ElevenLabsのStudio3.0とは?使い方や料金!何ができる?活用事例を紹介

最新のAI音声編集ツール「ElevenLabs Studio 3.0」とはどんなサービス?

本記事では、その特徴や便利な機能を整理しながら、ElevenLabs Studio 3.0の使い方を初心者でもわかりやすく紹介します。さらに料金プランや無料枠についても解説し、用途に合わせた選び方をサポート。

YouTubeや教材制作など幅広いシーンでの活用もイメージできます。

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目次

ElevenLabs Studio 3.0とは?

出典:ElevenLabs

ElevenLabs Studio 3.0は、音声合成・編集・動画対応・字幕などを一つの環境で扱えるAI制作プラットフォームです。

従来のツールをまたぎながら進めていたワークフローを一本化し、制作から出力までの効率を大きく改善します。

概要と特徴

ElevenLabs Studio 3.0は、タイムライン上で音声・動画・字幕・BGM・効果音をレイヤー単位で編集できるAI制作プラットフォームです。

従来は音声生成と動画編集、字幕作成を別々のツールで行う必要がありましたが、ElevenLabs Studio 3.0ならすべてを一つの環境で完結でき、クリエイターは「声の生成・編集・最終出力」までのワークフローを効率的に進められます。

項目機能活用方法
音声ノイズ除去
ボイスアイソレーター
テキスト修正による発話の再生成
録音環境が完璧でなくても高品質な音声を制作
セリフの細かい調整もスムーズ
動画・字幕動画トラックの追加
自動字幕生成
多言語字幕
タイムライン上で映像と音声を連動
YouTubeやポッドキャスト、教育コンテンツなど表現力の高い作品を制作
BGM・管理音レイヤーごとに音量調整、配置を直感的に操作動画の演出や臨場感を簡単に追加
統一感のあるマルチメディアコンテンツを作成

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前バージョンからの進化ポイント

下表は、従来バージョン(Studio以前/旧ElevenLabs音声合成中心モデル)に対するStudio 3.0の主な進化点を、機能と意義を対比してまとめたものです。

項目Studio 3.0での追加・強化意義・メリット
動画対応動画ファイル(MP4/MOV)を読み込み
タイムライン上で音声や字幕を編集
音声生成と映像編集を一貫化でき、別ツールへの受け渡しを削減
自動字幕・多言語字幕タイムラインで自動キャプション生成
字幕のスタイル編集
多言語対応
コンテンツのアクセシビリティ向上、翻訳・配信が容易に
Speech Correction
(誤り修正)
テキスト修正によって同じ声で発話を再生成(再録不要)セリフの細かな調整が手早く可能、効率的な編集を実現
コラボレーション機能プロジェクト共有リンク
タイムスタンプ付きコメント
レビュー機能
チームやクライアントとのレビューを直感的に運用可能
統合的なサウンド生成AIによる音楽生成(Eleven Music)
効果音生成(AI SFX)
音声の統合編集
音楽と効果音を別アプリに頼らず制作でき、統一感あるサウンド設計が可能
ノイズ処理・ボイスアイソレーター背景ノイズ・リバーブなどを除去し、音声をクリアに整える録音環境が完璧でなくても、品質を補正できる

このように、Studio 3.0は単なる音声合成ツールから、マルチメディア編集プラットフォームへと進化を遂げています。

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ElevenLabs Studio 3.0の主な機能

ElevenLabs Studio 3.0は、音声・動画・字幕・BGM・効果音を統合して編集できるAIプラットフォームです。

タイムライン上で各要素を直感的に操作できるため、複数のツールを行き来せずに「音声の生成・編集・最終出力」を一貫して行えます。

タイムライン編集

Studio 3.0のタイムライン画面では、音声・動画・字幕・BGM・SFXの各トラックが一目で確認できます。

画面下部に各トラックごとにタイムライン、右側にクリッププロパティが表示され、ドラッグ&ドロップでトラックの順序変更や長さの調整が可能です。音声クリップを選択すると、音量調整やフェードイン/アウト、トリミングの操作パネルが表示され、直感的に編集できます。

