
2026年2月2日に、xAIが、画像・動画生成AIモデルのGrok Imagine 1.0を発表しました。
Grok Imagineとは、画像やテキストから動画生成できるAIツールです。今までは6秒程度の動画しか生成できませんでしたが、最大約10秒の動画を生成でき、720pの解像度や音声付き出力にも対応しています。
本記事では、Grokで動画を生成する具体的なやり方やモードの違い、Spicyモードの使い方、Spicyモードが表示されない場合の対処法までを分かりやすく解説します。
Grok Imagine 1.0の動画生成とは?仕組みと特徴をわかりやすく解説

Grokの動画生成とは、画像やテキストをもとに短尺動画を作成できるAI機能です。Grok Image 1.0により、最大約10秒・最大720p解像度の動画生成、音声付き出力も可能になったと発表されています。
ここでは、動画生成の基本的な仕組みと対応仕様、そして料金プランについて順に解説します。
Grok Imagine 1.0とは?
「Grok Imagine 1.0」とは、xAIが2026年2月に発表したGrokの最新モデルです。
Grokの動画生成は今まで最長6秒程度・480pまでの解像度でしたが、Grok Image 1.0の登場により最大10秒・720pと高解像度の動画生成が可能になりました。
Introducing Grok Imagine 1.0, our biggest leap yet.
— xAI (@xai) February 2, 2026
1.0 unlocks 10-second videos, 720p resolution, and dramatically better audio.
Imagine has generated 1.245 billion videos in the last 30 days alone.
Try it now: https://t.co/zGhs9czkC5 pic.twitter.com/7FPxm7H059
テキストから動画を生成する性能を示すベンチマーク「Text-to-Video Leaderboard」では、価格面・LatencyともにGrok Imagine APIが1位を獲得しており、Imagine 1.0を支える基盤モデルの高い処理効率と生成品質が評価されています。

この結果は、Grok Imagineの動画生成におけるコストパフォーマンスと応答速度の両面で優位性を示しており、開発者や企業がテキストから動画コンテンツを生成する際の実用性を高める要因となっています。
さらに、低レイテンシでの生成が可能な点なので、リアルタイムに近いコンテンツ制作やアプリケーションへの組み込みにも適しています。

Grok Imagine 1.0でできること
Grok Imagine 1.0は、入力したテキストや画像を元に、動きや視覚効果をAIが推測して動画を生成します。
Grok Imagine 1.0の主な仕様は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 | 概要 |
|---|---|---|
| 動画生成素材 | 手持ち画像 プロンプト入力 | 画像/テキストから動画生成。 |
| 動画の長さ(尺) | 10秒 | 内容やモードにより変動。 |
| 解像度 | 最大720p | 高画質の動画を生成可能。 |
| 再生方式 | ループ対応 | 短いクリップを繰り返し再生する想定。 |
| 音声 | 自動生成(効果音/BGM/セリフ) | 必要に応じて編集で差し替え可。 |
| 保存形式 | MP4 | スマートフォンのカメラロールへ保存可。 |
| 生成時間 | 数秒〜数十秒程度 | 長尺・高品質設定ほど時間が延びる傾向。 |
| 動画編集 | プロンプトによる動画編集が可能 | 生成した動画の編集・スタイル変更。 カメラワークや照明などの演出調整。 |
| 共有 | X(旧Twitter)などへ直接投稿可 Instagramなどに共有可 | 端末保存後の二次編集・再エンコードも可能。 |
Grok Imagine 1.0の登場により、簡単なBGMから効果音、セリフまで自動で生成できるようになりました。
実際に作成してみた動画です。効果音やセリフもついており、口の動きもセリフと合っていることがわかります。
今までの解像度は最大480pでしたが、Grok Imagineでは、最大解像度720pの高画質動画を生成できます。
720pと480pの動画を比べてみました。どちらも数十秒程度で生成完了しました。文字の荒さはありますが、720pの方が、ディティールの精密さが向上しています。
動画編集も可能です。下記の動画では、ポメラニアンがくわえている枝を骨に変えてみました。
Grok Imagine 1.0は、動画制作を効率化したいクリエイターやマーケター、SNS用コンテンツを短時間で作りたい人に向いています。特に編集ソフトの高度な操作を覚えなくても、文章指示で映像を作りたい人や、開発者としてAI動画機能を自分のサービスに組み込みたい人におすすめです。
Grokの動画生成のモード|Normalモード・Funモード・Spicyモード
Grokの動画生成では、Normalモード・Funモード・Spicyモードの3つのモードから選択できます。
| モード | 主な用途・狙い | 出力傾向 |
|---|---|---|
| Normal | 自然な仕上がりにしたい。 | 控えめで自然なアニメーションが中心。 元画像の構図・被写体が崩れにくい。 |
| Fun ※Web版Grokのみ使用可能 | 遊び心やインパクトを出したい。 | 大胆な動きや派手な演出が入りやすい。 |
| Spicy ※「プロンプトから動画生成」する場合のみ使用可能 | 表現の自由度を高めたい。 大人向け表現が可能。 | ガードが他社AIと比較して緩く、刺激的な演出が生成されやすい。 |
Normalモード・Funモード・Spicyモードで生成した動画を比較しました。
Funモードはよりダイナミックに、Spicyモードは表現力豊かな動きになっています。
Grok Imagineを使った動画生成のやり方

