
iPhoneのボイスメモは、文字起こししたテキストをChatGPTへ送ると要約や議事録に活用できます。iOS18以降ならiPhone標準機能、それ以前は無料のAI文字起こしツールでテキスト化してからChatGPTに貼り付ければ、要約や議事録の作成に活用できます。
本記事では、無料のAI文字起こしツール4選とiPhone標準機能でのテキスト化方法、ChatGPTでの要約・議事録の作り方を紹介します。
iPhoneボイスメモをChatGPTで活用する前に文字起こしする
iPhoneのボイスメモをAIで文字起こししたいとき、多くの人がまず思い浮かべるのがChatGPT(通称チャッピー)でしょう。
本記事では、音声を先にテキストへ変換し、内容を確認してからChatGPTへ貼り付ける方法を使います。固有名詞の誤認識を直したり、送信前に機密情報を取り除いたりできるためです。
ChatGPTの音声入力やmacOS向けRecord機能は、録音済みのiPhoneボイスメモをファイルとして読み込む操作とは別です。音声機能があることと、ボイスメモのファイルを同じ手順で扱えることを混同しないようにしましょう。
iOS17以前のiPhoneのボイスメモから文字起こしをするためには、別途、音声認識用のAIツールが必要です。例えば、ChatGPTと同じOpenAIが提供しているWhisperを使用する方法があります。ただしWhisperの場合、ある程度技術的な素養を身につけておく必要があるため、気軽に使用できる無料AI文字起こしツールを選ぶのが得策です。

では、ChatGPTでiPhoneボイスメモを活用する方法を見ていきましょう。
iPhoneボイスメモをChatGPTに送って活用する方法

iPhoneで録音した音声をテキストに変換し、テキスト化した文字起こしを貼り付ければ、ChatGPTを議事録作成や要約に活用できます。
文字起こしからChatGPTに貼り付けるまでの流れ
手順は次の3つです。
- iPhoneのボイスメモアプリで録音する
- このあと紹介する無料のAI文字起こしツールやiPhone標準の文字起こし機能でテキスト化する
- 文字起こししたテキストをコピーしてChatGPTに貼り付け、要約や議事録の形に整えるよう指示する
録音から文字起こしまでを1つのツールで完結できるものもあれば、iPhone標準のボイスメモとChatGPTを組み合わせるだけで済むケースもあります。詳しい方法は、このあとの見出しで紹介します。
ChatGPTに貼り付けるときのプロンプト例
文字起こししたテキストをそのまま貼り付けるだけでも要約されますが、用途を指定するプロンプトを添えると、議事録やメモとして使いやすい形に整います。
以下は音声を文字起こししたテキストです。決定事項と次にやることが分かる箇条書きの議事録に整形してください。
文字起こしには誤字や聞き取り違いが混じることがあります。貼り付ける前に固有名詞や数字だけ確認しておくと、ChatGPTの出力も安定します。
会議や商談の録音には社外秘の情報が含まれることもあります。ChatGPTに貼り付ける前に、社名や個人名など機密性の高い部分は伏せておくと安心です。
iPhoneボイスメモを無料で文字起こしできるAIツール4選
iPhone標準の文字起こし機能はiOS18以降でしか使えません。iOS17以前を使っている場合や、要約・議事録化までまとめて任せたい場合は、無料のAI文字起こしツールを使うのが便利です。
今回は、無料で使える4種類のAI文字起こしツールを紹介します。
| AIツール | 特徴 |
|---|---|
| Notta | ・文字起こしとその後の編集に特化したツール ・無料プランあり ・多言語対応 ・アプリ版とWeb版があり |
| MyEdit | ・画像や音声編集用の本格ツール、「文字起こし」は複数の機能のひとつ ・利用には「クレジット」が必要 ・多言語対応 ・ブラウザ上で操作可能 |
| toruno | ・RICOHが運営 ・録音アプリはWindowsとiPhone専用 ・アプリ(録音用)とWeb画面(文字起こし・編集用)に分かれている ・多言語対応(toruno ビジネス AI要約プラン) ・累計3時間分は無料 |
| LINE WORKS AiNote | ・LINE WORKSが提供する文字起こしツール ・Web会議録音に対応(有償プランのみ) ・毎月300分間、無料で利用が可能 ・1回あたり60分まで ・30日間の無料トライアルあり(有料プラン) |
AIで文字起こし・議事録の作成なら「Notta」

