです。Gemini 3.5 Proは2026年5月の発表では翌月に提供する予定でしたが、同年7月21日にパートナーとの試験の段階にあると改めて発表され、まだ一般には提供されていません。
3.8 Flash・3.7 Flash・3.6 Flashは、APIの料金がどれも同じで、新しいほど性能が高くなっています。APIで新しく作るなら、Googleが勧める3.8 Flashか3.5 Flash-Liteを選ぶとよいでしょう。

画像・動画・音声を扱うGeminiのモデル一覧
Geminiには、文章だけでなく画像や動画、音楽、音声を作るモデルもあります。Geminiアプリの画像生成や動画生成も、こうしたモデルが動かしています。
| モデル名 | できること | APIのモデル名 |
|---|---|---|
| Nano Banana 2 | 画像の生成と編集 (速さと量を重視) | gemini-3.1-flash-image |
| Nano Banana Pro | 画像の生成と編集 (文字入りや4Kの高品質な画像) | gemini-3-pro-image |
| Gemini Omni Flash | 音声つき動画の生成と編集 | gemini-omni-1.1-flash |
| Veo 3.1 | 音声つきの映画のような動画の生成 (APIは2026年10月22日に提供終了予定) | veo-3.1-generate-preview |
| Lyria 3.5 | フルレングスの楽曲の生成 | lyria-3.5 |
| Gemini 3.8 Flash TTS | 文章の読み上げ(音声合成) | gemini-3.8-flash-tts |
| Gemini 3.8 Live | リアルタイムの音声会話 | gemini-3.8-live |
| Gemini 3.5 Transcribe | 音声の文字起こし | gemini-3.5-transcribe |
動画生成のGemini Omni Flashは、APIでは有料の利用者だけが使えます。Geminiアプリで動画を作る機能も、Google AIの有料プラン向けです。

提供が終わった・終わる予定のGeminiのモデル
Gemini APIでは、古いモデルが順に提供を終えています。Gemini 3 Proのプレビュー版、Gemini 2.0 Flash、Gemini 2.0 Flash-Liteはすでに使えません。画像生成のGemini 2.5 Flash Image(初代のNano Banana)は、2026年10月2日に提供を終了しました。
Gemini 3 ProはAPIで使えなくなり、いまのProモデルは3.1 Proです。これまでのGemini 3 Proの詳しい解説は、次の記事で読めます。

これから提供を終える予定のモデルもあります。動画生成のVeo 3.1(標準・Fast・Lite)は、APIでの提供を2026年10月22日に終える予定で、後継はGemini Omni Flashです。軽量モデルのGemini 3.1 Flash-Liteは、2027年5月7日に提供を終える予定で、後継は3.5 Flash-Liteです。
Gemini 2.5 Pro・2.5 Flash・2.5 Flash-Liteは非推奨ではないものの、使えるのは過去に積極的に使っていた利用者に限られます。2.5系を使っているシステムは、3.5 Flash-Liteか3.8 Flashへの移行を検討しましょう。
Gemini 4 Argonとは?Gemini最新モデルの要点
Gemini 4 Argonは、Googleが2026年9月30日に発表したGemini 4世代のモデルです。ただし、一般の利用者やAPIの開発者はまだ使えません。
Argonは、ソフトウェア開発・企業の知的作業・サイバー防御に強いフロンティアモデルです。一度に出力できる量が100万トークンと、これまでのモデルの6万4千トークンから大きく広がりました。
提供はまずFairwind Programのサイバー防御の担当者に限られ、その後に有料APIの利用者とGoogle AI Ultraの加入者、さらに開発者・企業・一般の利用者へと広がる予定です。日本での提供時期を含め、日付は発表されていません。(2026年10月時点)
APIの価格は、導入価格で100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルです。性能のベンチマークや料金の詳しい内容は、Gemini 4 Argonの解説記事で紹介しています。