Grokで動画を生成するには、Grok Imagineを使用します。
基本的な流れは、画像を用意して動画化するか、画像を生成してから動画へ変換する方法のいずれかです。いずれの場合も、モード選択方法や保存手順を理解しておくことでスムーズに活用できます。
ここでは、Grokで動画を生成するときの具体的な操作手順を順に解説します。
手持ち画像から動画を生成
Grok Imagineには、既存の画像から動画を生成する方法と、画像生成から行う方法があります。
ここでは、Grok Imagineを使って手持ちの画像から動画を生成する方法を解説します。
Grok公式サイト/iOSアプリ/Androidアプリを起動し、上部の「Imagine」もしくは下部の「動画を作成」を押します。
以下はiPhoneの画面で説明します。

チャット欄の左にあるアイコンから「写真をアニメーション化」を選び、動画にしたい画像をアップロードします。


画像をアップロードすると、動画が生成されます。1分もかからず生成されました。

「オプション」から解像度・動画の期間・アップスケール・動画の再生成ができます。プロンプトによる再編も可能です。


ダウンロードは、下部のダウンロードボタンからできます。

共有ボタンから共有も可能です。


プロンプトから動画を生成
プロンプトを入力して、Grokで動画を生成する手順を紹介します。
「Video」を選び、生成したい画像のプロンプトを入力します。

以下が生成された動画です。「サイバーパンクな女性」と、簡単なプロンプトを入力しただけで生成できました。音声やセリフも自動で作成されています。

「オプション」を押すと、動画の編集ができます。


ダウンロードボタンから、生成した動画をMP4形式でダウンロードできます。

共有ボタンから生成した動画の共有が可能です。


Grok Spicyモードの使い方

GrokのSpicyモードは、通常モードよりも表現の幅が広いモードです。
ただし、すべてのユーザーが無条件で利用できるわけではなく、年齢確認やセンシティブ設定、サブスクリプション条件が関係します。
ここでは、GrokのSpicyモード利用前の条件から有効化の手順、ガイドライン上の注意点まで順に解説します。
利用前の前提条件|年齢確認・NSFW設定
Spicyモードを利用するには、まず18歳以上であることの確認が必要です。
Grokアプリ・Xアカウントのプロフィール欄で正しい生年月日を登録しておくと自動で判定されます。
次に、NSFW(閲覧注意)コンテンツの表示設定をオンにしましょう。
Web版Grokでは、「アカウント」→「設定」→「データコントロール」の順にアクセスし、「NSFW(閲覧注意)コンテンツを許可(私は18歳以上です)」をオンにします。

Grokアプリも同様に、「設定」→「NSFW設定」の順にアクセスし、「NSFW(閲覧注意)コンテンツを許可(私は18歳以上です)」をオンにします。



Spicyモードを有効化する手順
GrokのSpicyモードは、プロンプトから動画を生成する場合のみ有効です。手持ちの画像を使って動画生成するときは、Spicyモードは使えないので注意してください。
Web版では、プロンプトから動画を生成した後、生成画面の右下にある「動画を作成」をタップするとモードを切り替えることができます。

