
GPT-6.1 Solは、GPT-6 Solを改良したOpenAIの新モデルで、GPT-6 Astraに迫る性能を、Astraの5分の1の標準入出力料金で使えます。ChatGPTではPlus・Pro・Business・Enterprise・EduのChatGPT WorkとCodexで使え、API料金は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルです。GPT-6 Solとの違いや注意点も解説します。
GPT-6.1 Solとは?GPT-6シリーズでの位置づけ
GPT-6.1 Solは、GPT-6シリーズの中堅モデル「Sol」の最新版です。エージェント型のコーディング、コンピューター操作、専門業務でGPT-6 Astraに近い性能を出しながら、標準の入出力料金はAstraの5分の1に抑えています。総合力で最上位のモデルは、引き続きGPT-6 Astraです。
下の画像は、GPT-6シリーズの3モデルを並べたものです。左から最上位のAstra、中央がGPT-6.1 Sol、右がLunaです。

GPT-6シリーズ3モデルの役割分担
GPT-6シリーズは、性能と料金の違う3つのモデルで構成されています。GPT-6 Astraは最も高い性能が必要な仕事向けの最上位モデルで、複雑な推論、コーディング、コンピューター操作、調査、文書作成に向いています。
GPT-6.1 Solは、Astraに迫る性能をより低いコストで使うための中堅モデルです。重要な業務を何度も回したい人や、アプリを大きな規模で動かすAPI利用者に向けて、性能と料金のバランスを取っています。
Lunaは、日常的な作業を速く効率よく大量に処理する用途向けです。

GPT-6.1 Solの発表日と提供開始
GPT-6.1 Solは、2026年9月29日(米国時間)のDevDay 2026で発表されました。同じ日からChatGPT WorkとCodexで順次提供が始まり、APIでも、発表と同時に「gpt-6.1-sol」というモデル名で使えるようになりました。
前のGPT-6 SolとLunaの発表は2026年9月22日で、GPT-6.1 Solはそのわずか1週間後に登場したことになります。GPT-6 SolとLunaの発表内容は、次の記事で解説しています。

GPT-6.1 Solで良くなったこと
GPT-6.1 Solは、コードの作成やデバッグ、複雑な文書の読み取り、複数ステップの業務ワークフローまで、幅広い仕事でGPT-6 Solより性能が伸びています。いくつかの評価では、GPT-6 Astraに迫るスコアを大幅に低いコストで出しています。
ここで紹介するスコアは、OpenAIの研究環境やAPIで測った結果です。システムプロンプトや使えるツール、思考量の設定が違うため、ChatGPTの本番では出力が多少変わることがあります。主な評価の結果は次のとおりです。
| 評価 | 測っている内容 | 条件 | GPT-6.1 Solの結果 |
|---|---|---|---|
| DeepSWE v1.1 | 実際のコードベースでの複雑なソフトウェア開発 | - | GPT-6 Astraと同等のスコアを約5分の1のコストで達成。GPT-6 Solより低い思考量とコストで、GPT-6 Solの最高スコアを6.4ポイント上回る |
| GDP.pdf | 表・グラフ・細かい文字を含むPDFへの専門的な質問 | テストしたすべての推論設定 | フォールバックありのOpus 5.5より高いスコアを、タスクあたり半分未満のコストで達成 |
| AutomationBench 1.0.6 | 47のツールを使う業務ワークフロー | 思考量medium | Opus 5.5を2.2ポイント、同じ設定のGPT-6 Solを4.8ポイント上回る |
| OSWorld 2.0 | コンピューター上のアプリ操作 | 思考量max | GPT-6 Solを7ポイント上回り、GPT-6 Astraとの差は2.1ポイント |
| Terminal-Bench Science 0.1 | データ分析・シミュレーション・定理証明などの科学研究 | 思考量max | GPT-6 Solの2倍を超えるスコアを、タスクあたり半分未満のコストで達成 |
コーディング
実際のコードベースで開発タスクを解かせるDeepSWE v1.1では、GPT-6.1 SolがGPT-6 Astraと同等のスコアを、約5分の1のコストで達成しました。GPT-6 Solと比べても、少ない思考量と低いコストで、GPT-6 Solの最高スコアを6.4ポイント上回っています。

この結果から、GPT-6.1 Solは複雑な開発タスクでもAstra並みの実力を低コストで発揮できると言え、日常的なコーディング業務の主力として使いやすいモデルです。
専門業務
GDP.pdfは、金融・医療・法務など10分野の複雑なPDFについて、実務に沿った質問への回答の正確さを測る評価です。テストしたすべての推論設定で、フォールバックありのOpus 5.5より高いスコアを、タスクあたり半分未満のコストで出しました。GPT-6 Astraの最高性能にも、約5分の1のコストで迫っています。

