
X(旧Twitter)で話題のGrok(グロック)とは、どのようなAIなのかをご紹介します。
Grokの基本的な使い方や、Xでのリプライ活用法、鍵垢での使い方が気になる方も多いはずです。
本記事では、Grokの基本からXでの具体的な使い方、料金体系(無料と有料の違いなど)や機能面まで解説します。
本記事を読み終えれば、すぐにGrokを活用できるでしょう。
Grokとは?

Grokの基本性能や他のAIとの違いを理解することで、ユニークな立ち位置が見えてきます。
本章では、Grokのコンセプトから具体的な強み、ChatGPTやGeminiとの比較までを解説します。
Grokとは何か【基本コンセプトと開発背景】
Grokは、イーロン・マスク氏が率いるAI企業「xAI」によって開発された最先端の生成AIチャットサービスです。
名称はSF小説に由来し、「深く、共感をもって完全に理解する」ことを意味します。
Grokの根底には「宇宙を理解する」というxAIの壮大なミッションがあります。
ミッションの一環として「真実を追求し、ユーザーにとって有用であること」を基本理念とした設計です。
xAI is a company working on building artificial intelligence to accelerate human scientific discovery. We are guided by our mission to advance our collective understanding of the universe.
和訳:xAIは、人類の科学的発見を加速させる人工知能を構築するために取り組む企業です。私たちは、宇宙に対する集合的な理解を前進させるという使命に導かれています。
出典:xAI
開発の背景には、既存のAIが持つ限界を超えようとする強い意志があります。
反骨ユーモア・リアルタイム検索など独自の強み
Grokは、他のAIとは一線を画すユニークな特徴を持っています。
リアルタイムの情報アクセス能力と、意図的に設計された反骨精神とユーモアのある一面が大きな強みです。
Grokの主な特徴は、以下の3点に集約されます。
- Xの投稿をリアルタイムに参照し回答
- 皮肉やジョークを交えるモードで対話を楽しめる
- 他のAIより検閲が緩やかと評され、率直な対話が可能
独自の設計により、Grokは単なる情報検索ツールとしてだけでなく、個性的で刺激的な対話パートナーとしての役割を果たします。
最新の動向を捉えた回答や、より人間味のある率直なコミュニケーションを求めるユーザー層から強く支持されています。
xAI is the only major AI company with an absolute focus on truth, whether politically correct or not.
— Elon Musk (@elonmusk) March 25, 2025
Rigorous adherence to truth is the only way to build safe AI and the only way to understand the true nature of the Universe. https://t.co/GsEtHoiaFx
ChatGPT・GeminiとGrokの違い
Grok・ChatGPT・Geminiは、それぞれ異なる強みを持つ代表的な生成AIです。
以下の表で、その違いを比較してみましょう。
| 項目 | Grok | ChatGPT | Gemini |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | リアルタイム情報追跡 X(旧Twitter)との連携 皮肉やユーモアを交えた対話 | 高度な文章生成 創造性豊かな応答 幅広いアプリケーション連携 | Googleサービス連携 学術調査 文脈理解に強い |
| リアルタイム性 | Xとのリアルタイム連携 | ブラウジング機能利用時のみ | Google検索との連動 |
| 個性・トーン | 皮肉や反骨精神 カジュアルでユーモラス | 中立的で協力的 かつ創造的なトーン | 事実ベース 中立的なスタイル |
| 外部連携 | 主にXプラットフォーム | 多数のアプリケーションやAPI対応 | Googleサービス密接連携 |
Grokはリアルタイム性と独自の個性を重視するユーザーにとって、強力な選択肢となります。
一方で、汎用性やエコシステムの成熟度では、ChatGPTやGeminiに軍配が上がる側面もあります。

