
Plaud Oneと、Plaud Note Pro・NotePin Sの違いは、録音できる場面と通信の方式です。Plaud Oneは、通話をイヤホンで、対面の会話を充電ケースで録ります。
さらにeSIMの4G通信を内蔵しているため、スマートフォンを介さずに録音をクラウドへ送れる仕様です。この記事では、3機種の仕様を公式の発表をもとに一覧表で比較し、場面別の違いと選び方を解説します。
Plaud Oneの違いを比較|Note Pro・NotePin Sの仕様一覧
Plaud Oneは、通話をイヤホンで録音でき、4G通信を内蔵する点で、Note Pro・NotePin Sと違います。通話の録音の可否、連続録音時間、通信の3点で差が大きく、仕様は次の表で一度に見比べられます。
3機種の仕様を一覧表で比較
次の表では、Plaud One・Plaud Note Pro・Plaud NotePin Sについて、形、録音できる場面、電池、通信を並べています。価格以外で差が大きいのは、通話の録音・連続録音時間・通信の3行です。
| 項目 | Plaud One | Plaud Note Pro | Plaud NotePin S |
|---|---|---|---|
| 形・装着 | イヤホン2個+充電ケース | カード型 スマホの背面に装着または単体 | ピン型 4種類のアクセサリーで装着 |
| 本体価格(税込) | 44,000円 日本では販売準備中 | 30,800円 | 28,600円 |
| 通話の録音 | できる (イヤホンで双方の声を録音) | できる (スマホに取り付けて録音) | できない |
| 対面の録音の範囲 | ケースで最大5m | 最大5m(音声強化モード) 最大3m(長時間駆動モード) | 最大3m |
| 連続録音時間 | イヤホン最大6時間 ケース最大25時間 | 音声強化モード最大30時間 長時間駆動モード最大50時間 | 最長20時間 |
| スタンバイ時間 | 最大21日 | 60日間 | 40日間 |
| 重さ | イヤホン各4.5g ケース62.5g | 30g | 17.4g(マグネットピン除く) |
| 通信・転送 | 4G LTE(eSIM内蔵) Bluetooth 5.4 | BLE 5.4 Wi-Fi(2.4GHz・5GHz) | BLE 5.2 Wi-Fi |
| 無料の文字起こし | 毎月300分 | 毎月300分 | 毎月300分 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
Plaud Oneの価格は公式ストアに載っている販売価格です。(2026年10月時点)
一覧表から分かる3つの違い
Plaud Oneは、録音の場面によってイヤホンと充電ケースを使い分ける製品です。会議室や対面の会話はイヤホンをしまったケースが録り、通話とオンライン会議は耳に着けたイヤホンが双方の声を録ります。ケースにはeSIMと4G LTEが入っていて、スマートフォンを介さずに録音をクラウドへ送れます。