この画面構成は、複数の要素を同時に確認しながら編集できる点が特徴で、作業効率の向上につながります。

動画対応と自動字幕

動画トラックをインポートすると、タイムライン上に動画プレビューが表示されます。音声を解析して自動字幕を生成する機能も備わっており、生成された字幕はタイムライン上で微調整可能です。

複数言語の字幕対応や字幕スタイルの変更も可能で、動画のアクセシビリティ向上や多言語展開に活用できます。

音楽・BGM機能

ElevenLabs Studio 3.0では、AIが生成する音楽をテキストプロンプトで作成し、タイムライン上にBGMトラックとして配置できます。

音量調整やフェード設定も直感的に操作でき、コンテンツの雰囲気に合わせて最適化可能です。

効果音(SFX)の追加

効果音は専用のトラックに配置され、タイムライン上の任意の位置にドラッグして追加できます。音の長さやタイミングを微調整することで、映像やナレーションと同期させることが可能です。

ボイスアイソレーターとノイズ除去

Voice Isolator機能をONにすると、録音済み音声から背景ノイズや雑音を自動で除去できます。

これにより、ポッドキャストやオーディオブックなど音声が主役のコンテンツでも、プロフェッショナルな音質を簡単に確保できます。

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ElevenLabs Studio 3.0の料金

ElevenLabs Studio 3.0は、無料枠でも基本的な音声生成や編集を試せるほか、用途や制作量に応じて有料プランを選択できます。料金体系はクレジット制を採用しており、音声合成や追加機能の利用に応じて消費される仕組みです。

ここでは、無料枠の仕組みや各プランの違い、商用利用や音質に関する注意点を整理します。

無料枠と月間クレジットの考え方

ElevenLabs Studio 3.0では、アカウント作成直後に一定量の無料クレジットが付与されます。短時間の音声生成や簡単な編集を実際に体験することが可能です。

クレジットは、生成する音声の長さや音質に応じて消費されます。たとえば、標準音質で1分の音声を生成すると一定量のクレジットが減ります。長時間の音声や高音質WAVでの出力を行う場合は、消費クレジットが増える仕組みです。

無料枠は「まず機能を試す」「短い動画やサンプル音声制作」を目的に利用すると効率的です。

各プラン(Starter/Creator/Pro/Scale/Business/Enterprise)の違い

各プランの料金を比較します。

スクロールできます
プラン名月額料金
(USD)
年払い
(月換算)
クレジット数/月音声品質ボイスクローン商用利用主なユーザー
Free$0$010,000128 kbpsなし個人利用者
Starter$5$4.1730,000128 kbps即時クローン趣味・小規模制作
Creator$22$18.33100,000192 kbps(API経由)プロクローンプレミアムコンテンツ制作者
Pro$99$82.5500,000192 kbpsプロクローン制作活動を本格化するクリエイター
Scale$330$2752,000,000192 kbpsプロクローンスタートアップ・大規模制作
Business$1,320$1,10011,000,000192 kbps3プロクローン企業・大規模制作
Enterprise要相談要相談カスタムカスタムカスタム大規模組織・特別要件

ElevenLabsのボイスクローン機能は、特定の人物の声をAIが学習し、その声で自由に音声を生成できる技術です。

Freeプランでは利用できませんが、Starterプランでは「即時ボイスクローン(Instant Voice Cloning)」が提供され、少量の音声サンプルをもとに短時間でクローンを作成できます。ナレーションや簡単なキャラクター用の音声制作など、小規模なプロジェクトに適しています。

一方、Creatorプラン以上では「プロフェッショナルボイスクローン(Professional Voice Cloning)」が利用可能です。

長めの音声サンプルを学習させ、より自然でリアルな声の再現が可能で高品質な制作物に向いています。音色や話し方の癖まで再現できるため、オリジナルキャラクターの声やブランド向けのナレーションなど、より表現力のある音声制作に活用できます。

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商用ライセンス

Starterプラン以上の有料プランでは、生成した音声やボイスクローンを商用利用することが可能です。

ただし、他者の声を使用してクローンを作成する場合は、必ずその人物から明示的な許可を得ておく必要があります。また、違法行為や詐欺、誤解を招く情報の拡散など、禁止されている用途での利用は認められていません。

さらに、生成したコンテンツの内容や利用方法について、ElevenLabs自身は責任を負いません。商用利用に際しては、利用者自身がすべての責任を持って管理する必要があります。