Grokの料金プラン【無料と有料の違い】

Grokは無料でも利用できますが、全ての機能を利用するには有料プランへの加入が必要です。
各プランの料金と機能の違い、Xでの料金について見ていきましょう。
無料と有料プランの比較表【Free・SuperGrok・SuperGrok Heavy】
Grokには、ユーザーのニーズに合わせて、3つの主要なプランがあります。
以下、2025年11月1日時点での料金体系です。※料金は変更になる場合があります。
| 項目 | Free(無料) | SuperGrok | SuperGrok Heavy |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | $0 | $30.00 (約¥4,500) | $300.00 (約¥45,000) |
| 年額料金 | $0 | $300.00 (約¥45,000) | $3,000.00 (約¥450,000) |
| コンテキストメモリ | 制限あり | 128,000トークン | 256,000トークン |
| 利用可能モデル | Grok3(制限あり) Grok4 Fast | Grok3 Grok4 | Grok3 Grok4 Grok4 Heavy(プレビュー) |
| その他の特典 | オーロラ画像モデル プロジェクト タスク | 音声によるビジョン Freeの全機能 モデルへのアクセスの増加 | Grok4拡張アクセス 新機能への早期アクセス SuperGrokの全機能 |
FreeプランはGrokの基本的な機能を試すのに向いていますが、AIモデルや一度に記憶できる会話の量(コンテキストメモリ)に制限があります。
SuperGrokプランは月額$30で、高性能なGrok4モデルや128,000トークンのコンテキストメモリが利用可能です。
SuperGrok Heavyプランは月額$300の最上位プランで、Grok4 Heavyモデルや、新機能への早期アクセス権などが付与されます。
Xの有料プラン(X Premium)でもGrokは利用可能
Grok専用プランとは別に、Xの有料プランに加入してもGrokを利用できます。
以下、Xの2025年11月1日時点のブラウザ版の料金体系です。※料金は変更になる場合があります。
| 項目 | ベーシック | プレミアム | Xプレミアムプラス |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | ¥344 | ¥918 | ¥6,080 |
| 年額料金 | ¥3,444 (¥287/月) | ¥9,180 (¥765/月) | ¥60,040 (¥5,003/月) |
| 利用可能モデル | Grok3 Grok4 Fast | Grok3 Grok4 Fast | Grok3 Grok4 Fast Grok4 |
| 主な機能 | 返信のブースト(小) ブックマークフォルダ [ハイライト]タブ ポストを編集 長いポスト | おすすめとフォロー中に表示される広告数半分 返信のブースト(大) ポストから収益を得る チェックマーク X Pro、Analytics、Media Studio クリエイターサブスクリプション | 広告なし 返信のブースト(最大) 記事を作成 Radar利用上限(最高) 新機能をいち早く利用 |
最上位のXプレミアムプラスではGrok 4が利用でき、広告非表示などの特典も受けられます。
Grokの始め方と使い方【リプライの方法や鍵垢ユーザーの対処法】

Grokを使い始めるための手順はシンプルです。
本章では、アカウント作成から基本的な使い方まで解説します。
Web版のアカウント登録手順
GrokをPCブラウザから使い始めたい方は、以下の手順でアカウントを登録しましょう。
まずはGrokの公式サイトにアクセスし、「サインアップ」をクリックします。

画面の指示に従い、X(旧Twitter)‧Google‧Appleアカウントまたはメールアドレスでアカウントを作成します。

登録が完了すると、チャット形式のダッシュボードが表示されます。
ツールバーの機能については、以下の表を参考にしてください。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 入力欄 | 「何を知りたいですか?」と表示され、質問や命令を入力できる |
| 音声入力アイコン | 右側の波形アイコンをクリックすると音声での入力が可能 |
| モード設定 | 「自動」と表示された部分で、チャットの応答モードを切り替え可能 |
| 提案カード | 下部に「毎日の生産力UP」などの提案が表示され、クリックで即応答可 |

| 機能名 | 説明 |
|---|---|
| 検索 | 全体の情報を横断的に検索できる |
| チャット | AIとのチャット機能テキストや音声で質問や命令が可能 |
| 音声 | 音声モードで会話できるインターフェースへの切り替え |
| ファイル | Claudeの「アーティファクト」に近い機能 ファイルのアップロードや閲覧、管理ができる |
| タスク | やるべきことをリスト化し、進捗管理が可能 |
| プロジェクト | ChatGPTの「GPTs」に近い機能 目的別のワークスペースを構築し、AIと連携可能 |
| 履歴 | 過去のチャットやタスクの操作履歴を確認できる |

