
ChatGPT Business(旧ChatGPT Team)は、チームで高度なAIを共有できる法人向けの有料プランです。この記事では、最新の料金やPlusプランとの違い、使えるモデルや使用制限、セキュリティまでをわかりやすく解説します。2025年8月の名称変更や2026年の料金改定にも対応していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPT Business(旧ChatGPT Team)とは?概要と特徴

ChatGPT Business(旧ChatGPT Team)は、複数人で効率よくChatGPTを活用できる法人・チーム向けのプランです。
その概要と主な特徴を紹介します。
ChatGPT Teamから「ChatGPT Business」への名称変更
もともと「ChatGPT Team」という名称で提供されていたこのプランは、2025年8月29日に「ChatGPT Business」へと名称が変更されました。
名称は変わりましたが、複数人で高度なAI機能を共有し、業務効率化やナレッジ管理を支援するという主に法人向けの有料プランという位置づけは引き継がれています。
過去の記事や社内資料で「ChatGPT Team」と書かれている場合は、現在の「ChatGPT Business」と同じものを指すと考えて差し支えありません。
Introducing ChatGPT Team: A new plan for teams of all sizes with access to advanced models and tools, business-grade data privacy & security, and the ability to create and share custom GPTs.
— OpenAI (@OpenAI) January 10, 2024
Upgrade from your ChatGPT account.https://t.co/GKbuWFEaBo
上は、2024年1月にOpenAIがTeamプラン(当時)を発表した際の投稿です。
個人単位で契約するPlusプランとは異なり、チーム全体で最新モデルや管理機能を一元的に活用できるのが最大の特徴です。
チーム全員で最新モデル(GPT-5.5)を共有できる
ChatGPT Businessの大きな特徴のひとつは、チームメンバー全員が最新世代のモデル(2026年6月時点ではGPT-5.5系)やPlusプラン相当の機能を共通環境で利用できる点です。
個人ごとにPlusプランを契約する必要がなく、全員が同じ高性能なモデルにアクセスできることで、業務のばらつきや属人化を防ぎやすくなります。
また、画像生成・データ分析・Web検索・Deep Research(自動リサーチ)・エージェントモードといった機能も全員が利用できます。なお、利用できるモデルや上限の詳細は記事の後半で改めて整理します。
ナレッジ共有・カスタムGPT・コネクタの一元管理
ChatGPT Businessでは、チーム専用のワークスペースを通じて、会話履歴やプロジェクト、関連ファイルなどを一元管理できます。
業務で得られた知見やノウハウをチーム内で共有でき、情報の属人化を防ぐことが可能です。また、各業務に最適化したカスタムGPT(GPTs)を作成し、チーム全体で共有することもできます。
さらに現在のChatGPT Businessでは、Slack・Googleドライブ・SharePoint・GitHubなど60以上の外部ツールと連携できるコネクタ機能が用意されており、社内のデータをChatGPTから直接参照しながら作業を進められます。
セキュリティ面が強化されている
ChatGPT Businessは、チーム利用を前提として設計されており、セキュリティ対策も強化されています。
データはエンタープライズグレードの暗号化技術で保護され、SOC 2 Type 2やCSA STARといった第三者認証に対応しています。
さらに、ワークスペース内のデータはモデルの学習に使用されないため、業務上の機密情報を扱う際の漏洩リスクを抑えられます。
また、メンバーごとのロール(役割)や、SAMLによるシングルサインオン(SSO)、多要素認証(MFA)にも対応しており、AI活用とセキュリティの両立が可能です。
ChatGPT Businessの料金を解説!Plusプランとの違いは?
ChatGPT Businessの料金は、2026年4月の改定で1シートあたり月5ドル引き下げられ、Plusプランとの差が縮まりました。
ここでは両者の違いやコスト面の比較ポイントを解説します(料金はすべて2026年6月16日時点・OpenAI公式サイトの情報です。為替や地域により変動します)。
月払いと年払いの違いは?
ChatGPT Businessの標準シートには、下の表のように月払いと年払いの2つの契約形態があり、いずれも最低2シートからの契約となります。
| 契約形態 | 1シートあたりの価格 | 支払いタイミング | ポイント |
|---|---|---|---|
| 月払い | 25 USD / 月 | 毎月の更新日に請求 | シート数が変動しやすい・短期トライアル向き |
| 年払い | 20 USD / 月 (年一括・日本では約¥3,050 / 月) | 初回契約時に12か月分をまとめて請求 | 月払いより約2割(20%)割安・人数が固定的なチーム向き |
月払いは柔軟性が高く、必要に応じてシート数を調整しやすい点がメリットで、まず試してみたい場合に向いています。
年払いは1シートあたりの月額が割安に設定されており、月払いより約2割のコストダウンが見込めますが、契約時に1年分をまとめて支払う必要があります。
For most countries, pricing (USD) is $25 per user per month if billed monthly and $20 per user per month if billed annually.
