Google、新AIモデル「Gemini 4 Argon」を発表 サイバー担当者から段階的に提供

Google、新AIモデル「Gemini 4 Argon」を発表 サイバー担当者から段階的に提供
出典:Gemini 4 Argon:フロンティア知能の新時代

Googleは2026年10月1日、新たなAIモデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。複雑で長期にわたる作業の中でも深い推論を続けられるよう設計したモデルです。まず「Fairwind Program」を通じ、信頼できるサイバーセキュリティ担当者に順次提供します。その後、有料APIの顧客やGoogle AI Ultraのユーザーを皮切りに、開発者、企業、一般消費者へ利用対象を広げる方針です。Googleは初期テスターの意見を集めながら、安全対策を改良するとしています。

大きな変更点は、出力トークンの上限です。従来の6万4000トークンから100万トークンに拡大し、一つのプロセスで数十万トークンを生成できると説明しています。導入価格は100万入力トークン当たり2ドル、100万出力トークン当たり10ドルです。キャッシュ済みの入力トークンには、入力料金の95%割引を適用します。

Googleではすでに数千人の社員が、コーディングや調査、文章作成などに利用しています。社内の事例として、量子コンピューティング研究では、あるサブルーチンの時空間リソースを最適化し、数分で公表済みの基準値を40%上回ったとしています。データセンターのメモリ最適化では、展開後に300TiB以上を解放し、合計で500TiBから1PiBの節約を見込んでいます。C/C++からRustへの移行にも取り組み、動画デコード用ソフトウェア「libgav1」では、既存のRust移植版より2.7倍速く動くデコーダを作ったと説明しました。

性能評価では、長期的なソフトウェア開発作業を測るDeepSWE v1.1で77.9%、業務の一連の実行を測るAutomationBenchで51.3%を記録したとしています。Googleによると、後者では1位でした。財務、法務、税務などの仕事を評価するVals Indexでも首位となり、長尺動画の理解を測るLVBenchでは91.7%だったと説明しています。

サイバーセキュリティ分野では、ソフトウェアの脆弱性を発見、検証し、修正する能力を打ち出しました。一部の担当者とGoogleの社内チームには、サイバー分野の安全上の制限を外した状態で提供します。Wizは「Scan for Good」でArgonを活用しており、初期のデモでは病院で使われる医療用ソフトウェアから、個人情報を露出させる重大な脆弱性を見つけたとしています。脆弱性修復の評価であるCWE-bench v1では、68%で首位タイだったと報告しました。

一般提供に先立ち、Googleは悪用の防止、悪意ある指示への対策、モデルが利用者の意図から外れた行動を取ることの監視、テスト環境の強化を進めています。社内外のチームによる攻撃を想定した検証も実施しました。また、米国政府によるモデルの事前アクセスに関する自主的なプロセスに参加しながら、利用対象を広げる方針です。


出典:Gemini 4 Argon:フロンティア知能の新時代

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