アプリ版のアカウント登録手順
スマートフォンからGrokを使いたい場合は、まずアプリのインストールから始めましょう。
ここでは、iOS版を解説します。
X(旧Twitter)‧Google‧Appleアカウントまたはメールアドレスでアカウントを作成します。

登録が完了すると、チャット画面が起動します。
実際にチャットを試してみましょう。

Grokのリプライ(返信)での使い方
GrokのX上での使い方として、便利な機能がリプライ(返信)やファクトチェックでの活用です。
たとえば、ポストの内容が事実か確認したい時に、コメント欄に「@grokファクトチェックして」と入力すると、数十秒後にGrokから結果が届きます。

また、ポストに対する返信を作成する際、Grokにアイデアを出させ、返信文案を作成させる使い方も有効です。
Grokは鍵垢でも使える?【Xでは大幅な利用制限あり】
鍵垢(プライベートアカウント)ユーザーがXでGrokを使う場合、機能は大幅に制限されます。
鍵垢では、Grok最大の強みである「Xのリアルタイム情報と連携した回答」は利用できません。
鍵垢から@Grok(メンション)と呼びかけても、Grokは反応できず、返信も返ってきません。

Grokを使用するには、公開アカウントでの利用かGrok公式サイト、アプリの利用が推奨されます。
Grok公式サイトまたはアプリからであれば、鍵垢でも公開アカウントと同じようにGrokが使用可能です。
Grokの機能まとめ【画像生成・動画生成・学習機能】

Grokは、Xと連携した対話型AIとして知られますが、Grokの機能は多岐にわたります。
対話以外にも、画像や動画の生成、独自の学習機能などさまざまな機能が実装されました。
本章では、Grokで利用できる機能を見ていきましょう。
Grokの画像生成機能
Grokは、テキストから画像を生成する機能(Grok Imagineなど)を搭載しています。
ユーザーがプロンプトを入力すると、Grokが理解し、プロンプトに応じた画像を生成する仕組みです。
今回は試しに下記プロンプトを入力してみました。
紅葉の綺麗な山を背景に写真を撮っている20代の男女
今回はXの画面からGrokを立ち上げます。

プロンプトに合ったイメージの画像が出力されます。


Grokの動画生成機能
画像生成に加え、Grokは動画生成機能もリリースしています。
テキストプロンプトから短い動画クリップ(アニメーションなど)を生成する技術です。
Introducing Imagine v0.9, our new video generation model with massive upgrades from v0.1 in visual quality, motion, audio generation, and more.
— xAI (@xai) October 7, 2025
Now available for free on all our products: https://t.co/2DPEzEZ03e pic.twitter.com/EzMmKE7V3u
Grokの動画生成機能により、X上での情報共有やコンテンツ作成の幅が広がっています。

Grokの学習機能とは?
Grokは、一般的なAIのように事前に訓練されたデータだけでなく、X上のやりとりがモデル学習に利用される場合があります。
X上でGrokとやり取りすると、それが音声かテキストかにかかわらず、そのやり取り、インプット、結果が、xAIによって開発された生成AIモデルのトレーニングとパフォーマンスの改善に使用される場合があることも意味します。
引用:Xヘルプセンター
Grokは、X上の最新の出来事をリアルタイムで学習に取り入れ、ユーザーとの対話を記憶し、文脈を理解した回答を生成する点が特徴です。
継続的なフィードバックループにより、GrokはほかのAIよりも速いスピードで賢くなり、情報の精度を高めていきます。

Grokのコンパニオンモードの概要
コンパニオンモードは、Grokに搭載された3Dアバターと対話できる革新的な機能です。
AniやRudi、Mika、Valentineといったキャラクターと音声やテキストで対話できる点が特徴です。
Try out Companions in the Grok app!
— DogeDesigner (@cb_doge) July 14, 2025
Update the app and enable Companions in Settings. pic.twitter.com/GH0sJS4uDe
アバターが表情やジェスチャーで反応する感情表現や、対話を重ねることで反応が変化する好感度システムも搭載されています。

