
米SalesforceとAI企業Anthropicは、ClaudeとSalesforceを連携させるパートナーシップ「Claudeforce」を発表しました。最初の製品となる「Salesforce in Claude」は、営業担当者向けに設計されたClaude用プラグインです。Salesforceのデータ、Slack、メールなどを横断して参照し、営業案件の状況把握や業務の実行を支援します。選定されたパイロット顧客には提供を始めており、2026年9月にオープンベータを開始する計画です。
Salesforce in Claudeには、見込み客の開拓から契約締結までを対象とする37の営業スキルをあらかじめ搭載します。例えば、日々のパイプラインの変化や注意が必要な案件、優先すべき対応を整理する行動計画の作成、案件ごとの反論への対応案や成約計画の提示、既存顧客における拡張・更新の機会の発見、商談前の情報準備やフォローアップなどを挙げています。利用者のSalesforce、Slack、Claude内のコネクターの情報を読み取り、担当アカウントやパイプライン、最新データを示す対話型ダッシュボードを生成するオンボーディング機能も含めるとしています。
連携の基盤には、Salesforceが「Headless 360」と呼ぶ、データ、アプリケーション、ワークフロー、エージェント、ガバナンスの機能群を用います。MCPを通じて、ユーザーインターフェースを介さずにAIがこれらの機能を呼び出せるようにする仕組みです。同社は、Claudeからの操作もSalesforce経由で実行されるため、企業ごとに設定済みの権限と業務ルールを適用できると説明しています。Claudeが閲覧・実行できる範囲は、利用者本人に認められた権限の範囲に限られるとしています。
書き込み操作についても、社外へのメール送信前に利用者へ確認を求めるかどうかを設定できるほか、レコード更新ではClaudeが示したフィールドだけを変更する仕組みを掲げました。Sonnet、Opus、Haikuではデータを保持しない「ゼロデータ保持」も提供するとしています。SalesforceとAnthropicは、データの保存場所やアクセスできる人に関する統制、顧客に届く前に問題を検出する自動レビューなど、企業向けの追加制御機能も共同開発しています。
初期版は営業・収益部門を対象にしますが、今後数カ月で他部門向けの機能も追加する方針です。サービス、マーケティング、コマース、収益管理、フィールドサービス、Tableau、MuleSoft、Informatica、Data 360などへの展開を予告しています。Salesforceのマーク・ベニオフCEOは8月26日、AIforceとHeadless 360を通じ、ClaudeがData 360、Tableau、Slack、Salesforceのワークフローにチャット上から直接かつ統制された形でアクセスできるようになると投稿しました。