Plaud Note Proは、通話と対面の録音を1台でこなすカード型です。本体が通話か対面かを自動で判別するため、場面ごとに機器を持ち替えなくて済みます。

Plaud NotePin Sは、対面の録音に絞った軽いピン型です。服や手首に着けたまま録音でき、歩きながらの会話や現場の業務に向く製品です。

Note ProとNotePin Sの2機種だけの違いは、ディスプレイの有無やマイクの数を含めて、次の記事で詳しく比べています。

通話・会議室・オンライン会議で録音のしかたが違う
録音のしかたは、通話・対面・PCのオンライン会議の3つの場面で機種ごとに違います。
通話を録音できるのはPlaud OneとNote Pro
Plaud Oneは、録音が始まると相手には音声で通知が流れ、録音していることが伝わるしくみです。通話の自動録音は初期設定でオフになっているので、すべての通話が勝手に録られることはありません。
Note Proで通話を録音するときは、電話をかける前に本体をスマートフォンに取り付けておく必要があります。スマートフォンの背面にマグネットケースで付けておけば、そのまま通話の録音に移れます。
NotePin Sは、振動伝導センサー(V.C.S)を搭載していないため、通話の録音には対応していません。電話の内容も文字で残したいなら、Plaud OneかNote Proのどちらかが候補になるでしょう。
会議室など対面の録音は3機種とも可能
会議室や対面の会話は、3機種とも録音できます。違いが出るのは収音範囲で、大きめの会議室で離れた席の声まで録りたいなら、収音範囲の広いPlaud OneのケースかNote Proが合います。Note Proは長時間駆動モードに切り替えると、録音時間が延びる代わりに範囲が狭くなる点に注意が必要です。
Plaud Oneはケースとイヤホンで録音の役割が分かれる
Plaud Oneで対面の会話を録るのは、イヤホンではなく充電ケースです。イヤホンをケースに入れた状態で、ケースの4つのマイクとAI指向性収音が周りの声を拾う仕組みです。イヤホン側の収音範囲は最大2mで、通話や再生中の音声の録音に使います。
録音の開始は、ケースの録音ボタンの長押しです。通話中やイヤホンで音声を再生中は、イヤホンの軸を長押ししても始められます。
次の表は、Plaud Oneの充電ケースとイヤホンの役割を、録音の場面と録音中のライトで比べたものです。
| 項目 | 充電ケース | イヤホン |
|---|---|---|
| 場面 | 会議・ 対面 | 通話・ オンライン会議・ 再生中の音声 |
| ライト | 白がゆっくり点滅 | 黄がゆっくり点滅 |
PCのオンライン会議はPlaud Desktopを使う
Note ProとNotePin Sでオンライン会議を録るときは、PC用の無料アプリPlaud Desktopを使います。Plaud Desktopは、会議にボットを参加させずに録音できます。通話の録音に対応していないNotePin Sでも、PCのオンライン会議ならPlaud Desktopで録れる点は押さえておきたいところです。

Plaud Oneは、オンライン会議の間もイヤホンを着けていれば、会議の音声をイヤホンで録音できます。

形・装着・バッテリー・通信の違い
3機種は、イヤホン・カード・ピンと形がまったく違い、それに合わせて装着のしかたや電池の持ち方、録音の送り方も変わります。持ち歩き方と、充電せずに録れる時間の長さで違いが出ます。
イヤホンとケース・カード型・ピン型の違い
Plaud Oneは、ハーフインナー型のイヤホン2個と充電ケースの組み合わせで、色はホワイトのみです。イヤホンは汗や水しぶきに耐えるIP54に対応しています。充電ケースには耐水性がないため、水まわりで使うときはケースの置き場所に気をつけましょう。
Note Proは85.6×54.1mmのカード型で、厚さは2.99mmです。マグネットケースに入れてスマートフォンの背面に付けるか、単体で持ち歩きます。本体には0.95インチのAMOLEDディスプレイがあり、ボディはアルミ合金です。
NotePin Sは、51×21×11mmのピン型です。マグネットピン・クリップ・ネックストラップ・リストバンドの4種類のアクセサリーが同梱されていて、胸元・首・手首など、着ける場所を選べます。色はブラック・シルバー・パープルの3色から選べます。
録音モード・再生時間・充電の違い
Plaud Oneは、通話を録るイヤホンと会議を録るケースで連続録音時間が違い、長い会議はケースで録る前提の作りです。電池と充電に関わる仕様は次のとおりです。
- イヤホンで音楽や動画を再生する時間は、アダプティブANCのオンで4.5時間、オフで6時間です。
- イヤホンとケースの充電を合わせると、最大36時間使えます。
- 10分の充電で2時間使えます。
Note Proの録音時間を決めるのは、アプリで選ぶ録音のモードです。収音範囲を広く取る音声強化モードと、録音時間を延ばす長時間駆動モードに加え、ファームウェアV1.3以上ではバッテリー残量に応じて自動で切り替えるAdaptiveモードも使えます。会議の広さと録音の長さのどちらを優先するかで、モードを選ぶ形です。
充電にかかる時間は、Note ProとNotePin Sがフル充電で約2時間です。Plaud OneはUSB-Cで充電しますが、充電ケーブルと電源アダプターは同梱されません。手持ちのUSB-Cのケーブルと電源を用意しておく必要があります。
Plaud Oneだけが4GとeSIMを内蔵
Plaud Oneは、録音しながら4G回線でクラウドへ音声をアップロードするので、録音を止めるとすぐに文字起こしと要約が始まります。
4G通信は80以上の国と地域で使え、SIMカードやデータプランは不要です。電波が届かない場所では、ケースが約30時間分の録音を保存し、接続が戻ると自動でアップロードします。
Note ProとNotePin Sは、録音した音声をBluetoothかWi-Fiでスマートフォンのアプリへ転送する方式です。録音してから文字起こしまでの間にスマートフォンが入るかどうかが、Plaud Oneとの違いになります。
Plaud Oneだけにある機能
Plaud Oneには、録音機の2機種にはないAIの呼び出しと、ワイヤレスイヤホンとしての機能があります。
Agentボタンと音声での依頼
Plaud Oneの充電ケースには、録音ボタンとは別にAgentボタンがあります。Agentボタンは、長押ししながら話しかけてAIアシスタントを呼ぶためのボタンです。各部の名称を示した公式の図では、ケースの手前の側面にあり、番号4がAgentボタン、番号5が録音ボタンです。

