
家具を選ぶとき、商品単体では好みに合っていても、自分の部屋に置いたときの色の組み合わせや、ほかの家具との相性までは想像しにくいですよね。
「MY TOKYOROOMS」は、部屋の写真や質問への回答をもとにAIが空間イメージを生成し、画像内の家具に近い実在商品まで提案するサービスです。
今回は実際に「写真から」「診断から」の両方を試し、生成画像の修正、家具の差し替え、商品をカートへ追加するところまで操作しました。AIが作った理想の部屋を、実際の家具選びにどこまで落とし込めるのかを検証します。
MY TOKYOROOMSとは

MY TOKYOROOMSは、株式会社ソーシャルインテリアが2026年9月15日に提供を開始した新しいAIインテリアコーディネートサービスです。
「写真から」と「診断から」の2種類の方法で理想の部屋を生成し、生成した空間から実際の家具・インテリアの商品情報へ進み、購入することもできます。
写真・診断の2つの方法から部屋を生成できる
「写真からはじめる」機能では、部屋の画像をアップロードし、テイストやカラーなどを指定して空間イメージを生成します。実際の室内を撮影した写真のほか、端末内に保存した画像も使用します。
「診断からはじめる」機能は、好みの部屋や色、素材、過ごし方などに関する12問に回答する方式です。回答内容をもとに診断結果が表示され、そこから複数の空間イメージが生成されます。

どちらも料金は無料で、生成を試す段階ではログインも不要です。実際にサブスク契約をしたり購入したりする場合には、無料の会員登録が必要です。
生成画像から似た実商品を探して購入・サブスクまで進める
MY TOKYOROOMSでは、部屋の画像を生成して終わりではありません。
世界中の名作家具や国内外の選りすぐりの家具・家電・インテリアを購入またはサブスクで利用できる個人向けオンラインストア「subsclife by TOKYOROOMS」と連動しており、生成された空間に配置された家具や照明、ラグなどを認識し、subsclifeで取り扱う似た商品がレコメンド表示されます。
subsclifeの「サブスク」は24カ月契約で、商品代や配送・設置費などを含めた金額を実質無金利分割払いで支払います。契約満了後は購入または返却を選択でき、途中で解約する場合は残りの契約月数分の利用料金が中途解約手数料として発生します。
商品ごとにブランド名や寸法、購入価格などを確認でき、対象商品にはサブスク料金も表示されます。さらに、候補から別の商品を選ぶと生成画像内の家具も変更され、保存したコーディネートの商品はカートへ追加できます。

なお、レコメンド表示されるのは生成画像に描かれた家具そのものではなく、形状やテイストなどが近い商品です。実際にどの程度似た商品が提案されるのかは、下で確認していきます。
写真から北欧風の部屋をコーディネートしてみた
まずは写真からコーディネートする機能を使い、家具のない室内画像をもとにコーディネートを生成しました。今回は、実際の自室写真ではなく、間取り図をもとにAIで作成した室内イメージを使用しています。
「北欧×緑・白」で生成すると約20秒で部屋が完成
まずはMY TOKYOROOMSのトップページで「写真からはじめる」を選びます。

用意した室内画像をアップロードし部屋のタイプを選んだら、あとは希望のお部屋のテイストとカラーを選択するだけです。
今回は「北欧」テイスト、カラーは「緑」と「白」を指定して生成しました。細かな家具配置まで入力する必要はなく、部屋の画像と好みの条件を選ぶとAIがコーディネートを作成します。


約20秒ほどで、下のような部屋の画像が生成されました。

完成した部屋は、白を基調に木目の家具と淡いグリーンを組み合わせたコーディネートです。指定した2色がソファやラグ、観葉植物などに自然に反映され、家具同士の色味もまとまっています。私がイメージしたオシャレで洗練された居心地の良い北欧テイストの部屋に近い提案です。
元画像の壁や窓などの構造も大きく変わらず、入力した室内をベースに家具を配置した結果になりました。
一方、今回は1Kのアパートの部屋を想定した画像でしたが、「リビング」を選んだためか、最初の生成結果にはベッドや仕事用のデスクがありませんでした。
足りなかったベッドとデスクは文章で追加できた
生成結果には自由入力欄があり、気になる部分を文章で修正できます。今回は下のように入力して修正をしてみました。

再生成後は、部屋の奥にベッド、窓際にPCデスクとチェアが追加されました(ベッドが少し小さいような気がしました)。
最初のコーディネートを破棄して最初から条件を選び直すのではなく、生成後の画像に対して不足している家具を指定できるのが魅力です。

