
Lumaは、新たな動画生成モデル「Ray3.2」を発表しました。Ray3.2は、映像制作における演出、演技、変換、モーション、仕上げまでを1つのモデルで扱うことを目的としたモデルです。クリエイターの意図をより細かく反映しながら、広告、映画、ブランドキャンペーンなどの制作ワークフローに組み込みやすい設計になっています。
Direction goes in. Cinema comes out.
— Luma (@LumaLabsAI) June 9, 2026
Ray3.2 is here → https://t.co/TuAuFhZDBn pic.twitter.com/nAMqwBvrAK
主な機能の一つが「Multi-Keyframe」です。1本のクリップ内で最大16個のキーフレームを設定でき、映像の中で何を変化させ、何を維持するかをフレーム単位で指定できます。これにより、キャラクターの動きや構図、場面の展開を細かく制御し、より意図に沿った映像を作りやすくなりました。
Multi-Keyframe lets you set up to 16 keyframes inside a single clip. Direct what changes, what holds, and how the story lands. The shot is yours to compose, frame by frame. pic.twitter.com/5G7yMcNFKz
— Luma (@LumaLabsAI) June 9, 2026
既存映像を変換する「Modify Video V2」も強化されています。壁や背景、衣装、世界観などを差し替えながら、照明や演技の一貫性を保てることが特徴です。最大20秒、1080pの映像に対応しており、再撮影をせずに映像素材を別の表現へ展開できます。人物の身体の動きや姿勢を維持する「Performance Tracking」や、表情を保持する「Expressive Facial Performance」にも対応しています。
また、「Reframe」はあらゆるアスペクト比に対応し、1つの映像を複数の配信面や市場向けに展開できる機能です。改善されたMotion Transferにより、振り付けや動きの一貫性を保ちながら、縦型動画、横型動画、広告フォーマットなどへ展開できます。商品差し替えや市場別キャンペーン素材の作成にも活用できるとされています。
Ray3.2は、Motion Transfer、Camera Motion Transfer、Character Transformation、Visual Effects、Environment Change、Relightingなどにも対応します。映像内の動き、カメラワーク、人物、環境、照明を変換しながら、シーン全体の整合性を保つことを重視したモデルです。
制作現場向けの出力機能も用意されました。すべてのモードで1080p出力に対応し、HDR生成ではネイティブ16ビットカラーを扱えます。さらに、16ビットEXRフレームの書き出しにも対応し、カラーグレーディング、コンポジット、VFX作業に利用できます。EXR出力はACES2065-1(AP0)に対応しており、ポストプロダクションの工程にも組み込みやすい仕様です。
料金はクレジット制で、T2V/I2Vの5秒生成は1080pで400クレジット、10秒生成は1200クレジットです。V2Vの10秒生成は1080pで1440クレジット、Reframeは1080pで1秒あたり120クレジットとなっています。HDR出力はSDRの2倍、HDRとEXRの組み合わせはSDRの3倍のクレジットが必要です。
Ray3.2はAPIでも利用できます。開発者、広告代理店、スタジオは、Multi-Keyframe、Performance Tracking、EXR出力などを自社ツールや制作環境に組み込めます。LumaはRay3.2により、映像生成を単発のクリップ制作にとどめず、実際の制作パイプラインで扱えるワークフローへ広げようとしています。
出典:Direct any frame. Finish every cut. | Luma

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