Plaud Agentへの依頼は、PlaudアプリのAsk Plaudの音声ボタンを押し続けて話しかける形でも出せます。入力欄が「押し続けて話す」に切り替わります。

アダプティブANCとイヤホンとしての使い方
Plaud Oneのイヤホンは、録音の機器であると同時に、普段の音楽や動画を聞くワイヤレスイヤホンとしても使えます。アダプティブANCは最大40dBのハイブリッド方式で、外音取り込みにも対応。
ドライバーは12mmのダイナミック型で、イコライザーで音の傾向を調整できます。ワイヤレスイヤホンとしても使える点は、ほかの2機種にない特徴です。
発売前に知っておきたい注意
Plaud Oneの機能の一部は、今後のファームウェア更新で有効になります。ベータ版の機能は、正式版になるまでに内容が変わる場合があります。
Plaud Oneとのペアリングには、Plaud Mobile Appのv4.0.x以降が必要です。対応するのはiOS 18以降またはAndroid 9以降のスマートフォンで、それより前のアプリのバージョンではペアリングできません。
3機種で共通の機能と文字起こしの無料枠
文字起こしの無料枠とAIの機能は3機種で共通です。AIの機能で差が出ないため、機種選びの決め手は録音の場面・形・通信・価格の4つになります。
AI機能と上位への切り替えは3機種で共通
3機種とも、本体をアプリに連携すると、無料のStarterプランで文字起こしが使えます。無料の枠で足りないときは、毎月1,200分のProプランや、無制限のUnlimitedプランに上げられます。
AIの機能(Plaud Intelligence)は、Plaud Agent・アーティファクト・コネクタ・スキル・ルーティンです。コネクタはGoogle カレンダー・Slack・Notion・Linearなどとつながります。3機種とも同じAI機能を使えます。
アプリはPlaud Mobile App・Web・Desktopで同じアカウント
録音の管理には、スマートフォンのPlaud Mobile App、ブラウザのPlaud Web、PCのPlaud Desktopの3つを使えます。3つのアプリは同じアカウントで使えるので、外出先ではスマートフォン、デスクではPCと、場所に合わせて開くアプリを選べます。どの機種を選んでも、録音を見返すアプリの組み合わせは変わりません。
目的別に選ぶ|Plaud One・Note Pro・NotePin S
3機種は、通話を録るかどうか、スマホを介さず録音を残したいか、どう持ち歩きたいかで選び分けられます。次の3つの条件のうち、自分の使い方に近いものから、仕様の合う機種を選んでください。
通話とオンライン会議が多く、スマホを介さず録音を残したいならPlaud One
電話やオンライン会議の録音が多く、録った音声をスマートフォンを介さずにすぐ文字にしたいなら、Plaud Oneの仕様が合う条件です。外回りの合間に取引先と電話し、そのあと会議室で打ち合わせに入る働き方でも、通話はイヤホン、対面はケースと、同じ製品の中で録り方を切り替えられます。
たとえば、移動中にスマートフォンの電池や通信を気にせず、会議が終わったらすぐ要約をチームに回したい営業職や、在宅でオンライン会議が続く人が当てはまります。普段使いのワイヤレスイヤホンと録音機器を1つにまとめたい人にも、仕様が合うでしょう。
決め手になるのは、ケースが自分で回線につながり、スマートフォンにつながなくても録音をクラウドへ送れる点です。しくみの詳しい説明は、Plaud Oneだけが4GとeSIMを内蔵することを紹介した節にまとめました。
録音できる時間と範囲はイヤホンとケースで分かれるため、表1の「連続録音時間」「対面の録音の範囲」の行で、自分の会議の長さや部屋の広さに足りるかを確かめてください。価格は3機種で最も高く、日本ではまだ販売準備中です。
- 発売を待たずにすぐ使い始めたいなら、販売中のNote ProかNotePin Sが合う
- 普段使っているイヤホンを替えるつもりがないなら、録音だけを受け持つNote Proの方が使い方に合う
- 価格を抑えつつ通話も録りたいなら、Plaud Oneより価格が低いNote Proも候補になる
電話も会議室も1台で録りたいならNote Pro
通話と対面の両方を、機器を持ち替えずに1台で録りたいなら、Note Proが仕様に合います。午前は電話での商談、午後は会議室での打ち合わせという日でも、カード型の本体1台で両方を残せます。
顧客からの電話の要件をそのまま記録に残したいカスタマーサポートや、電話の面談と対面の面接を行き来する採用担当のように、録る場面が1日の中で入れ替わる仕事に向く仕様です。会議や出張が続き、充電の回数を減らしたい人にも合うでしょう。
決め手は、通話と対面の録音を自動で切り替えるスマートデュアルモード録音です。通話と会議室での録り方は、それぞれを比べた節で詳しく解説しました。
表1の「連続録音時間」「スタンバイ時間」の行は3機種を並べて比べられるので、出張の日数に合わせて充電の間隔を見積もる目安になります。価格は3機種の中ほどで、すでに販売中です。
使い方・レビュー・購入先ごとの違いは、次の記事で解説しています。