Grokの回数制限について
Grokは、すべてのユーザーに安定したサービスを提供するためにプランに応じて回数制限が設けられています。
高価な計算リソース(GPU)を全ユーザーへ公平に分配し、安定したサービスを提供するために必要な措置です。
For each tier, there is a maximum amount of requests per minute and tokens per minute. This is to ensure fair usage by all users of the system.
各ティアには、1分あたりのリクエスト数とトークン数の上限が設定されています。これは、システムのすべてのユーザーによる公平な利用を保証するためです。
引用:xAI
制限は、一定時間内に送信できるプロンプト(質問)の回数に基づいており、無料プランやX Premiumプランで制限に達した場合、Grokは一時的に応答しなくなります。
一定時間(数時間程度)が経過すると自動でリセットされ、再び利用できるようになります。

明確な回数などの記載はありませんが、無料<有料<有料(上位プラン)の方が回数制限が緩和される傾向です。詳しくは以下の記事をご確認ください。

GrokのAIモデル一覧【Grok3・Grok4・Grok4 Fast・Grok4 Heavy】

Grokの性能を支えているのが、xAIが驚異的なスピードで開発を進めるAIモデル群です。
本章では、現在利用可能な主要モデルの概要を紹介します。
【Grok3】高精度な思考と高速応答を両立
Grok3は、推論・数学・コーディング能力が強化された第3世代モデルです。
即座に回答せず、じっくり考える「Thinkモード」という機能が大きな特徴になります。
Thinkモードがもたらす主な利点は以下の通りです。
- 数秒から数分かけて思考し、最適な答えを導き出す
- 思考のプロセスで発生した間違いを自ら修正する
- 高度なベンチマークで優れたパフォーマンスを発揮
Thinkモードにより、複雑で高度な問題に対しても高い正答率を実現します。
一方で、日常的なタスクでは高速な応答を維持しており、汎用性も確保しています。

【Grok4】長文処理と多機能ツール統合に対応
Grok4は、2025年7月にリリースされたxAIの最新フラッグシップモデルです。
テキストだけでなく画像も理解する、高度なマルチモーダル機能を搭載しています。
主な特徴は以下の通りです。
- 最大256,000トークンの長文を一度に処理可能
- リアルタイム検索とAPI連携で外部ツールを自律的に使用
- 博士号レベルの専門知識が問われる問題に対応
Grok4の統合された能力により、非常に複雑なタスクも実行できます。
長文読解から専門的な分析まで、幅広い用途で最高レベルの性能を発揮するAIです。


【Grok4 Fast】高速応答と低コストを両立した次世代モデル
Grok4 Fastは、Grok4の派生版として開発された高性能モデルです。
最大の特徴は、「統合アーキテクチャ」による効率性にあります。
統合アーキテクチャの主な仕組みは以下の通りです。
- 200万トークンという大規模コンテキスト長を搭載
- 「reasoning」と「non-reasoning」を単一モデルで切り替え可能
- 低遅延かつ低コストでリアルタイム利用に最適化
これにより、長大な文書処理から即時応答まで幅広く対応でき、従来よりも高速かつ安価に運用可能です。
リアルタイム対話や大規模データの分析など、多用途に適した実用的なモデルとなっています。

【Grok4 Heavy】複数AIの集合知で超高度タスクを解決
Grok4 Heavyは、Grok4の最上位版にあたる最高性能モデルです。
最大の特徴は、独自の「マルチエージェントシステム」を採用している点にあります。
マルチエージェントシステムの主な仕組みは以下の通りです。
- 複数のAIが並行して同じタスクを実行する
- 互いの出力を比較・評価して最適な結論を導く
- 単一モデルでは難しい多角的な視点を確保する
マルチエージェントシステムにより、単一のAIでは見落としがちな部分を補い、圧倒的な性能を発揮します。
戦略立案や研究開発など、極めて高度な知的作業に最適なモデルです。
まとめ
本記事では、xAIが開発した対話型AI「Grok」の全体像を解説しました。
Grokは単なるAIチャットではなく、X(旧Twitter)のリアルタイム情報と連携し、ユーモアを交えて回答するユニークなパートナーです。
X上でのファクトチェックやリプライ支援、画像・動画生成、Grok 4 Fastのような無料モデルの登場など、Grokの機能は日々進化しています。
本記事を参考に、Grokをあなたの情報収集や発信活動に役立ててください。