Geminiのモデルの比較と用途別の選び方
Geminiのモデルは、使う場面とプランで選び方が変わります。まずアプリで選べるモデルをプランごとに比較し、そのあと用途別のおすすめを紹介します。
Geminiアプリで選べるモデルをプランごとに比較
| プラン | 月額 | 選べるモデル | 読み込める量 (コンテキスト ウィンドウ) |
|---|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 3.5 Flash-Liteのみ | 3万2千トークン |
| Google AI Plus | 725円 | 3.5 Flash-Lite 3.6 Flash | 12万8千トークン |
| Google AI Pro | 2,900円 | 3.5 Flash-Lite 3.6 Flash 3.8 Flash 3.1 Pro Deep Thinkも使える | 100万トークン |
| Google AI Ultra | 14,500円 (AI Proの5倍の使用量。 ヘルプでは4倍と表記) 32,000円 (AI Proの20倍の使用量) | Proと同じモデル (Deep Think含む) | 100万トークン |
2026年10月9日から、無料プランで使えるのは3.5 Flash-Liteだけになります。3.6 Flashを使うにはGoogle AI Plus以上、3.1 Proを使うにはGoogle AI Pro以上への加入が必要です。AI Plus以上の加入者には、適用時期を知らせるメールが別途届きます。
Proを毎日の仕事で使うなら、3.8 FlashとDeep Thinkまで使えて使用量も4倍になるGoogle AI Proが現実的な選択です。Ultraは、使用量をさらに大きく増やしたい人向けです。
日常の質問や文章作成なら3.5 Flash-Lite
メールの下書き、調べもの、要約のような日々の作業なら、3.5 Flash-Liteで十分です。無料プランで使えるのは3.5 Flash-Liteだけなので、迷ったらまずこのモデルから始めるとよいでしょう。
Google AI Plus以上に加入していれば、速さと賢さのバランスを取った3.6 Flashも選べます。

難しい推論やコーディングなら3.1 Pro
数学の問題、長いコードの作成、複数の資料を突き合わせた分析のように、深く考える必要がある作業には3.1 Proが向いています。回答までの時間は長めですが、そのぶん筋道の通った答えが返ってくるでしょう。
さらに難しい問題には、モデル選択メニューの強化版思考モードを使う方法もあります。メニューでは「複雑な問題の解決」に向くモードとして表示されます。
最新モデルを使うなら3.8 Flash
Google AI ProかUltraに加入しているなら、最新のFlashモデルである3.8 Flashも選べます。3.8 Flashはソフトウェア開発や複数の手順を踏む作業で3.7 Flashから大きく性能を上げており、Flashの速さのまま難しい作業を任せたい人に向いています。