修正点が無ければ、イメージを決定します。次は、画像から似た商品をリサーチするステップに進みます。
推薦商品は生成画像と似ているものの完全一致ではない
修正後の画像には家具やインテリアごとに番号が付き、今回の結果では13個のアイテムが商品候補として抽出されました。

生成画像内の家具と似たように見えるアイテムが多いですが、生成画像に描かれた家具と推薦商品が完全に同じとは限りません。例えば、カーペットは画像内では白い1枚ものに見えましたが、推薦されたのは「WOOLTILE for Home Pazzle 12 pieceset」というものでした。

12枚セットのタイルカーペットで、価格は79,200円~、サブスクは月額3,300円~。色も生成画像のような白ではなくグレー系で、カラーバリエーションにも近いクリーム色はあるものの、同じ白はありませんでした。
実商品に差し替えると部屋の画像・商品一覧・価格も変わった
推薦された家具は、候補から別の似ている商品へも変更できます。今回はチェアを推薦商品と似ているアームチェアに差し替え、ラグも先ほどの推薦商品へ変更してみました。

商品を選択すると、一覧上の商品が変わるだけでなく、部屋の生成画像にも選んだチェアとラグが反映されました。表示される商品一覧と価格も変更されます。

最初にAIが作ったイメージを見るだけではなく、実際に販売されている家具へ置き換えながらコーディネートを調整できるのは斬新な体験です。
保存した部屋から商品をカートに追加できた
完成したコーディネートは変更した商品も含めて保存することができます。

保存を押すと、subsclifeのページに移り、ここでレコメンド表示された商品はそのままカートへ追加できます。

今回はベッドフレームの「HILLCREST ヒルクレスト」をカートに入れてみました。商品価格264,000円、組立設置費13,200円、送料0円で、合計277,200円と表示されています。24カ月のサブスク料金は月額11,550円でした。

カート画面には「注文手続きに進む」ボタンが表示されていて、AIで作った部屋から実在商品の購入・サブスク手続きへ移ることができます。
AIに予算を相談すると商品構成を見直してくれた
先ほどの例では、最初に提案された商品の購入合計価格は150万円を超えており、筆者としてはかなり高額に感じられました。提案された商品が予算に合わないと感じた時には、商品一覧にある「AIに予算を相談」という欄から、「月額」「購入」のどちらかを基準に予算や希望条件を文章で指定して相談できます。
実際に、この機能を試してみました。
今回は「購入」を選び、はじめに「購入総額30万円以内にして。北欧テイストと白・緑を基調にした雰囲気は維持してください」と相談してみました。

すると、30万円以内では組み合わせを作れず、最も安い構成でも659,940円になるとの回答が返ってきました。

そこで予算条件を外して最安構成を指定すると、ベッドやテレビボード、チェア、照明などをより安い商品へ変更する案を提示してくれました。

購入合計は659,940円、サブスク合計は24,978円まで下がりました。

変更後も白・木目・グリーンを中心とした部屋の雰囲気は大きく変わらず価格は大幅に下がりました。
希望額に必ず収まるわけではなく依然として高めには感じますが、テイストを残しつつ候補商品の価格を抑える方法にはなったので、一度利用してみて欲しい機能です。

なお、30万円以下の組み合わせがないとの返信の後に、「最も安い組み合わせで提案してください」とだけチャットに続けると、30万円の条件が残ったまま同じ回答が返ってきました。予算条件を変更するときは、新しい金額や以前の条件を解除することまで明示した方が良いかもしれません。
12問の診断から理想の部屋を作ってみた
次に診断からコーディネートを生成する機能を試しました。部屋の写真を使わず、12問への回答から好みを分析し、その結果をもとに空間イメージを生成する方法です。今回は診断結果と、生成された3つの部屋を確認しました。
診断結果は「朝の光で遊ぶ一人の部屋」
診断では、「日曜の午後をどちらの部屋で過ごしたいか」「手で触れて心地いいのはどちらの世界か」といった質問に加え、カラフルかモノクロか、朝か夜か、ウッドかガラス・金属か、新品かアンティークかなど、12問の質問で自分の好みを答えていきます。



今回の筆者の診断結果は「朝の光で遊ぶ一人の部屋」となりました。「好きなものの積層」を望みながら、「物で溢れて足の踏み場がない」状態は苦手という分析もあり、この部分は実際の筆者の部屋や好みに近く、納得感はあります。

