
「Gemini 2.5 Proの使い方って難しそう」「無料でどこまで試せるの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Gemini 2.5 Proの回数制限や料金を紹介しています。
さらに、Gemini 2.5 Proの画像生成機能やFlashとProの違いも解説しています。
本記事を読めば、自分に合ったモデルを選び、目的に応じてGemini 2.5 Proを使いこなせるようになるでしょう。
Gemini 2.5 Proとは?最新仕様と進化ポイントを解説

2025年3月25日、Google DeepMindは最新AIモデル「Gemini 2.5 Pro」を発表しました。
Gemini 2.5 Proはテキスト・画像・音声・動画を同時に処理し、段階的な思考プロセスを実行できるマルチモーダルAIです。
Gemini 2.5 Proの性能と今後の展望
Gemini 2.5 Proは、前モデルのGemini 2.0から大幅に性能が向上しています。
100万トークンの大容量コンテキストウィンドウを維持しつつ、処理速度と精度がさらに改善されました。
コンテキストウィンドウは将来的に200万トークンまで拡張される予定です。
2.5 Pro ships today with a 1 million token context window (2 million coming soon), with strong performance that improves over previous generations.
2.5プロは、100万トークンコンテキストウィンドウ(近日中に200万トークン)を搭載し、前世代よりも向上した強力なパフォーマンスで本日出荷される。
出典:Google DeepMind
推論やコーディング能力も強化され、より複雑な長文解析や高度なコード生成に対応可能です。
また、現在開発中の「Deep Think」モードは、複数の仮説を検討しながら最適解を導く新しい推論技術で、今後のアップデートでの実装が発表されています。
Deep Researchとマルチモーダル能力
Gemini 2.5 Proは、複数の情報源を横断的に調査・分析できる「Deep Research」モードを搭載しています。
また、テキスト・画像・音声・動画など多様なデータを統合処理できるマルチモーダル機能も備えています。
以下はDeep Researchモードとマルチモーダル機能の特徴です。
- Deep Research
-
- 複数の情報源を横断調査・分析
- 多角的な分析・推論を実施
- 専門分野の難しい質問にも対応可能
- マルチモーダル
-
- テキスト・画像・音声・動画などを統合処理
- 音声・動画アップロードによる自動要約
- 図表や高解像度画像からの情報抽出
Deep Researchとマルチモーダル機能により、映像・画像・音声を組み合わせた複雑なビジネス課題への対応と高精度な分析が可能になっています。
Gemini 2.5 FlashとProの違い|速度重視か精度重視かで選ぶ最適モデル

ここでは、Gemini 2.5シリーズの主要モデルである「Flash」と「Pro」の特徴を比較します。
速度と精度、用途ごとの選び方を見てみましょう。
用途別モデルの選び方|チャット・リサーチ・画像生成の比較
モデル選択は目的に応じて明確に分かれます。
それぞれの特徴や適した利用シーンを理解すれば、より効果的に活用できます。
以下にGemini 2.5 ProとGemini 2.5 Flashの主な違いや想定用途をまとめました。
比較項目 | Gemini 2.5 Pro | Gemini 2.5 Flash |
---|---|---|
想定用途 | 学術研究 技術レポート作成 専門リサーチ | 日常チャット 簡易調査 ライトな制作タスク |
主な機能 | Deep Research(全面対応) 拡張推論 マルチモーダル解析 | Deep Research(テキスト中心) 高速応答 軽量生成 |
得意な出力例 | 学術レポート 複雑コード 技術ドキュメント | メール文案 ブログ記事 簡易コード |
利用シーン | 研究開発 ビジネス分析 技術検証 | アイデア出し 社内コミュニケーション 即時レスポンス |
Gemini 2.5 Proは精度と深みを求められる高度なタスクに最適であり、複雑な解析や専門的な文書作成にも対応可能です。
一方で、Gemini 2.5 Flashは高速かつ効率的な処理を重視し、日常的なチャットや軽めの調査、コンテンツ作成に適しています。
ベンチマーク結果で見るGemini 2.5 Proの実力
Gemini 2.5 Pro EXP(実験的なバージョン)は、科学84%・数学86.7%を単一試行で達成しています。
追加推論(Extended Thinking)に依存する他モデルを抑え、標準モードでも業界最上位クラスの精度です。

詳細ベンチマークでは、長文脈MCRR 94.5 %・視覚推論MMMU 81.7%など多領域で突出しています。
一方、LiveCodeBenchではOpenAIのo3-miniにわずかに及びません。