APIで大量の処理をするならFlash-Lite
APIで大量の文章を翻訳・分類するような処理では、料金の安さが効いてきます。費用を最優先するなら3.5 Flash-Liteを選びましょう。3.1 Flash-Liteは2027年5月7日に提供を終える予定なので、新しく選ばないほうが安全です。品質も求めるなら3.8 Flash、最高の推論力が必要な処理だけ3.1 Proに回す、という使い分けがおすすめです。
Geminiアプリでモデルを切り替える手順
Geminiアプリのモデルは、入力欄のメニューから数クリックで切り替えられます。モデルを切り替えるにはGoogleアカウントでのログインが必要です。パソコンのブラウザでの手順は次の3ステップです。
Geminiを開き、入力欄の右側に表示されているモデル名をクリックします。
モデルの一覧が開きます。使いたいモデルをクリックしてください。
2026年10月9日から、無料アカウントで選べるモデルは3.5 Flash-Liteだけになります。3.6 Flashを使うにはGoogle AI Plus以上、3.1 Proを使うにはGoogle AI Pro以上への加入が必要です。モデルごとにエフォート レベルを低・中・高から選べます。
入力欄のモデル名が、選んだモデルに変わります。この状態で質問を入力すると、選んだモデルが回答します。
Google AI ProかUltraに加入している場合は、3.8 Flashも選べます。
Gemini APIのモデル別料金の比較
Gemini APIの料金は、モデルごとに100万トークンあたりの単価で決まっています。テキストを扱う主なモデルの有料枠の料金を比較しました。
| モデル名 | 入力 (100万トークンあたり) | 出力 (100万トークンあたり) | 無料枠 |
|---|---|---|---|
| Gemini 3.1 Pro(プレビュー版) | 2.00ドル (20万トークン超は4.00ドル) | 12.00ドル (20万トークン超は18.00ドル) | なし |
| Gemini 3.8 Flash | 0.75ドル (2027年1月1日から1.50ドル) | 3.75ドル (2027年1月1日から7.50ドル) | あり |
| Gemini 3.7 Flash | 0.75ドル (2027年1月1日から1.50ドル) | 3.75ドル (2027年1月1日から7.50ドル) | あり |
| Gemini 3.6 Flash | 0.75ドル (2027年1月1日から1.50ドル) | 3.75ドル (2027年1月1日から7.50ドル) | あり |
| Gemini 3.5 Flash | 1.50ドル | 9.00ドル | あり |
| Gemini 3.5 Flash-Lite | 0.30ドル | 2.50ドル | あり |
| Gemini 3.1 Flash-Lite | 0.25ドル | 1.50ドル | あり |
| Gemini 3 Flash(プレビュー版) | 0.50ドル | 3.00ドル | あり |
3.8 Flash・3.7 Flash・3.6 Flashの料金は、2026年12月31日までの価格です。2027年1月1日からは入力・出力とも2倍になるため、長く使うシステムでは値上げ後の費用も見込んでおきましょう。
APIの料金はドル建てだけで、円での価格はありません。3.1 Proは無料枠が無く、有料の利用者だけが使えます。なお、Gemini 4 Argonはまだ料金ページに載っていません。アプリのプラン料金も含めた全体像は、Geminiの料金プランの記事で解説しています。

Geminiのモデルに関するよくある質問
Geminiのモデルについて、よく聞かれる質問に答えます。
無料で使えるGeminiの最新モデルはどれですか?
無料で使えるのは3.5 Flash-Liteです。
2026年10月9日から、無料アカウントで選べるモデルは3.5 Flash-Liteだけになります。3.6 Flashを使うにはGoogle AI Plus以上、3.1 Proを使うにはGoogle AI Pro以上への加入が必要です。最新の3.8 Flashは、Google AI ProとUltraの加入者向けです。
Gemini 3.5 Proはいつ使えますか?
提供開始日は発表されていません。
Gemini 3.5 Proは2026年5月に発表されましたが、同年7月21日の発表ではパートナーとの試験中でした。準備ができしだい広く提供する方針で、2026年10月2日時点ではGeminiアプリにもAPIのモデル一覧にもありません。
Gemini 4は使えますか?
いいえ、一般の利用者はまだGemini 4を使えません。
Gemini 4世代で発表されたのはGemini 4 Argonだけで、提供はサイバー防御の担当者に限られています。次は有料APIの利用者とGoogle AI Ultraの加入者に広がる予定です。
Gemini APIの無料枠で使えるモデルはどれですか?
3.8 Flash・3.6 Flash・3.5 Flash-Liteなど、Flash系のモデルの多くは無料枠で使えます。
3.1 Pro、画像生成のNano Banana 2、動画生成のGemini Omni Flashは無料枠では使えません。なお、無料枠で送った内容は、Googleのサービス改善に使われます。
まとめ
Geminiのモデルは、Proほど賢く、Flash-Liteほど速くて安いという関係です。アプリの無料プランでは3.5 Flash-Liteが基本で、3.6 Flashを使うにはGoogle AI Plus以上、3.1 Proを使うにはGoogle AI Pro以上への加入が必要です。
APIでは、最新の3.8 Flashと費用の安いFlash-Liteを中心に、用途に合わせて使い分けましょう。Gemini 3.5 ProやGemini 4 Argonはまだ一般には提供されていないため、公開されたらモデルの選び方も見直す必要があります。