(訳:多くの国では、料金は月払いの場合1ユーザーあたり月25ドル、年払いの場合は1ユーザーあたり月20ドルです。)
出典:OpenAI – What is ChatGPT Business?
Plusプランとどちらがお得?メリット・デメリット
ChatGPT BusinessとPlusプランを比較する際は、料金だけでなく管理機能やセキュリティの違いを踏まえることが重要です。
まず、ChatGPTの料金プランは個人向けとビジネス向けで下の表のように整理できます。
| プラン | 主な対象 | 料金(月額・USD) |
|---|---|---|
| Free | 個人・お試し | 無料 |
| Go | 個人・軽い拡張 | 8 USD(広告が表示される場合あり) |
| Plus | 個人 | 20 USD |
| Pro | 個人・ヘビーユーザー | 200 USD(一部に100 USD帯あり) |
| Business(旧Team) | 2人以上のチーム | 25 USD(月払い)/ 20 USD(年払い) |
| Enterprise | 大企業・全社導入 | 要問い合わせ |
次に、PlusとBusinessを人数別の合計コストで比較すると、下の表のようになります。
| ユーザー数 | Plus(20 USD × n) | Business 月払い(25 USD × n) | Business 年払い(20 USD × n) |
|---|---|---|---|
| 2人 | 40 USD | 50 USD | 40 USD |
| 5人 | 100 USD | 125 USD | 100 USD |
| 10人 | 200 USD | 250 USD | 200 USD |
注目したいのは、Businessの年払いは、1人あたりの料金がPlusと同じ20 USDまで下がっている点です。
つまり、年払いを前提にすれば、Plusと同等のコストでチーム向けの管理機能やセキュリティ、データを学習に使わない設定などを追加できる計算になります。複数人でChatGPTを業務利用するなら、Businessのコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
- チーム全員が同じモデル・機能を共有でき、属人化を防げる
- 管理コンソールでメンバー・請求・権限を一元管理できる
- ワークスペースのデータが学習に使われず、セキュリティ要件に対応しやすい
一方で、1人だけで使う場合や、チームでの管理・セキュリティ機能を必要としない場合は、最低2シートという条件がある分、Plusのほうが手軽です。
Enterpriseプランとの違いとプランの判断基準
ChatGPT BusinessとEnterpriseプランは、どちらもビジネス向けですが、対象とする組織規模や機能に違いがあります。
Businessは中小規模のチームを想定したセルフサービス型のプランである一方、Enterpriseは大規模組織向けに設計されており、料金は個別見積もりとなります。
| プラン | データの学習利用 | セキュリティ・認証 | データ管理・コンプライアンス |
|---|---|---|---|
| Plus | 既定でオン (設定でオフ可) | MFA任意 | ー |
| Business | 学習に使用しない | SOC 2 Type 2・CSA STAR SAML SSO・MFA対応 | 保存・通信時の暗号化 GDPR / CCPA準拠 |
| Enterprise | 学習に使用しない | SOC 2 Type 2・CSA STAR SSO / SAML | 保持期間のカスタム設定 監査ログなど高度な管理 |
Businessでも、以前のTeamプランと比べてSAML SSOやCSA STARなど企業向けの管理・認証機能が充実してきています。
そのうえでEnterpriseは、データ保持期間のカスタム設定や監査ログ、専任サポートによる導入支援など、大規模運用に必要な高度な管理機能が加わります。
プラン選びの判断基準としては、下記のような点を吟味すると良いでしょう。
| 判断基準 | 選ぶべきプラン |
|---|---|
| 1人だけで使いたい | Plus |
| 2人以上のチームで使いたい | Business または Enterprise |
| 監査ログや保持期間設定など最高水準の管理が必要 | Enterprise |
| そこまで高度な要件はなく、まず手軽に始めたい | Business |
ChatGPT Business早わかりガイド:モデル・機能・使用制限まとめ

ChatGPT Businessで利用できるモデルや機能、使用上限、導入方法を整理します。
導入前に知っておきたい基本情報をまとめて解説します。
利用できるモデルと使用上限
現在のChatGPTは、モデル名を細かく選ぶ代わりに、用途に応じて自動で切り替わるモデルピッカー(Auto・Instant・Thinkingなど)から選ぶ形になっています。
2026年6月16日時点でBusinessが利用できる主なモデルと使用上限は、下の表のとおりです。
| モデル | 使用上限(Business) | 主な用途 |
|---|---|---|
| GPT-5.5 Instant | 実質無制限 | 日常の質問・文章作成など |
| GPT-5.5 Thinking | 週3,000回 | 複雑な推論・分析 |
| GPT-5.5 Pro | 月15回 | 特に難易度の高い課題 |
標準的なモデル(Instant)はメッセージ数が実質無制限で、業務での利用にも対応しやすい設定です。コンテキストウィンドウ(一度に扱える文章量)は、InstantとThinkingが128K、Proが272Kトークンとなっています。
なお、2026年2月13日にGPT-4oやGPT-4.1、o4-miniなどの旧モデルは提供を終了しており、現在は上記のGPT-5系が中心です。モデル名や上限は頻繁に更新されるため、正確な最新情報は公式サイトでご確認ください。
The ChatGPT Business plan offers virtually unlimited messages for the base models.