科学・視覚タスクにはGemini 2.5 Pro、軽量なコード生成にはOpenAIのo3-miniなどと使い分けることで、コストと精度の最適化が図れます。

Gemini 2.5 Proの無料版の回数制限と有料版料金を比較

Gemini 2.5 Proは無料でも試用可能ですが、利用制限があります。
ここでは無料版の上限や使える機能、有料プランの違いとメリットを比較します。
無料版で使える機能と1日あたりの利用上限
Gemini 2.5 Proの無料版は、最新の機能を試せる貴重な機会ですが、いくつかの利用制限が設けられています。
主な制限項目は以下の通りです。
- チャット送信回数
- 入出力トークン数
- 画像生成枚数
- Deep Researchの利用回数
- 保存容量
具体的な回数や利用上限については、公式からは明確に発表されていません。
筆者が実際に検証したところ、チャット送信は1日5回まで利用可能でした。
上限に達すると24時間後に利用制限が解除される仕組みです。
無料版は体験用としては十分ですが、本格的な利用には注意が必要です。
有料プランの料金と追加メリット
Google Geminiには「Google AI Pro」と「Google AI Ultra」の2種類のプランがあり、どちらも高度な生成AI機能を利用できます。
Google AI ProではGemini 2.5 ProやDeep Research、Veo 2による動画生成が可能です。
Google AI Ultraでは、Proプランの機能に加えて最高性能のDeep Think(近日提供)や最新動画生成モデルVeo 3が利用できます。
さらに、「Flow」や「Whisk」といった自動化・ワークフロー管理ツールや、AIノート作成サービス「NotebookLM」の利用もプランの中に含まれています。
以下に、両プランの料金や機能の違いをまとめました。
項目 | Google AI Pro | Google AI Ultra |
---|---|---|
月額料金 | ¥2,900/月 | ¥36,400/月 |
利用可能モデル | Gemini 2.5 Pro Gemini 2.5 Flash | Gemini 2.5 Pro Gemini 2.5 Flash |
Deep Research | 利用可 | 利用可 |
Deep Think | 利用不可 | 近日提供 |
動画生成モデル | Veo 2 | Veo 3 |
Flow・Whisk | 利用可 (1,000クレジット/月) | 利用可 (12,500クレジット/月) |
Googleアプリ連携 | Gemini in Gmail Gemini in Google ドキュメント Gemini in Google Vidsなど | Gemini in Gmail Gemini in Google ドキュメント Gemini in Google Vidsなど (最大利用上限で使用可) |
NotebookLM | 上限5倍 | 最大利用 |
ストレージ容量 | 2TB | 30TB |
上記の比較表を参考に、ご自身の利用用途や予算に合った最適なプランを選びましょう。
選んだプランで、Google Geminiの高度な機能を存分に活用してください。
Gemini 2.5 Proの使い方|ブラウザ版操作からDeep Research活用まで

ここでは、Gemini 2.5 Proの基本的な操作方法を解説します。
あわせて、高度な「Deep Research」機能を使ったリサーチ手法についても紹介します。
ブラウザ版ログイン~モデル切替の基本操作
画面下のテキスト入力欄に質問や指示を入力。
画面左上のモデル名をクリックして、利用したいモデルを選択できます。

「+」ボタンやドラッグ&ドロップでファイルのアップロードも可能です。

Deep Research機能で高度なリサーチを実践
チャット画面下の「Deep Research」ボタンをクリックします。
青くハイライトされていれば起動状態です。

調べたいテーマを入力すると、AIがリサーチ計画を自動で作成します。
内容を確認して「計画を編集」するから、内容を修正できます。

リサーチ開始後、AIがウェブ上から情報を自動収集します。
進行状況や思考過程をリアルタイムでチェックできます。

調査完了後、包括的なレポートが自動生成されます。
ダウンロードや音声読み上げ、インタラクティブな資料に変換することも可能です。


Gemini 2.5 Proの画像生成と解析機能の使い方

Gemini 2.5 Proでは、テキストを入力するだけで高品質な画像を生成できます。
さらに画像をアップロードして内容を解析することも可能です。
ここでは、その使い方と注意点を解説します。
画像生成機能の使い方
Geminiで画像生成機能を利用するには、特別な設定やメニュー操作は一切不要です。
とてもシンプルな仕組みで、初めての方でも迷うことなく使い始められます。
以下に、使い方の手順をまとめました。
- Gemini公式サイトにアクセスする
- テキストボックスにプロンプトを入力する
- テキスト送信だけで画像生成が自動で始まる
例えば「富士山のイラストを描いて」と入力すれば、すぐに画像生成が開始されます。

専用ボタンや設定変更は不要で、直感的に使えるため、誰でも簡単に試せます。
画像解析機能の使い方
Gemini 2.5 Proの画像解析機能は、画像からオブジェクトや文字、シーンの状況を自動で抽出・分析できる高度なツールです。
専門知識がなくても直感的に使えるのが特徴です。
以下に、使い方の手順をまとめました。
- 解析したい画像をアップロード
- 画像についての質問や指示を入力
- 解析結果を確認・活用
例えば「画像の内容を小学生でもわかるように教えて」と入力すれば、すぐに画像解析が開始されます。

画像解析機能も専用ボタンや複雑な設定は必要なく、誰でも手軽に使い始められます。
Gemini 2.5 Proで実現する業務効率化の活用例

Deep Researchやマルチモーダル機能は、視覚情報とテキスト情報を統合的に扱えるGemini 2.5 Proの注目機能です。
図や写真、文章が混在する複雑な資料も、まとめて分析・要約できます。
例えば、以下のような活用例が考えられます。
- プレゼン資料のグラフから売上推移を読み取り、要点を抽出
- 工場内カメラ映像を分析し、不良品や異常動作を検出
- 業界レポート複数本を読み比べ、共通トレンドを整理
- 医療論文を要約し、診療方針の比較ポイントを提示
- 不動産チラシやWebサイトを解析し、物件条件を一覧化
Deep Researchやマルチモーダル機能により、調査・分析・資料作成の精度とスピードが大幅に向上します。
人の目では見落としがちな視点からの気づきも得られるでしょう。
まとめ
Gemini 2.5 Proは、マルチモーダル処理と推論力を兼ね備えたハイスペックなAIです。
無料版から高度機能の一部を体験できるため、導入のハードルが低く、効果を実感しやすい点も魅力です。
以下に主な特長をまとめました。
- 無料版でも高品質な画像生成やDeep Researchを試せる
- 多様なデータを統合処理し複雑な課題に対応できる
- Gemini 2.5 ProとFlashを使い分けて精度と速度を最適化できる
まずは無料版を使い、自分の作業にどれほど役立つかを試してみましょう。
使いこなせば、日々の業務の質とスピードが大きく向上するはずです。