Anthropic、Claudeに家計管理機能「Personal Finance」を追加 米国の有料プランでベータ提供開始

Anthropic、Claudeに家計管理機能「Personal Finance」を追加 米国の有料プランでベータ提供開始
出典:Introducing Personal Finance in Claude

Anthropicは、対話AI「Claude」の新機能「Personal Finance」を発表しました。銀行口座やカード口座を安全に連携し、自分の言葉で質問するだけで、お金に関する答えが得られるといいます。今週から米国のPro、Max、Ultraの各プランを対象に、ベータ版として順次提供が始まります。

Claudeは、連携した口座の残高や取引内容をもとに、日常的な言葉で回答します。聞き慣れない用語があれば、その意味も説明します。アクセスは閲覧専用で、お金の移動や管理、投資はできません。Anthropicによると、Claudeのほかの機能と同様に広告やスポンサー付きの推奨はなく、クレジットカード、ローン、預金口座といった自社の金融商品も扱いません。

同社が示した利用例では、給料日まであと10日という月末に「今月、お金はどこに消えたか」と尋ねると、連携した複数の口座の支出を合計してカテゴリー別に整理します。例示された合計は4309.37ドルで、半分超が家賃と光熱費、1024.51ドルが飲食費でした。続けて「普段より多いか」「給料日までにいくら残るか」などと質問でき、過去の月を確認したうえで会員サービスの更新を指摘し、給料日前に当座預金から引き落とされる4件の支払いと、その後の残額1393.22ドルを示します。

「おかしな点はないか」と聞けば、すべての連携口座を横断して確認し、二重の請求、予期しない手数料、1年を通じて少しずつ上がった請求など、見落としやすい点を指摘できるとしています。「収入より支出が多いか」といった大きな問いや、「APRとは何か、今年自分はいくら払ったか」といった質問にも対応し、用語を説明したうえで支払った利息を合算します。週ごとの支出グラフ、支払い期日のカレンダー、任意の数値をまとめたダッシュボードも作成でき、その後も調整できます。

セキュリティとプライバシーについて、同社は次の点を説明しています。Personal Financeはお金の理解を助けるためのもので、投資助言を目的に設計されていません。Claudeは回答を誤ることがあるため、数字の根拠となる取引を確認したり、重要な数値を銀行で確かめたりするよう呼びかけています。口座の連携は、銀行とアプリをつなぐサービス「Plaid」を通じて利用者自身が銀行にサインインしたときに限られます。利用者はそこで規約に同意し、Claudeの閲覧専用アクセスを承認するため、Claudeが銀行のパスワードを求めたり見たりすることはありません。

連携した口座について、Claudeが確認できるのは銀行名、口座名、種類、下4桁、残高、与信限度額、最大2年分の取引です。Personal Financeのハブでの会話は、モデルの学習には使われません。ハブ外で共有した内容にはプライバシー設定が適用されます。口座はいつでも連携解除でき、解除後はデータを見られなくなります。

利用を始めるには、Claudeのサイドバーに表示されるPersonal Financeを開き、口座を1つ連携して質問します。設定手順やデータの扱いはヘルプセンターで案内されています。同社はPersonal Financeを最初の一歩と位置付け、より大きな金融判断では、利用者が信頼する資格を持つ専門家や規制下の企業とClaudeが連携する形が望ましいとの考えを示しました。その実現方法を検討しており、銀行、資産運用会社、金融サービス企業からの意見を募っています。


出典:Introducing Personal Finance in Claude

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