音質の注意点

ElevenLabsでは、利用プランによって生成される音声の品質に差があります。

Studio内での出力では、FreeおよびStarterプランは標準の128kbps(MP3またはWAV相当)での生成となり、Proプラン以上では192kbpsの高音質出力(Ultra Lossless)に対応します。Creatorプランでは高音質設定は選択できず、基本的に128kbps出力が標準となります。

一方、API経由で音声を生成する場合には、Creatorプラン以上の契約で192kbpsのMP3出力が指定可能です。これは output_format パラメータで「mp3_44100_192」を選択した場合に適用され、ナレーションや動画制作など高音質が求められる用途で有効です。

ただし、利用する環境やツールによっては設定が反映されないケースもあるため、生成結果のビットレートを確認することが推奨されます。

Studioの利用とAPI経由の利用では音質条件が異なるため、用途に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。

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ElevenLabs Studio 3.0の使い方

ElevenLabs Studio 3.0は、シンプルな操作画面で直感的に音声や映像の編集が行えるのが特徴です。

ここからは、実際にプロジェクトを作成してタイムラインに素材を追加し、編集を進め、最終的にエクスポートするまでの基本的な流れを解説します。

新規プロジェクトの作成(音声・動画・オーディオブック)

ElevenLabsのメニューから、スタジオを選択することで、ElevenLabs Studio 3.0を利用することが出来ます。

テンプレートとしては上の画像のようなものがあります。音声(ナレーションやポッドキャスト)/動画(映像+音声編集)/オーディオブックを作成したい場合は、以下のテンプレートを選べばいいでしょう。

  • 音声(ナレーションやポッドキャスト):ポッドキャストを作成(Starterプラン以上)
  • 動画(映像+音声編集):新しいビデオボイスオーバーなど、ビデオの項目
  • オーディオブック:新しいオーディオブック

プロジェクト名を入力し、編集するメディアファイルをアップロードすれば準備完了です。ここで指定したジャンルに応じて、タイムラインに必要なトラックが自動的に用意されます。

例として、オーディオブックはこのように作成することが出来ます。

STEP
オーディオブックの作成

オーディオブックの作成を選びます。ドキュメントは選ばなくても作成できます。

STEP
オーディオブックの文章を入力

Freeプランで使える音声だと日本語発音は弱い部分があり、漢字の読みを正しく読まないこともあるため、調整しましょう。下のバーでどの程度の長さの音声となるかが確認できます。

また、使用する音声を選択から、チャプターごとに話者を変えることが出来ます。

STEP
開始地点や速度の編集

実際に生成した後でも、音声の開始地点や、音声の速度をUI上で直感的に編集できます。

ただし、速度を調整した場合は音声の再生成が必要となるため、クレジット消費が発生することに注意が必要です。

タイムライン上での編集(声の割当・BGM/SFX・字幕調整)

作成したプロジェクトは、タイムライン上で直感的に編集できます。声を生成してキャラクターやナレーションに割り当てたり、BGMや効果音(SFX)をドラッグ&ドロップで追加したり(一部のSFXを除きStarterプラン以上)と、レイヤー編集が可能です。

効果音(SFX)については、ライブラリ内のサウンドエフェクトは有料プラン限定の機能です。

無料プランではライブラリは使えませんが、テキスト読み上げでSFXを作成することができます。テキスト(擬音語や擬態語など)や指定する長さ、ループ対応などの設定を行うことで、それに応じたいくつかのSFXの候補を生成することが出来ます。

たとえば生成されたSample 2を利用する場合は、プラスボタンを押すことによって動画に反映させることが出来ます。

また、動画素材を読み込んだ場合は自動字幕生成が利用でき、文字起こしされたキャプションをタイムライン上で位置や長さを微調整できます。ノイズ除去やボイスアイソレーターを適用することで、よりクリアな音質に仕上げることもできます。

STEP
動画の作成(ビデオボイスオーバーの作成)

新しいビデオボイスオーバーから、編集したいファイルを入力して作成します。

STEP
動画の編集

動画内に入れたい字幕や、スピーチの音声を選択します。

左の文章ブロックに直接打ち込むことで生成する文章を選べ、文章の予想される長さが下のバーに表示されます。このバーを動かすことにより、音声を希望する位置に移動することが出来ます。

