
楽器が弾けなくても、言葉ひとつでプロ品質の曲が作れる時代が到来しました。
2026年2月リリースのGeminiの音楽生成機能「Lyria 3」なら、短いテキストを入力するだけで日本語ボーカル付きの30秒楽曲を数秒で生成できます。
この記事では、Geminiの音楽生成とは何かという基礎から、使い方・料金プラン・商用利用のルールまでを解説しているので、初めての方でも迷わず活用できるようになります。
Geminiの音楽生成機能とは?最新モデルのLyria 3

Googleが開発したLyria 3は、これまでのAIとは一線を画す表現力を持った音楽生成モデルです。
2026年2月18日(米国時間)のアップデートにより、Geminiのチャット画面から誰でも手軽に楽曲を作れるようになりました。日本時間では2月19日ごろから段階的に利用可能になっています。

自分の曲が数秒で完成!最新AI「Lyria 3」でできること
Lyria 3は、Google DeepMindが開発した最先端の音楽生成モデルです。
最大の特徴は、短い指示(プロンプト)を入力するだけで、ボーカル付きの楽曲を数秒という驚異的な速さで作り出せることです。
- 自分で歌詞を書かなくても、テーマを伝えるだけで日本語の歌詞・ボーカル付きの曲を生成できる
- ショート動画やSNS投稿にぴったりな、中身の濃い30秒の楽曲を生成できる
- 画像生成AI「Nano Banana」が、曲の雰囲気に合うジャケット画像をセットで作成できる
Lyria 3には、これまでのAIのようなぎこちなさはなく、今のアーティストが歌っているかのような滑らかな発音に仕上げてくれます。自分で言葉を選ばなくても、伝えたい雰囲気を選ぶだけで心に響く一曲が仕上がります。
生成される楽曲は、SNS動画に最適な「30秒」に凝縮されています。イントロからサビまでがバランスよく構成されているため、TikTokやYouTubeショートに重ねるだけで動画のクオリティが格段に上がります。
短いからこそ、視聴者の耳に残りやすい魅力的な音楽が作成しやすいというわけです。
さらに、画像生成AI「Nano Banana」が、曲のイメージにぴったりのジャケット画像をセットで作ってくれるのも嬉しいポイントです。音楽とビジュアルが同時に出来上がるため、そのままシェアするだけで映える投稿が完成します。
目と耳の両方で楽しめる作品が、たった数十秒で手に入るのは、まさに最新AIならではの体験と言えるでしょう。
対象年齢は?利用条件とアカウントの設定
この便利な機能ですが、誰でもすぐに使えるわけではありません。安全に楽しく使うための条件があります。
まず、対象年齢は18歳以上とされています。
Lyria 3 is available in the Gemini app for all users 18+ in English, German, Spanish, French, Hindi, Japanese, Korean and Portuguese
出典:Google公式ブログ
和訳:Lyria 3 は、Gemini アプリにおいて18歳以上のすべてのユーザー向けに、英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・ヒンディー語・日本語・韓国語・ポルトガル語で利用可能です。
また、個人のGoogleアカウント、または対応する職場・学校アカウントを使っていることが条件です。加えて、Keep Activity(旧:Geminiアプリ アクティビティ)をオンにする必要があります。現在はベータ版として順次公開されています。
職場や学校のアカウント(Google Workspace)を使っている場合は、管理者が機能を許可していないと使えないことがあるので注意してください。
AIの曲だと見分ける工夫!安心の技術「SynthID」の役割
Googleは、AIが作った曲が知らないうちに本物のアーティストの作品として広まって混乱が起きないよう、SynthID(シンスアイディー)という最新の安全技術を取り入れています。
これは、人間の耳では聞き取れない電子透かしというサインを、音楽データの中に埋め込む高度な技術です。
聴いている分には普通のかっこいい曲にしか感じられませんが、専用のツールを使えば「これはAIが作ったものだ」と判断できる仕組みになっています。たとえ曲の一部をカットしたり、再生スピードを変えたりといった加工をしても、その隠れたサインは簡単には消えません。
こうした目に見えないところでのしっかりとした取り組みがあるからこそ、私たちは著作権トラブルのリスクを軽減する仕組みが整えられています。ただし、SynthIDは万全ではないため、利用者自身でも確認を行うことが大切です。
Geminiの音楽生成 初めての使い方手順

Geminiでの作曲は、まるで魔法のようです。
2026年2月に公開された最新の「ツール」機能を使えば、特別なソフトや楽器がなくても、スマホ一つで本格的な曲が作れます。Webブラウザ版でもアプリ版でも、基本的な操作はとてもシンプルです。
まずは、実際に1曲完成させるまでの具体的なステップを一緒に確認していきましょう。