営業や財務、人事などにまたがる47のツールで業務ワークフローを完了できるかを測るAutomationBench 1.0.6でも、思考量をmediumにしたGPT-6.1 SolがOpus 5.5を2.2ポイント上回りました。コストは約3分の1で、同じ設定のGPT-6 Solからは4.8ポイントの向上です。

専門知識を要するPDFの読み取りと、複数ツールをまたぐ業務ワークフローの両方で低コストのまま実力を伸ばしているため、定型化しにくい専門業務を任せる選択肢として実用段階に入ったと言えます。
コンピューター操作
長いコンピューター操作をこなせるかを測るOSWorld 2.0(オフラインセット・v2026.08.08版の部分報酬)では、思考量をmaxにしたGPT-6.1 Solが、GPT-6 Solを7ポイント上回りました。コストは半分未満です。max同士では、GPT-6 Astraとの差は2.1ポイントまで縮まり、タスクあたりのコストは約7分の1です。

低いコストのまま長時間のパソコン操作をこなせるようになったため、繰り返し発生する定型的な操作をエージェントに任せやすくなったと言えます。
科学研究
データ分析や定理証明などの科学研究を測るTerminal-Bench Science 0.1では、思考量をmaxにしたGPT-6.1 Solが、GPT-6 Solの2倍を超えるスコアを、半分未満のコストで出しました。max同士のタスクあたり平均コストは次のとおりです。
- GPT-6.1 Sol:5.47ドル
- Opus 5.5:23.21ドル
- GPT-6 Astra:23.80ドル
大幅に低いコストで科学研究のワークフローを回せるため、試行錯誤を数多く重ねたい探索的な分析の段階で使いやすいモデルだと言えます。
一方で、この評価の最高スコアはGPT-6 Astraの68.1%です。最も難しい科学研究のタスクには、GPT-6 Astraを使うのが適しています。

事実の正確性と安全性
GPT-6.1 Solは、誤りを誘いやすい難しいプロンプトに対する事実の正確性も、GPT-6 Solより改善しています。安全面でも、アラインメントの評価でGPT-6 Solから大きく改善し、GPT-6 Astraに近づきました。意図的に難しい状況を用意した評価で、GPT-6 Solより失敗が少なかったのは次の3点です。
- 検索ツールが正しく動かないときに、推測で答えず不具合をユーザーに伝える
- ユーザーが明示した制限を守る
- エージェントとして作業する途中で、許可されていない結果を生じさせない
安全性の自動レビューを回避しようとする動きは、GPT-6 AstraやGPT-6 Solと同じく観測されていません。自分にできないことをより正直に伝えるようになったため、エージェントに長い作業を任せるときの安心材料になります。

GPT-6.1 Solはどこで使える?
GPT-6.1 Solを使えるのは、ChatGPTのPlus・Pro・Business・Enterprise・EduのChatGPT WorkとCodex、そしてOpenAI APIです。ChatGPTの通常の会話(Chat)では現時点では選べず、FreeとGoのプランも対象外です。利用先ごとの対応は次のとおりです。
| 利用先 | GPT-6.1 Sol | 主な用途 |
|---|---|---|
| ChatGPT Work | Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu | 長い複数ステップの作業と成果物づくり |
| Codex | Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu | ソフトウェア開発 |
| ChatGPTの通常の会話(Chat) | 全てのプランで使えない | 素早い会話 |
| OpenAI API | Tier 1以上の利用者 | アプリやエージェントへの組み込み |
ChatGPT WorkとCodexで使う場合
ChatGPT Workは、長い複数ステップの作業や資料などの成果物づくりを任せるエージェントの画面で、Codexはソフトウェア開発向けの画面です。GPT-6.1 Solは、この2つで選べます。
Proから先に提供が始まり、Plus・Business・Enterprise・Eduへ順番に広がっています。実際に選べるかどうかは、プラン、ワークスペースの設定、展開の状況で決まります。EnterpriseとEduでは、ワークスペースの所有者が「Workspace settings」の「Permissions & roles」でモデルへのアクセスを有効にすると、メンバーが使えるようになります。ChatGPT Workでできることは、次の記事で詳しく紹介しています。