「Notta」は音声からテキストへの変換とその後の編集に特化した、文字起こし専用AIツールです。
iPhoneのボイスメモや会議、インタビューなどの音声データを迅速かつ正確にテキスト化します。
リアルタイムの文字起こし機能も搭載しており、録音しながら自動で文字に変換することが可能です。AI要約も利用できるので、要点を振り返るのにも適しています。
さらに、多数の言語に対応しており、国際的なスケールでの利用にも適しています。
以下の記事で詳しく紹介しています。

Nottaは、簡単な操作で誰でも使いやすく、文字起こし作業の効率化と精度向上を実現します。アプリ版とWEB版が提供されているので、スマホでもパソコンでも不自由なく使えるでしょう。
またNottaには無料プランが用意されています。1回の文字起こしは3分までと短めですが、1ヶ月あたり120分まで無料で利用できるので、お試しには十分でしょう。
簡単な操作で精度の高いテキストを生成できるため、手軽に利用できます。
\ 無料お試し実施中 /
多機能を求めるなら「MyEdit」

「MyEdit」は画像や音声編集に特化したAIツールですが、文字起こし機能も搭載されています。ブラウザ上で簡単に操作でき、ダウンロード不要で効率的に作業を進められるのが特徴です。
音声ファイルのカット、トリミング、ノイズ除去などの編集機能を提供し、ユーザーが高品質な音声データを作成できます。また、AIを活用した「スピーチからテキストへの変換」機能では、iPhoneのボイスメモが書き出すM4A形式を含む音声ファイルを瞬時に文字データに変換可能です。
複数言語に対応しており、精度の高い文字起こしができます。
多機能なので、さまざまな用途に対応できるのがMyEditの強みです。一方、ちょっとした文字起こしだけが目的のユーザーにとっては必要ない機能が多く、煩雑だと感じる可能性もあります。
文字起こしツールの利用にはクレジットが必要ですが、無料会員でも1日ごとに3クレジットをログインすることで無料で獲得できます。
有料会員の「オーディオ編集 Pro プラン」で毎月360クレジット、もしくは「クリエイター Pro プラン」で毎月500クレジットが獲得できるので、必要に応じて検討しましょう。
\ 年間契約は60%オフ /
RICOH製で安心の文字起こしツール「toruno」

「toruno」は、オンラインビデオ会議などの会話内容を自動で録音し、AIを活用して正確に文字起こしするクラウド型のツールです。録音用のアプリとWeb画面(文字起こし・データ編集用)に分かれており、操作しやすいのが特徴です。
文字起こし後のデータ管理や検索機能も充実しており、迅速な情報の編集や活用が可能です。法人向けの有償プラン「torunoビジネス AI要約」では、生成AIが文字起こしテキストから議事録を自動作成する機能も使えます。
torunoの問題点は、録音アプリがWindowsとiPhone専用である点です。MacやAndroidでは、録音用のアプリが使用できません。ただし、動画・音声データをtorunoのWeb上で直接アップロードして文字起こしすることはできます。
- 録音アプリはWindowsとiPhoneのみ対応(Mac・Androidはアプリ非対応)
- 音声・動画ファイルのアップロードならOS問わず利用可能
- 個人向けプランは累計3時間まで無料、対応言語は日本語のみ
iPhoneのボイスメモで既に録音済の音声データも、Webのtorunoへアップロードすることで文字起こしや編集が可能です。
「toruno ビジネス AI要約」プランでは、Windowsの録音アプリで発話言語を指定し、日本語以外の音声も文字起こしできます。
torunoはRICOHが運営しているので、バックボーンの信頼性を重視する方にとっては安心できる選択肢だと言えるでしょう。
個人利用の「torunoパーソナル」は、どちらかというと簡易な試用向けで、本格的な業務利用には法人向けの「torunoビジネス」が向いています。
なお、個人向けプランで無料で使用できるのは累計3時間、対応言語は日本語のみなので注意しましょう。また、個人向けプランではAI要約も使用できません。
業務利用や運用に便利な「LINE WORKS AiNote」