「ツール」から「音楽を作成」を選ぶだけ!基本の操作ステップ
Geminiのチャット画面を開いたら、入力欄下部にある「ツール」から「音楽を作成」を選択するか、メニュー一覧から選択してください。

まずは、どんな曲にしたいかを言葉で入力します。「10代の女の子が歌うキラキラしたJ-POP」のように、イメージを文章にするだけでOKです。
日本語で歌わせたいときは、指示の中に「日本語の歌詞で」と一言添えるだけで生成してくれます。

出来上がった曲を再生して確認してみましょう。
もし「もう少しテンポを速くして」などの希望があれば、チャットで追加のリクエストを送ることでよりイメージ通りの曲に近づけることができます。
写真や動画が曲に!テンプレートや素材を活かした作曲のコツ
どんな曲がいいか思いつかないという時は、「テンプレート」や「マルチモーダル入力」を活用してみることで、驚くほどスムーズに思い通りの曲が出来上がります。
例えば、新しく用意されたテンプレート機能を使えば「Lo-fi(ローファイ)」や「K-POP」、「8-bit」といった人気のジャンルを選ぶだけで、そのスタイルにぴったりの曲を迷わず作ることが可能です。
難しい音楽用語を知らなくても、好きな雰囲気を選ぶだけで本格的なサウンドが手に入るのは嬉しいですよね。
さらに面白いのが、スマホのアルバムにある写真や動画から曲を作る方法です。
旅先で撮った美しい夕日の写真や、元気に走り回る愛犬の動画をGeminiにアップロードして、「この雰囲気に合うBGMを作って」と頼むだけで、AIが映像の色合いや動きをしっかり読み取り、その場の空気感にぴったりのメロディを作成してくれます。
言葉にできない繊細なイメージも、視覚的なヒントを添えるだけで理想の形に近づけられます。

MP3での保存や共有リンクの送り方!うまくいかない時の対処法も紹介
納得のいく曲ができあがったら、次は保存です。
生成されたプレーヤーの横にあるダウンロードボタンを押せば、音楽だけを楽しめるMP3形式はもちろん、AIが作ったカバーアートが動くMP4形式の動画ファイルとしても、自分のスマホやパソコンに保存できます。
また、シェアボタンを使ってURLを発行すれば、SNSやLINEを通じて友達や家族にあなたの自信作をすぐに聴いてもらうことも可能です。

もし操作の途中で「画面が止まる」「エラーが出る」などのトラブルが発生した場合は、
- 一度ブラウザのキャッシュと呼ばれる一時的なデータを消去する
- アプリが最新の状態になっているかを確認する
などの対処をすることで解決することがよくあるので、試してみてください。
Geminiの音楽生成 料金プランまとめ!無料で使える回数と上限

驚くことに、最新のLyria 3は無料でも使うことができます。
ただし、1日に作れる曲の数には限度があるため、たくさん作りたいクリエイター向けには有料プランが用意されています。
2026年2月現在の最新の料金表を見ながら、自分にぴったりのプランを確認してください。