OpenAI APIで使う場合
APIでは、モデル名にgpt-6.1-solを指定します。ツールを呼び出す場合はResponses APIを使い、Web検索、ファイル検索、画像生成、Code interpreter、Hosted shell、Apply patch、Skills、Computer use、MCP、Tool searchに対応しています。ストリーミング、関数呼び出し、構造化出力にも対応していますが、ファインチューニングはできません。
入力はテキストと画像、出力はテキストです。データ所在地は米国とEUに対応しています。APIのFreeティアでは使えず、最も低いTier 1のレート制限は500 RPM・500,000 TPMです。
GPT-6.1 Solの料金
GPT-6.1 Solの料金は、API利用とChatGPTの有料プランで扱いが異なります。
通常の有料プランで使う場合
ChatGPTでは、対象の有料プラン(Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu)に加入していれば、ChatGPT WorkとCodexでGPT-6.1 Solを使えます。FreeとGoのプランは対象外です。プランごとの対応は次のとおりです。
| プラン | 月額料金 | GPT-6.1 Sol |
|---|---|---|
| Free | 0円 | |
| Go | 1,400円 | |
| Plus | 3,000円 | |
| Pro | Pro 100:16,800円 Pro 200:30,000円 Pro 500:84,000円(Astra Ultrafast込み) | |
| Business | スタンダード:3,050円/ユーザー/月 プレミアム:15,250円/ユーザー/月 (年払い時の換算) | |
| Enterprise | 要問い合わせ | |
| Edu | 要問い合わせ |
API料金
GPT-6.1 SolのAPI料金は、100万トークンあたり入力2.00ドル、キャッシュ済み入力0.10ドル、出力10.00ドルです。GPT-6 Sol、GPT-6 AstraとのAPI料金の比較は次のとおりです。(2026年9月時点)
| モデル | 入力 | キャッシュ済み入力 | キャッシュ書き込み | 出力 |
|---|---|---|---|---|
| GPT-6.1 Sol | 2.00ドル | 0.10ドル | 2.50ドル | 10.00ドル |
| GPT-6 Sol | 2.00ドル | 0.20ドル | 2.50ドル | 10.00ドル |
| GPT-6 Astra | 10.00ドル | 1.00ドル | 12.50ドル | 50.00ドル |
キャッシュ済み入力がGPT-6 Solの半額になった
GPT-6.1 Solの入力と出力の料金は、GPT-6 Solと同じです。変わったのはキャッシュ済み入力で、GPT-6 Solの0.20ドルから0.10ドルへ半額になりました。標準の入力料金と比べると95%引きです。
エージェントは、同じ指示や資料を何度も読み込みながら作業を進めます。繰り返し使うコンテキストが多い使い方ほど、キャッシュの値下げが効いて、同じ予算でより多くの処理を回せます。
処理方法や入力の長さで料金が変わる条件
上の表は標準(Standard)の料金です。処理方法や入力の長さによって、料金は次のように変わります。
| 条件 | 料金への影響 |
|---|---|
| 入力が272Kトークンを超えるプロンプト | リクエスト全体で、入力とキャッシュが2倍、出力が1.5倍 |
| Fastモード | 標準の2倍(EUのデータ所在地では使えない) |
| BatchとFlex | 標準の50%引き |
| リージョン処理 | 対応する場合は10%増し |
| キャッシュ書き込み | キャッシュしていない入力の1.25倍 |
急ぎでない大量の処理はBatchやFlexに回すと、料金を半分に抑えられます。反対に、入力が272Kトークンを超えるとリクエスト全体の単価が上がるため、入力を必要な範囲に絞るのが節約の基本です。
GPT-6.1 SolとGPT-6 Sol・GPT-6 Astraの違い
GPT-6.1 SolとGPT-6 Solは、扱える長さと入出力の料金は同じで、性能、知識の新しさ、キャッシュ料金、思考量の選択肢が違います。GPT-6 Astraとは仕様がほぼそろっており、差は最高性能と料金です。3モデルの仕様は次のとおりです。
| 項目 | GPT-6.1 Sol | GPT-6 Sol | GPT-6 Astra |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | Astraに迫る性能の中堅モデル | 6.1より前のSolモデル | 最上位モデル |
| コンテキスト | 1,050,000トークン | 1,050,000トークン | 1,050,000トークン |
| 最大出力 | 128,000トークン | 128,000トークン | 128,000トークン |
| 知識カットオフ | 2026年4月30日 | 2026年4月20日 | 2026年4月30日 |
| reasoning effort | low・medium(既定)・high・xhigh・max | none・low・medium(既定)・high・xhigh・max | low・medium・high・xhigh・max |
| 入力/出力の料金 | 2.00ドル/10.00ドル | 2.00ドル/10.00ドル | 10.00ドル/50.00ドル |