(訳:ChatGPT Businessプランでは、ベースとなるモデルについて実質無制限のメッセージを利用できます。)
出典:OpenAI – ChatGPT Business – Models & Limits
ChatGPT Businessの導入方法と管理の流れ
ChatGPT Businessの導入は、OpenAI公式サイトから数ステップで完了できます。
すでにPlusプランを利用している場合は、そこからアップグレードする形になります。ワークスペース名を設定し、支払い方法(月払いまたは年払い)とシート数を選択します。
管理者は専用の管理コンソールからメンバーを招待し、各メンバーにロール(役割)を設定できます。ロールにはオーナー・管理者・メンバーの3種類があります。
一連の設定を行うことで、メンバーにワークスペースが共有され、チーム単位での環境が整います。
シンプルなUIと直感的な操作性により、初めてでもスムーズに環境を構築できます。
管理コンソールとロール
ChatGPT Businessでは、専用の管理コンソールを通じてチーム運用を効率的に行えます。
管理コンソールでは、主に下の表のような操作が可能です。
| 主な機能 | できること | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| メンバー管理 | シートの追加・削除、一括招待、ロール変更、シート種別の変更 | 入社・退職時のユーザー管理 |
| 請求管理 | 月払いと年払いの切替、支払方法の更新、シート数や課金状況の確認 | コスト最適化、経理処理 |
| ワークスペース設定 | GPTの共有範囲、外部ツール連携の可否、機能の有効・無効の制御 | 社内ポリシーに合わせたセキュリティ制御 |
また、メンバーには下の表のように3種類のロールを割り当てることができ、役割に応じて操作できる範囲が分かれます。
| ロール | 主な権限 |
|---|---|
| メンバー | チャット機能の利用、メンバーの閲覧・招待 |
| 管理者 | 上記に加え、招待のキャンセルやユーザーの削除 |
| オーナー | すべての権限。ロール変更や請求情報の確認、オーナーの追加・変更 |
これにより、権限のあるメンバーだけが設定やナレッジの管理を行えるよう制御できます。退職者の削除漏れがないかなど、定期的にメンバーを確認すると安心です。
SOC2準拠・暗号化などセキュリティ面の機能
ChatGPT Businessでは、企業利用を前提としてセキュリティ機能が強化されており、Plusプランとは異なりSOC 2 Type 2に準拠した運用が明言されています。
これは、システムの機密性や処理の完全性などが外部監査基準に適合していることを示すもので、情報管理の信頼性を担保する重要な基準です。
また、通信データはTLSによって暗号化され、保存データも暗号化されるなど、外部からの不正アクセスや漏洩リスクを抑える設計です。さらに、Businessではワークスペースのデータがモデルの学習に使用されません。
| 観点 | 意味・意義 | Plus | Business |
|---|---|---|---|
| SOC 2 Type 2 | 第三者監査で運用プロセスの安全性を証明 | 対象外 | 対応 |
| モデル学習への利用 | 会話内容がモデル改善に使われるか | 既定で利用 (設定でオフ可) | 利用しない |
| アクセス制御 | オーナー/管理者/メンバーで操作範囲を分離 | ー | 3ロールを管理コンソールで設定 |
| SAML SSO・MFA | シングルサインオンや多要素認証 | MFA任意 | 対応 |
| 暗号化 | 通信・保存データを盗聴や改ざんから保護 | 通信時のみ | 通信時・保存時 |
まとめ
ChatGPT Business(旧ChatGPT Team)は、企業やチームでの本格的なAI活用に適した、機能・管理性・セキュリティが揃ったプランです。
2026年4月の料金改定により、年払いなら1人あたりPlusと同じ月20 USDで利用でき、チーム向けの管理機能やセキュリティを上乗せできるようになりました。
1人だけで気軽にAIを使いたい場合はPlus、複数人で生産性やナレッジ共有を強化したい場合はBusiness、大規模で高度な管理が必要ならEnterpriseといった形で、自社に合った最適なプランを選びましょう。