無料枠の範囲と回数がリセットされる時間
Geminiの無料ユーザーであっても、最新のLyria 3を使いこなせば、1日あたり最大10トラックの音楽を生成できます(上限は変更される場合があります)。生成できる回数は、その時のアカウントの状態によって少し前後することもありますが、毎日コツコツと自分だけの音楽を増やしていくには十分なボリュームと言えるでしょう。
回数制限の仕組みについてはとてもシンプルで、生成したトラック数が毎日カウントされていき、あらかじめ決められた上限を超えると「本日の上限に達しました」というメッセージが表示されます。もし上限に達してしまっても、1日経てば自動的にリセットされます。
さらに嬉しいことに、これらの機能を使うのに追加の料金は一切かかりません。30秒間の完成されたボーカル付き楽曲はもちろん、その曲に彩りを添えるジャケット画像の生成まで、すべて無料枠の中で心ゆくまで体験することができます。
有料プラン(Google AI Plus/Pro/Ultra)の料金とメリットを比較
「もっといろんな曲を試したい」「1日10トラックじゃ足りない」という方には、月額制の有料プランがおすすめです。主に以下のプランが展開されています。
| プラン名 | 月額料金 | 特徴 |
| Google AI Plus | 1,200円 | 手軽に制限を増やしたい人向け |
|---|---|---|
| Google AI Pro | 2,900円 | 本格的な調査や高画質な画像生成も可能 |
| Google AI Ultra | 36,400円 | 最上位モデルで、生成回数が大幅にアップ |
有料プランに加入すると、音楽生成だけでなく最新の画像生成AI「Nano Banana Pro」の日次上限が増えたり(Plus: 50枚/日、Pro: 100枚/日、Ultra: 1,000枚/日)、Googleドライブの容量が増えたりと、クリエイティブな活動が快適になります。
プラン別の生成上限(10〜100トラック)とおすすめ
プランによって、1日に生成できる「音楽の数」が大きく異なります。
以下の表を参考に、自分の活動スタイルに合わせてプランを選んでみてください。
| プラン | 1日の音楽生成上限 | 向いている人 |
| 無料 | 最大10トラック | ときどきSNS用のBGMを作りたい人 |
|---|---|---|
| Google AI Plus | 最大20トラック | 頻繁にショート動画を投稿する人 |
| Google AI Pro | 最大50トラック | 音楽素材として販売や本格的な編集をする人 |
| Google AI Ultra | 最大100トラック | プロのクリエイターや仕事で使う人 |
たとえば「友達の誕生日に1曲贈りたい」という程度なら無料プランで十分楽しめます。
一方で、YouTubeチャンネルを運営していて「毎日違うBGMをたくさん作って選びたい」などといった場合は、Google AI Proなどを検討すると、回数を気にせず納得のいくまで作り直すことができます。
Geminiの音楽生成は商用利用できる?YouTubeなどで使うルール

せっかく作った素敵な曲を「自分のYouTube動画のBGMに使いたい」「SNSの広告で流したい」と思うのは当然ですよね。
2026年2月の最新ルールでは、Geminiで生成した音楽の商用利用は可能とされていますが、いくつか知っておくべきAIならではの注意点があります。
著作権は誰のもの?
クリエイターとして活動する上で一番気になるのが「権利」の行方ですが、Googleの最新の利用規約(2026年時点)では、生成されたコンテンツの所有権はユーザーにあると記されています。
ユーザーのコンテンツはユーザーに帰属します。つまり、コンテンツに含まれるユーザーの知的所有権はすべてユーザーが保持します。
たとえば、ユーザーが書いたレビューなど、ユーザーが作成した独創的なコンテンツの知的所有権はユーザーが保持します。
また、誰かが作成した独創的なコンテンツも、その人の許可があれば共有する権利を保持できる場合があります。
出典:Google 利用規約(2024年5月22日更新版)
これはつまり、あなたがGeminiで作った曲をGoogleが勝手に自分のものにしたり、使用を制限したりすることはないという安心できるルールです。
著作権は人間の思想や感情を創作的に表現したものに認められるため、AIが自律的に生成したものは著作物に該当しないと考えられる一方、人間の創作意図や創作的寄与があれば著作物として認められ得るとされています。
AI 生成物の著作物性は、個々の AI 生成物について個別具体的な事例に応じて判断されるものであり、単なる労力にとどまらず、創作的寄与があるといえるものがどの程度積み重なっているか等を総合的に考慮して判断されるものと考えられる。
出典:文化庁「AIと著作権に関する考え方について」
そのため、あなたが作った曲を他者が勝手に自分の動画内で使ったとしても、法的に著作権侵害だと訴えて差し止めることが難しいというリスクが残ります。
「使う権利は自分にあるけれど、自分だけのものとして法律で守り抜くのはまだ難しい」というのが、現在のAI音楽が置かれている一歩進んだ立ち位置なのです。
こうした背景を理解した上で、賢く活用していくことが大切です。
動画や広告での商用利用は?判断基準とリスクの下げ方を整理
YouTubeの収益化動画やSNSの広告などで利用することについては、Googleの規約上、基本的には制限されていません。
本サービスで提供されるコンテンツについては、ご自身の裁量で依拠、公開、利用してください。
出典:Google 生成 AI 追加利用規約
しかし、ビジネスで使う場合は以下のポイントを確認してください。
| 利用シーン | 商用利用の判断 | 注意点 |
| YouTubeのBGM | 基本的に制限なし | 動画自体を収益化しても問題なし |
|---|---|---|
| SNSの広告動画 | 基本的に制限なし | 商品紹介のバックで流すことも可能 |
| 音楽配信 (販売) | 注意が必要 | 楽曲そのものを「自分の曲」として売るには権利が不安定 |
リスクを下げるために有効な方法のひとつは、AIが作ったものであることを隠さないことです。
動画の概要欄などに「BGM:Created by Gemini AI」と一言添えることで、視聴者やプラットフォームからの信頼性が高まります。ただし、既存楽曲との類似性チェックなどは別途必要です。
SNSでの活用術と有名歌手のマネを避ける運用法
最後に、クリエイターとして一番気をつけたいのが、自分ではそのつもりがなくても起きてしまう意図しないパクリの問題です。
最新のLyria 3はあまりに優秀すぎるため、指示の出し方によっては、知らず知らずのうちに実在する有名アーティストの曲と似通ってしまう可能性があります。
こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、使い方のマナーをしっかり守ることが大切です。例えば、特定の歌手やグループの名前を指示に入れて「〇〇風の曲にして」と頼むのは、権利を侵害してしまうリスクを高めてしまいます。
代わりに「80年代のディスコ風」や「キラキラした明るいポップス」といった、音楽のジャンルや雰囲気で指定するように心がけてください。
Geminiの音楽生成 困った時の解決ヒント