映像に合わせて移動した場合、文章ブロックのバーをドラッグするとこのように開始位置を動かすことが出来ます。同トラックで音声がかぶるような動かし方は出来ません。

共有・レビュー・エクスポートの流れ

編集が完了したら、仕上げの段階に進みます。右上の「共有」から共有リンクを発行して、チームメンバーにレビューしてもらえるほか、バージョンを保存しながら修正も可能です。

公開アクセス範囲は、No Access、Viewer(閲覧、利用が可能)、Commenteter(閲覧、利用、コメントが可能)が選択できます。

最終出力のエクスポートでは、音声のみ・動画付き・字幕ファイルなど複数の形式が選択できます。用途に合わせてMP3/WAV/MP4/SRTといった形式を選び、ワンクリックでダウンロード可能です。

制作から公開までの流れをElevenLabs Studio内だけで完結できます。

エクスポートボタンを押したときの様子。今回はメディアタイプとしてVideoが選べます。

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ElevenLabs Studio 3.0の活用事例

ElevenLabs Studio 3.0は、単なる音声合成やナレーション生成にとどまらず、動画編集や字幕、音楽・効果音の追加までワンストップで完結できるのが大きな強みです。幅広いクリエイティブ分野で実際に活用されています。

以下では代表的なユースケースを紹介します。

YouTube動画制作

YouTube動画では、ナレーションやBGM、効果音の追加が欠かせません。

ElevenLabs Studioを使えば、動画素材に合わせた自動字幕生成や、多言語ナレーションの差し替えが簡単に行えます。従来の編集ソフトでは別々に作業していた字幕・音声・効果音を、タイムライン上でまとめて調整できるため、編集効率が大幅に向上します。

特に解説動画や商品レビューなどでは、プロの声質を手軽に付与できる点が支持されています。

ポッドキャスト配信

ポッドキャストでは、話者の声を高品質に保つことがリスナー体験のカギとなります。

ElevenLabs Studioのボイスアイソレーターやノイズ除去機能を使えば、自宅収録でもスタジオ並みのクリアな音声を実現可能です。さらに、複数話者の会話形式を再現したり、テーマに合わせてBGMやジングルを挿入することも容易です。収録後すぐに配信可能な音源を完成させられるため、定期配信にも適しています。

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オーディオブック制作

ナレーション生成と編集が得意なElevenLabs Studioは、オーディオブック制作でも力を発揮します。

テキストを読み込ませるだけで自然な朗読音声を生成でき、声色や話速も細かく調整可能です。さらに、章ごとにBGMや効果音を挿入して臨場感を高めたり、長時間コンテンツでも自動的にタイムラインを分割して整理できるため、大規模な作品制作もスムーズです。

出版社や個人クリエイターの間で採用事例が増えています。

教育・マーケティング活用

教育分野では、授業動画や教材ナレーションを自動生成し、字幕と合わせて多言語対応できる点が重宝されています。例えば、英語学習動画に日本語字幕をつけたり、逆に日本語教材を英語ナレーションで配信する、といった多国語展開が容易です。

マーケティング分野では、プロモーション動画や商品紹介ムービーに高品質なナレーションとBGM/SFXを即座に追加できるため、外部の声優やスタジオを使わずに短期間で完成度の高い素材を制作できます。グローバル展開を意識した企業にとっても有用です。

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まとめ

ElevenLabs Studio 3.0は、音声生成だけでなく編集・字幕・BGM・効果音までワンストップで扱える次世代ツールです。複数のアプリを行き来せずに作品を仕上げられる点が大きな魅力です。

料金体系は、無料枠からエンタープライズまで幅広く用意されており、個人のクリエイターから法人までニーズに応じて選択できます。コストを抑えつつ実用レベルの品質を体験できる点も安心です。

実際の使い方は直感的で、新規プロジェクト作成からタイムライン編集、エクスポートまでスムーズに進められます。

活用事例もYouTubeやポッドキャスト、オーディオブック制作、教育・マーケティングと多岐にわたり、幅広いシーンで応用可能です。音声や映像を軸としたコンテンツ制作を加速させたい人にとって、試す価値のあるプラットフォームといえます。

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