利用時に注意すべきガイドライン
GrokのSpicyモードの自由度は比較的高いですが、倫理面・法的リスクへの配慮が欠かせません。
たとえ生成自体が可能でも、違法または規約違反のコンテンツを作成・共有することはxAIのポリシーにより禁止されています。
実在の人物のヌードやポルノ的、暴力的なシーンの合成は厳禁です 。また未成年を含む性的表現も絶対に禁止です 。非合意のディープフェイクはプライバシー侵害や名誉毀損に当たるため、法律上大きな問題となります。
他に注意すべきは著作権です。アニメ作品、映画のキャラクター、有名ブランドのロゴなど、第三者が権利を持つ画像を無断で使用することはリスクが大きいです。
元画像には著作権を侵害しない素材を使い、自作またはライセンス上問題のない画像のみを利用してください。
また、露出度の高い動画をX上などで公開する場合は必ず「センシティブ」設定を付与し、不特定多数に公開しない慎重な対応を心がけましょう。
Xのセンシティブ設定は、以下の手順で付与できます。
アカウントから「設定とプライバシー」にアクセスします。

「プライバシーと安全」を選びましょう。

「あなたのポスト」にアクセスし、「あなたがポストする画像・動画はセンシティブな内容を含むものとして設定する」をオンにします。


GrokのSpicyモードが表示されない場合の対処法

Spicyモードが表示されない場合、すぐに不具合と判断せず、アプリの状態やアカウント設定、提供環境の違いを順に確認することが重要です。
ここでは、GrokのSpicyモードが表示されない場合に考えられる原因を整理し、対策を紹介します。
アップデート・再ログイン・再起動
Spicyモードが表示されない場合は、まずアプリを最新バージョンに更新(iOSアプリ/Androidアプリ)されているかを確認し、更新および再起動を行ってみてください。
次にGrokアプリとXの両方で一度ログアウト→再ログインします。
改善しないときは端末とアプリを再起動し、バックグラウンドの競合を終了してみましょう。
設定・動画生成方法の確認|生年月日・センシティブ設定・プロンプトから生成
Spicyモードが表示されない場合、年齢設定も確認しましょう。
最初に確認するのは年齢設定です。Xアカウント・Grokアカウントの生年月日が18歳未満に設定されていると、センシティブ関連の機能が制限される可能性があります。プロフィール設定から生年月日が正しく登録されているか確認してください。
次にセンシティブコンテンツの表示設定を確認してください。「NSFW(閲覧注意)コンテンツを許可(私は18歳以上です)」がオフになっていると、Spicyモードが表示されないことがあります。
Spicyモードは、プロンプトを入力して画像生成から行う場合のみ使用可能です。自分が持っている画像をGrokで動画にするときは、Spicyモードは使えないので注意してください。
環境による提供状況|iOS・Android・Web・地域での違い
Grokの動画生成は、iOS/Android/Webで提供状況に差が出る場合があります。
また、Grok Imagine 1.0は基本機能自体に地域別の仕様差は公開されていませんが、各国の法規制の違いによって利用可能な機能や公開時期に差が生じる可能性があります。
アプリの最新版確認や、機種・地域・契約プランなどの条件を見直し、設定欄で「Imagine」機能が表示されているか、モード選択画面が現れるかをご確認ください。
Grokの料金プラン

Grokは無料でも使用できますが、1日あたりの生成回数には上限があります。
Grokを頻繁に使用する場合は、有料プランがおすすめです。
| 項目 | 無料 | SuperGrok | SuperGrok Heavy | X Basic | X Premium | X Premium+ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月額料金 | 0円 | $30 (約4,500円) | $300 (約47,000円) | 344円 Xアプリ:450円 | 918円 Xアプリ:1,270円 | 6,080円 Xアプリ:8,000円 |
| 年額料金 | 0円 | $300 (約45,000円) | $3,000 (約470,000円) | 3,444円 Xアプリ:4,500円 | 9,180円 Xアプリ:12,700円 | 60,040円 Xアプリ:80,000円 |
| 使用モデル | Grok 4 Grok 4 Fast Grok 4.1 Grok 4.2(Beta) ※制限あり | Grok 4 Grok 4 Fast Grok 4.1 Grok 4.2(Beta) | Grok 3(無制限) Grok 4 Grok 4 Fast Grok 4 Heavy Grok 4.1 Grok 4.2(Beta) | Grok 3 Grok 4 Grok 4 Fast Grok 4.1 Grok 4.2(Beta) ※制限あり | Grok 3 Grok 4 Grok 4 Fast Grok 4.1 Grok 4.2(Beta) ※制限あり | Grok 3 Grok 4 Grok 4 Fast Grok 4.1 Grok 4.2(Beta) ※Super Grokと同等 |
| Grok Imagine | 制限あり | 高速+優先 | 最優先 | Grokアプリのインストールが必要 | ||
| 処理能力 (トークン数) | 少なめ | 128,000 トークン | 256,000 トークン | 少なめ | やや少なめ | 128,000 トークン |
| 使用環境 | Xアプリ Grokアプリ Web版X Web版Grok | Grokアプリ Web版Grok | Grokアプリ Web版Grok | Xアプリ Web版X | Xアプリ Web版X | Xアプリ Web版X |
※2026年2月時点の情報
Grok Imagine 1.0は、2026年2月現在、GrokのWebサイト、iOSアプリ、Androidアプリで利用可能です。
Grokアプリをインストールすれば、Xのタイムライン上で画像を選択し、「Grokで動画を作成」を選ぶだけで動画を作成できます。Xにすぐ投稿できるので、XとGrokとのシームレスな連携が実現できます。