| キャッシュ済み入力 | 0.10ドル | 0.20ドル | 1.00ドル |
| 得意な領域 | コーディング・コンピューター操作・専門業務 | 複雑なコーディングとエージェント型の作業 | 最も難しい推論・研究・文書作成 |
GPT-6 Solとの違い
GPT-6 Solとの一番の違いは性能です。GPT-6 Solとの比較がある評価(DeepSWE・AutomationBench・OSWorld・Terminal-Bench Science)ではいずれも上回り、しかも多くの評価でより低いコストで結果を出しています。知識カットオフは2026年4月20日から4月30日へ若干新しくなりました。
料金は入出力が同じで、キャッシュ済み入力だけ半額です。一方で、思考量のnoneは使えなくなりました。コンテキストや最大出力の長さは変わりません。
GPT-6 Astraとの違い
GPT-6 Astraとは、コンテキスト、最大出力、知識カットオフ、使える思考量の段階がそろっています。違いは料金と最高性能で、GPT-6.1 Solは入出力の料金がAstraの5分の1、キャッシュ済み入力は10分の1です。
性能はDeepSWEでAstraと同等、OSWorldで2.1ポイント差まで迫っています。ただし、総合力と科学研究の最高スコアはAstraが上で、最も難しい仕事ではAstraに分があります。
どのモデルを選ぶかの目安
コーディングや資料の読み取り、業務の自動化を大量に回したい場合は、まずGPT-6.1 Solを使い、品質が足りない仕事だけGPT-6 Astraに切り替えるのが効率的です。自分のタスクで両方を試し、品質とコストの差を比べてから決めましょう。
最も難しい科学研究や、多少高くても最高の結果が必要な仕事はGPT-6 Astraが向いています。
GPT-6.1 Solを使う際の注意点
GPT-6.1 Solには、使える画面やAPIの設定に、これまでのモデルと違う制約があります。
ChatGPTの通常の会話(Chat)ではまだ選べない
GPT-6.1 Solを選べるのは、ChatGPT WorkとCodexだけです。Chatでは今のところ選べません。(2026年9月時点)GPT-6.1 Solを使いたいときは、ChatGPT WorkかCodexに切り替えましょう。
ChatGPT WorkやCodexに表示されないときの確認順
ChatGPT WorkやCodexでGPT-6.1 Solが見つからないときは、次の順で確かめます。
- 自分のプランがPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduのどれかか
- EnterpriseかEduなら、ワークスペースの設定でモデルが有効になっているか
どちらも満たしていれば、自分のアカウントへの展開を待つ段階です。
APIでは思考量のnoneとminimalを指定できない
GPT-6.1 Solのreasoning effortは、low・medium・high・xhigh・maxの5段階です。GPT-6 Solで使えたnoneと、minimalには対応していません。GPT-6 Solでnoneを指定していたアプリは、モデル名を書き換える前に、lowなど対応する段階へ設定を変える必要があります。
Chat Completions APIではツールを呼び出せない
GPT-6.1 SolはChat Completions APIでも使えますが、ツールの呼び出しには対応していません。GPT-6 Solでは、思考量がnoneのときに限りChat Completionsで関数を呼び出せました。GPT-6.1 SolのChat Completionsはツール呼び出しに対応しないため、関数呼び出しや組み込みツールを使うならResponses APIへの移行が必要です。
よくある質問
GPT-6.1 Solについて、よくある質問をまとめました。
GPT-6.1 Solは無料で使えますか?
無料では使えません。
ChatGPTのFreeとGoのプランは対象外で、Plus・Pro・Business・Enterprise・EduのChatGPT WorkとCodexでだけ使えます。APIもFreeティアは非対応で、使った分のトークン料金がかかります。
GPT-6.1 Sol Ultrafastとは何ですか?
GPT-6.1 Solを高速に動かす版で、近日提供予定です。
提供が始まると、Codexで標準の速度の最大8倍の速さでトークンを生成できるようになります。
GPT-6.1 Solはいつまでの情報を知っていますか?
知識カットオフは2026年4月30日です。
それより新しい情報が必要な場合は、Responses APIでWeb検索ツールを組み合わせると、最新の情報をもとに回答させられます。
まとめ
GPT-6.1 Solは、GPT-6 Solを改良し、GPT-6 Astraに迫る性能を、標準の入出力料金がAstraの5分の1で使えるようにしたモデルです。GPT-6 Solと比べた評価ではいずれもスコアが上がり、キャッシュ済み入力の料金は半額になりました。
ChatGPTではPlus・Pro・Business・Enterprise・EduのChatGPT WorkとCodexで使え、現時点では通常のChatでは使えず、Free・Goも対象外です。APIではgpt-6.1-solを指定し、思考量のnoneとminimalが使えない点と、ツールの呼び出しはResponses APIで行う点に注意しましょう。コストを抑えて高い性能を使いたい仕事はGPT-6.1 Sol、最も難しい仕事はGPT-6 Astraと使い分けるのがおすすめです。