歩きながらの対面の録音ならNotePin S
通話は録らず、歩きながらの会話や現場でのやり取りを主に録るなら、NotePin Sが仕様に合う条件です。店舗や工場の見回り、取材先での立ち話のように手がふさがりやすい場面でも、服や首元に着けたまま録音を始められます。
たとえば、売り場を回りながらスタッフと引き継ぎを話す店長や、現場で施主と打ち合わせる施工管理の担当者のように、話す場所が移り変わる仕事が当てはまります。移動が多く、対面の会話を主に録りたい人に向く製品です。
決め手は、軽いピン型で、付属のアクセサリーを使って着け方を場面ごとに変えられる点です。形と着け方の違いは、3機種の形を比べた節で紹介しました。
表1の「対面の録音の範囲」「連続録音時間」の行で、録りたい相手との距離と1日に録る長さに合うかを見てください。価格は3機種で最も低く、すでに販売中です。
- 電話の商談も録りたいなら、通話の録音に対応するNote ProかPlaud Oneが合う
- 広い会議室で離れた席の声まで録るなら、表1の「対面の録音の範囲」の行で範囲の広い機種を選ぶ
NotePin Sの特徴をもっと詳しく知りたいなら、次の記事を参考にしてください。

Plaud Oneを選ぶ前に確認したいこと
購入を決める前に、販売の状況と、録音の同意のルールを押さえておきましょう。
国内の販売はまだ準備中
公式サイトでは、ウェイトリストの登録を受け付けています。発売日は公式にはまだ発表されておらず、国内の報道では2026年内の発売予定です。
国内発表の内容は、次の記事にまとめています。

録音の同意と法令
通話でも対面でも、録音を始める前に、参加者へ録音することを伝えて同意を得ておきましょう。録音の通知が流れる前に一言伝えておけば、相手を驚かせずに済むでしょう。地域ごとの法令の扱いは、次のとおりです。
録音に関する法令は地域によって異なり、通話の参加者全員の同意が必要な地域もあります。必ず参加者に録音することを伝え、録音の同意に関する現地の法令に従ってください。
出典:Plaud公式ヘルプ「Plaud One で通話を録音できますか?」
よくある質問
Plaud Oneの違いや使い始めの条件について、迷いやすい点に答えます。
Plaud Oneは通話を録音できる?
はい、イヤホンを着けて通話すると、自分と相手の双方の声を録音できます。
録音が始まると相手に音声で通知されます。通話の自動録音は初期設定でオフです。詳しくは本文の通話の録音の節で説明しています。
Plaud Oneは何時間録音できる?
連続録音は、イヤホンで最大6時間、充電ケースで最大25時間です。
電波が届かない場所でも、ケースが約30時間分の録音を保存し、接続が戻ると自動でアップロードします。3機種の録音時間は、本文の一覧表で比べています。
Plaud Oneの価格は?
Plaud Oneの販売価格は44,000円(税込)です。
日本での販売は準備中で、公式サイトではウェイトリストの登録を受け付けています。予約や特典の内容は、国内発表を解説した記事にまとめています。
まとめ
通話の録音が多く、スマホを介さず録音を残したいならPlaud One、電話も会議室も1台で録りたいならNote Pro、歩きながらの対面の録音が中心ならNotePin Sが合う機種です。迷ったときは、まず通話を録るかどうかで考えると選びやすくなります。すぐに使い始めたい場合は、販売中のNote ProとNotePin Sが候補です。