「LINE WORKS AiNote」はLINE WORKSが提供するAI搭載の音声文字起こしサービスです。
以前は「CLOVA Note」として運用されていましたが、現在は「LINE WORKS AiNote」という名称で正式リリースされました。利用には原則としてLINE WORKSのアカウントが必要で、組織での運用や業務利用を想定した設計になっています。
無料のフリープランでも利用可能で、1ヶ月あたり300分、1回あたり60分まで文字起こしできます。ただし、データが学習利用されるので注意しましょう。
有料プランの場合、文字起こしのAI要約にも対応します。データの学習利用もされないため、業務で使うなら基本的には有料プランの契約が必須と言えるでしょう。
- フリープラン:月300分・1回60分まで無料、AI要約は利用不可、データは学習利用あり
- 有料プラン:文字起こしのAI要約に対応、データは学習利用なし
- ZoomやTeamsなどのWeb会議録音は有償プランのみ対応
なお、データの保管期間はフリープランで1年間、有料のソロプランでも3年間です。長く残しておきたい議事録は、保管期限内に別の場所へバックアップしておきましょう。
さらに、発言者の識別やよく使う単語の登録、複数言語対応(日/英/中/韓)など、議事録作成を効率化する機能が用意されています。ZoomやTeamsなどのWeb会議録音にも対応しているので、幅広いシーンで活用できるでしょう。
ノートの検索・削除・機能制限・利用メンバー管理・監査・ログなど、社内共有や管理がしやすい機能が盛り込まれている反面、議事録には個人情報や機密情報が含まれる可能性があります。公開範囲や権限設定、保存期限・削除ルールなどの運用を整えたうえで、利用規約・プライバシーポリシーに沿って扱うことが重要です。
なお、LINEと聞くと2023年に起きた情報漏洩のことを思い出す方も多いでしょうが、LINE WORKSは情報漏洩を起こした「LINE」のサービスとは異なるサーバーで運営されています。
LINE WORKSサービスでは開発および保守をNAVER Cloud Corporationに委託していますが、サービスのデータは、LINEサービスとは異なる完全に分離されたサーバーで管理されているため、本件に関してLINE WORKSのサーバーからの情報漏えいはありません。
「LINEサービス」における不正アクセスの影響について – LINE WORKS
このような点も考慮に入れて導入を検討するようにしましょう。
iOS18以降ならiPhone標準機能でもボイスメモを文字起こしできる
サードパーティのアプリを使わなくても、iPhone標準のボイスメモアプリだけで文字起こしができます。
この文字起こし機能は、iPhone 12以降の機種でiOS18以降にアップデートすれば利用できます(2026年9月時点)。新しいiPhoneに買い替えなくても、対応機種であればソフトウェアのアップデートだけで使えます。
録音中でも録音後でも、波形の上から上にスワイプすると文字起こしを表示でき、文字起こし全体をコピーしてChatGPTなどに貼り付けることも可能です。

また、録音とテキストが連携しているため、特定のテキスト部分をタップすると、該当する音声の部分へ再生ヘッドが移動します。
文字起こしの中で語句を選択すると、オーディオ波形の該当する場所に再生ヘッドが表示されます。
出典:Apple サポート
さらに、Apple Intelligenceの作文ツールに対応した機種であれば、文字起こしをその場で要約したり文章を整えたりする機能も使えます。ChatGPTに貼り付けなくても、iPhone単体で要約まで完結できるのが大きな違いです。
つまり、「文字起こし」自体はiPhone 12以降でiOS18にアップデートするだけで使え、Apple Intelligenceの要約機能を使うときだけ対応機種が必要、と分けて考えると分かりやすいでしょう。
まとめ
iPhoneのボイスメモをChatGPTで活用するときは、先に文字起こしし、内容を確認したテキストを送る方法が使えます。
無料のAI文字起こしツールやiPhone標準の文字起こし機能でテキスト化してからChatGPTに貼り付ければ、要約や議事録の作成に活用できます。
Notta、MyEdit、toruno、LINE WORKS AiNoteはいずれも無料の範囲で試せるので、用途に合わせて選んでみてください。
iPhone 12以降でiOS18以降にアップデートしていれば、新しく買い替えなくても標準機能だけで文字起こしができます。