Geminiで音楽を作っていると、「もっとこうしたいのに!」「なぜか動かない」といったように思い通りにいかないことがあります。
2026年2月の最新アップデート情報を踏まえて、多くのユーザーが気になる疑問を解決していきます。
思い通りにならない時は?プロンプト(指示文)の改善ポイント
もし生成された曲がイメージと重ならないときは、指示を少し工夫するだけで理想に近づけます。
ただ「明るい曲」とするより、「アップテンポなダンスミュージック」や「アコースティックギターの弾き語り」のように、楽器やテンポを指定してみてください。これだけでAIが進むべき方向が明確になります。
また、「音数を減らしてシンプルに」や「キラキラした高音を強調」といった音の質感、さらに自作の歌詞を直接指定することで、世界に一つだけの想いがこもった曲が完成します。プロのスタジオで細かくオーダーを出すような感覚で、自由に伝えてみましょう。
もし生成された曲が自分のイメージとぴったり重ならないときは、指示の出し方を少しづつ工夫してみましょう。

機能が表示されない原因!提供エリアや年齢制限のチェックリスト
Geminiに音楽生成のメニューが出てこなくて困っている方は、焦らずに次の3つのポイントを順番にチェックしてみてください。
- Googleアカウントの年齢設定
- Googleアカウントの「Keep Activity(旧:Geminiアプリ アクティビティ)」設定
- Googleアカウントの居住地設定
機能が表示されない場合、まずGoogleアカウントの年齢設定が「18歳以上」になっているか確認しましょう。18歳未満や誕生日未設定のアカウントではメニューに表示されません。
あわせて、対話型ツールの基盤となるGeminiアプリアクティビティがオンになっているかも重要なポイントです。また、提供エリアの確認も忘れずに行いましょう。
地域設定が日本など対象国であれば利用可能ですが、2026年2月18日の発表以来、全ユーザーへ順次広がる「段階的なロールアウト」が続いています。Web版で使えてもアプリ版には数日の時差があることもあるため、アプリを最新版に更新し、少し時間を置いてから再度覗いてみてください。
SunoやUdioとの違いは?他の音楽生成AIとの特徴・比較表
有名な音楽生成AIである「Suno(スノ)」や「Udio(ユディオ)」と、Gemini(Lyria 3)のどちらを使うべきか迷う人も多いはずです。
それぞれの強みを以下の表にまとめました。
| 特徴 | Gemini (Lyria 3) | Suno / Udio |
| 曲の長さ | 30秒 (ショート動画向け) | 最大2分〜 (フルコーラス可能) |
|---|---|---|
| 生成速度 | 約10秒 | 1〜2分程度 |
| 入力方法 | テキスト・画像・動画 | 主にテキストのみ |
| 安全性 | SynthID(電子透かし)あり | 独自の著作権フィルター |
| おすすめ | SNS投稿・BGM作成 | 本格的な楽曲制作 |
結論として、手軽に短尺のBGMや歌を作ってSNSにアップしたいならGeminiがおすすめです。逆に3分以上のフル尺の曲を作って配信したいという場合は、Sunoなどの他社ツールが向いています。
それぞれの得意分野を理解して、賢く使い分けていきましょう。


まとめ
2026年2月のアップデートにより、Geminiの音楽生成機能であるLyria 3は言葉や画像、動画から高品質な30秒の楽曲を数秒ほどで作れるようになりました。
無料プランでも毎日楽しめますが、より多く作りたい場合は有料プランへの切り替えも可能です。
AI生成物としてのマナーを守りつつ、SNS動画に最適な30秒の楽曲を、まずはスマホの写真から気軽に作ってみてください。
