
Anthropicは、対話AI「Claude」の新機能「Personal Finance」を発表しました。銀行口座やカード口座を安全に連携し、自分の言葉で質問するだけで、お金に関する答えが得られるといいます。今週から米国のPro、Max、Ultraの各プランを対象に、ベータ版として順次提供が始まります。
Introducing Personal Finance in Claude, in beta in the US. Connect the accounts you choose, and Claude answers your money questions in everyday language, from your own balances and transactions. Access is read-only, and Claude can’t move, manage, or invest your money. https://t.co/V1JLYuWwrS
— Claude (@claudeai) November 5, 2026
Claudeは、連携した口座の残高や取引内容をもとに、日常的な言葉で回答します。聞き慣れない用語があれば、その意味も説明します。アクセスは閲覧専用で、お金の移動や管理、投資はできません。Anthropicによると、Claudeのほかの機能と同様に広告やスポンサー付きの推奨はなく、クレジットカード、ローン、預金口座といった自社の金融商品も扱いません。
同社が示した利用例では、給料日まであと10日という月末に「今月、お金はどこに消えたか」と尋ねると、連携した複数の口座の支出を合計してカテゴリー別に整理します。例示された合計は4309.37ドルで、半分超が家賃と光熱費、1024.51ドルが飲食費でした。続けて「普段より多いか」「給料日までにいくら残るか」などと質問でき、過去の月を確認したうえで会員サービスの更新を指摘し、給料日前に当座預金から引き落とされる4件の支払いと、その後の残額1393.22ドルを示します。
「おかしな点はないか」と聞けば、すべての連携口座を横断して確認し、二重の請求、予期しない手数料、1年を通じて少しずつ上がった請求など、見落としやすい点を指摘できるとしています。「収入より支出が多いか」といった大きな問いや、「APRとは何か、今年自分はいくら払ったか」といった質問にも対応し、用語を説明したうえで支払った利息を合算します。週ごとの支出グラフ、支払い期日のカレンダー、任意の数値をまとめたダッシュボードも作成でき、その後も調整できます。
セキュリティとプライバシーについて、同社は次の点を説明しています。Personal Financeはお金の理解を助けるためのもので、投資助言を目的に設計されていません。Claudeは回答を誤ることがあるため、数字の根拠となる取引を確認したり、重要な数値を銀行で確かめたりするよう呼びかけています。口座の連携は、銀行とアプリをつなぐサービス「Plaid」を通じて利用者自身が銀行にサインインしたときに限られます。利用者はそこで規約に同意し、Claudeの閲覧専用アクセスを承認するため、Claudeが銀行のパスワードを求めたり見たりすることはありません。
連携した口座について、Claudeが確認できるのは銀行名、口座名、種類、下4桁、残高、与信限度額、最大2年分の取引です。Personal Financeのハブでの会話は、モデルの学習には使われません。ハブ外で共有した内容にはプライバシー設定が適用されます。口座はいつでも連携解除でき、解除後はデータを見られなくなります。
利用を始めるには、Claudeのサイドバーに表示されるPersonal Financeを開き、口座を1つ連携して質問します。設定手順やデータの扱いはヘルプセンターで案内されています。同社はPersonal Financeを最初の一歩と位置付け、より大きな金融判断では、利用者が信頼する資格を持つ専門家や規制下の企業とClaudeが連携する形が望ましいとの考えを示しました。その実現方法を検討しており、銀行、資産運用会社、金融サービス企業からの意見を募っています。