「天井の光だけを大胆に変える部屋が似合う」という提案は、どんな部屋なのか、想像がつきません。「イメージを見る」に進んで実際の部屋イメージを見てみましょう。
生成された部屋は魅力的だが現実の住空間とは距離があった
診断後は3つの空間イメージが生成されました。それがこちらの3つです。



最初に提案されたのは、白い床と壁、天井まで届く大きな窓、高層階からの眺望、赤と青の間接照明を組み合わせたかなり近未来的なAI生成感のある部屋でした。
診断結果にあった「朝の白い光」や「色と光では思いきり遊べる部屋」という要素は画像にも反映されていましたが、個人的には、日常生活を送る住居というより、高級ホテルやコンセプトルームに近いような、現実離れしたものに感じられました。
診断から生成した部屋では5つの家具やインテリアが商品候補として抽出されましたが、個々のアイテムよりは建物自体の構造や照明、眺望の印象が強めな印象でした。

診断からのインテリア生成は、「これらのアイテムを揃えればこの部屋ができあがる」という具体的な家具選びよりも、好みや理想の世界観を画像として見たり、思いがけない珍しいアイテムを見つけたりするのに活用すると面白いかもしれません。
写真からと診断からはどう使い分ける?
今回の検証では、「写真から」と「診断から」では生成結果の方向性が大きく違いました。

写真から生成した場合は、元の室内画像をベースに家具や色を調整でき、実在商品の差し替えやカート追加まで進めました。実際の部屋に置く家具を探す目的なら、「写真から」の方がその後の商品選びまで進めやすいと思います。
一方、診断から生成した場合は、実際の部屋の条件に縛られず、回答した好みや価値観をかなり強く反映した個性的な空間が提案されました。今の部屋を再現するというより、自分では思いつかなかった色や照明、空間構成まで含めて理想像を広げるような使い方ができると感じました。
実際に使って分かった注意点
MY TOKYOROOMSでは、生成した部屋から実際の商品まで探せる点が魅力ですが、いくつか気を付けておきたいポイントも分かったので紹介します。
推薦された大型家具は10万円台~の商品が目立った
subsclifeでは名作家具・ブランド家具を多く扱っているため、金額としては高めに感じられる傾向はあります。今回の北欧風コーディネートの最初の推薦商品だと、ベッドフレームが264,000円〜、チェアが101,200円〜、テレビコンソールが297,000円〜、フロアライトが346,280円〜など、10万円を超える商品が複数ありました。
一方、フォトディスプレイやアート、テーブルランプなどには1万〜3万円台の商品もあります。
すべての商品が高価格というわけではありませんが、予算が決まっている場合は最初の推薦商品を選ばず、AIに相談機能を使って、どこまでコストを下げられるかを確認してみるのがおすすめです。
各商品には一括購入価格だけでなく、対象商品のサブスク料金も表示されるため、コーディネートを確認しながら欲しい家具の費用を比較できます。
AI生成画像は家具の実寸・色味・質感を保証するものではない
生成画像は完成した部屋のイメージを見るためのもので、実際の商品をそのまま撮影した画像ではありません。
今回であれば、生成画像では白い1枚ものに見えたラグに対して、推薦されたのはグレー系のタイルカーペットでした。形状や色まで完全に一致する商品が表示されるとは限りません。
また、利用規約でもAI生成画像に含まれる家具などの寸法や配置の正確性は保証されていません。
ユーザーコンテンツ上に表示されるレイアウトコーディネートはAIが生成したイメージであり、実際の部屋、家具等のサイズ・寸法を正確に反映していない場合があります。当社は、その正確性・完全性・目的適合性・適法性・第三者の権利非侵害等を一切保証せず、利用者は、これを理解し同意した上で本機能を利用するものとします。
引用元:MY TOKYOROOMS利用規約
実際に購入する際は、生成画像だけで設置可否を判断せず、商品ページに記載された幅・奥行き・高さ、カラー、素材などを確認しましょう。
まとめ
MY TOKYOROOMSでは、部屋の写真や診断結果から好みに合わせた空間イメージを作り、気になる部分は文章で修正できます。今回の写真ルートでは、「北欧×緑・白」の希望に近い部屋が生成され、ベッドやデスクの追加、家具の差し替えまで行えました。
生成画像に近い実在商品が表示され、そのまま購入やサブスクへ進めるのもMY TOKYOROOMSならではの面白い仕組みです。
現在の部屋をもとに家具を検討するなら写真から、自由な発想で理想の空間を見てみたい場合は診断からと、2つの使い方で異なる結果を楽しめます。