Grokの動画生成に関するよくある質問(FAQ)

動画の長さや無料回数、テキストからの動画生成の可否やエラーが出た時の対処法など、Grok動画生成で多く寄せられる疑問をまとめました。
無料でどれくらい動画生成できますか?
Grok Imagineの動画生成は、無料プランでも利用できますが、xAI公式では上限やリセット時期について明確に公表されていません。
そのため、どのくらい生成できて、いつ上限が解除されるのかは、利用環境や提供時期によって異なる可能性があります。
実際のリセットタイミングは、アプリ内で上限到達時に表示されるメッセージなどで確認できます。明示がない場合は、翌日まで待つことで利用可能回数が回復するケースもあります。
無料プランでは上限に達すると一定期間機能を使用できなくなるので、自分の使用頻度に合わせ、プランを検討するとよいでしょう。
エラーが出た時の対処法を教えてください。
Grok 動画生成でエラーが出る場合は、まず通信環境とアプリのバージョンを確認し、最新版に更新してください。
生成が途中で止まる場合は一度アプリを再起動し、「Imagine」から再度動画生成を試します。
モードによるエラーも多く、SpicyやFunで失敗する際はNormalに切り替えると安定しやすいです。
「Content moderated」などと表示されて処理が停止する場合は、AIによるモデレーション(生成内容の監視と拒否)が作動しています。これは許容範囲を超えた表現の動画生成を試みた場合や、年齢未設定でセンシティブなプロンプトを入力した場合、禁止事項(実在人物の性的表現など)に抵触した場合に発生します。
この場合は年齢確認を済ませ、プロンプト内のNGワードや元の画像素材を調整して再試行してください。
Grok Imagine 1.0で生成した動画は商用利用できますか?
Grok Imagineで生成した動画は、商用利用可能です。
xAIの公式案内では、入力および生成された出力はユーザーに帰属し、商用利用を含め自由に使用できるとされています。ただしブランドガイドラインに従い、生成物を公開・配布する場合は「Grokによって生成された」ことを明示するなど、適切な帰属表示が求められています。
You own the Inputs and Outputs.
出典:xAI
You are free to use Grok’s Outputs (including generated images) from your conversations as you wish, including for commercial use. You own Grok’s Outputs and you grant xAI certain use rights pursuant to xAI’s Consumer Terms. We do ask that you attribute the generated work to Grok as provided in xAI’s Brand Guidelines available on xAI’s legal website.
和訳:入力と出力はあなたが所有しています。
ご利用の会話からGrokの出力(生成された画像を含む)は、商用利用を含め、自由にご利用いただけます。お客様はGrokのOutputsを所有し、xAIの消費者規約に基づき、xAIに特定の使用権を付与します。xAIの法的ウェブサイトに掲載されているxAIのブランドガイドラインに従い、生成された作業をGrokに帰属していただくようお願いいたします。
さらに、生成物の利用にあたっては、第三者の著作権・商標権・肖像権などを侵害しないことが前提です。AIが生成したコンテンツであっても、利用者自身が最終的な責任を負う形になります。
商用利用は認められていますが、利用条件は変更される可能性があるため、公開前に公式の規約・ブランドガイドラインを確認することが重要です。
まとめ
Grok Imagine 1.0は、画像やテキストから最大約10秒・最大720pの短尺動画を生成できるAIツールです。
Normal・Fun・Spicyといったモードを切り替えることで演出傾向を調整でき、音声付き動画にも対応しています。Spicyモードでは、他の生成AIでは難しい自由度の高い表現もできます。Spicyモードが表示されない場合は、アプリのアップデート状況、年齢設定、センシティブ表示設定を確認しましょう。
Grok Imagine 1.0で、動画生成・編集効率がさらに向上するでしょう。ルールをしっかり守り、安全に活用してください。

