ChatGPTの「Deep Research」とは?無料と有料プランの料金・使い方!回数制限まとめ

ChatGPTのDeep Researchとは?使い方と料金、無料でも回数制限付きで利用可能というアイキャッチ画像

ChatGPTの「Deep Research」は、AIが複数の情報源を自律的に調査し、出典付きのレポートにまとめる機能です。無料プランでも回数制限付きで使え、Plusでは利用枠が拡張、Proでは最大限に利用できます。本記事では料金と使い方、通常のチャットとの違いを解説します。

短い質問は通常のチャット、最新情報の確認はSearch、複数の資料を分析する調査はDeep Researchが向いています。

目次

Deep Researchとは何か?4つの主要機能

OpenAIが提供する「Deep Research」はChatGPTに組み込まれており、推論を用いて、検索・情報源の評価・結果の統合といった複数ステップの調査を自ら計画・実行するエージェント型の機能です。主な機能は次の4つです。

  1. 多段階推論による自律的なリサーチ
  2. PDFや画像などテキスト以外の情報ソースへの対応
  3. 出典を明示したレポートの出力
  4. Pythonを使ったデータ分析とグラフ作成

こうした自律的に作業を進めるAIは「エージェント型AI」とも呼ばれます。ChatGPTの他のエージェント機能については以下の記事もあわせてご覧ください。

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Deep Researchは多段階推論で自律的にリサーチを行う

多段階推論とは、一度の検索で答えを出すのではなく、検索・情報源の評価・検索語の見直しを繰り返しながら結論に近づく進め方です。Deep Researchは、入力されたテーマや質問から関連するキーワードや概念を抽出し、調査の計画を立てます。

次に、ウェブ上の多様な情報源からデータを収集し、情報源の信頼性や内容の食い違いを確かめながら調べる範囲を絞り込みます。

検証結果を基に具体的な数字や統計を盛り込んだ実用的なレポートを生成します。

各段階で得られた情報を統合するため、市場トレンドや統計データをひとつのレポートにまとめて確認でき、戦略立案の下調べに役立ちます。

PDFや画像などテキスト以外の情報ソースにも対応

ウェブ上のテキストだけでなく、PDFや画像も読み取って調査に使えます。ユーザーがアップロードしたファイルも情報源にできます。

ユーザーが調査したい内容やテーマを入力すると、AIは自律的にウェブ検索を実施し、テキストの情報源だけでなく次のような資料からも情報を読み取り、レポートにまとめます。

  • ウェブ上のPDF
  • ウェブ上の画像
  • ユーザーがアップロードしたファイル

自分でファイルを1つずつ開いて読み比べる手間が減るため、資料の多い調査ほど時間を短縮できます。

出典の明示とレポートの出力

Deep Researchの調査には5〜30分ほどかかる場合がありますが、その分、収集した情報の出典を明示したレポートが出力されます。

ユーザーが特定のトピックについて調査を依頼すると、AIはまず、関連情報を時間をかけて徹底的に収集し、各情報の出典を明示。これにより、調査結果がどの情報源に基づいているかをユーザーが確認できます。

こうした出典情報の明示は、ユーザーが原文と照らし合わせられるため、ハルシネーション(AIがもっともらしい誤りを出力すること)を見抜きやすくするのに役立ちます。ただし、出典が付いていても内容が正しいとは限らず、存在しない資料を引用するような誤りも起こり得ます。

Pythonのデータ分析ライブラリを使った計算とグラフ作成

Deep Researchは、Pythonのコードを書いて実行し、計算やデータ分析、グラフ作成を行えます。

Pythonはデータ分析によく使われるプログラミング言語で、コードはDeep Researchが自分で書いて実行します。このPythonの実行環境はインターネットから切り離された環境で動きます。

つまり、専門的なプログラミング知識がなくても、AIが自動でデータを処理してくれる仕組みです。

たとえば売上データなどのファイルをアップロードして分析を依頼すれば、売上の推移や製品ごとの割合を計算し、グラフにまとめるよう指示できます。

この機能により、プログラミングに慣れていない人でも、データの集計やグラフ作成を依頼文だけで進められます。

Deep Researchは通常のChatGPTの対話・検索と何が違うのか

Deep Researchと、通常のChatGPTの対話・Search機能では向いている場面が異なります。目的に応じて使い分けることで、待ち時間を無駄にせず必要な情報にたどり着けます。

短い質問やすぐ知りたい情報は通常のチャット・Searchが向いている

知りたいことがすぐ分かる簡単な質問や、最新のニュースを一言で確認したいときは、通常のチャットやSearch機能の方が速く回答を得られます。Searchは最新のウェブ情報を素早く集め、リンク付きの短い要約を返す仕組みです。回答までの時間は通常は数秒程度です。

ChatGPTのSearch機能そのものについては以下の記事で詳しく解説しています。

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複数の情報源を比較・検証する調査はDeep Researchが向いている

一方、複数の情報源を横断して比較したり、根拠を確認しながら深く調べたりしたい場合はDeep Researchが向いています。回答までに5〜30分ほどかかる場合がありますが、その分多くの情報源を読み込んで分析した出典付きの詳細なレポートが得られます。

同じように複数の情報源を横断して調べられるAIツールには「Perplexity」などもあり、目的や好みに応じて使い分けるとよいでしょう。

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観点通常のチャットSearchDeep Research
向いている場面短い質問や会話最新情報や特定の事実の確認複数の情報源を比較・分析する調査
回答までの時間Deep Researchより速い場合がある通常は数秒程度5〜30分ほどかかる場合がある
回答の形短い会話でのやり取りリンク付きの短い要約多くの情報源を分析した出典付きの詳細レポート

Deep Researchの主な機能拡張の経緯

Deep Researchは提供開始から複数回のアップデートを経て、現在の形になりました。これまでの主なアップデートは次の通りです。

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時期内容
2025年2月Proプラン限定機能として提供開始
2025年5月GitHub・SharePoint・OneDriveとの連携、PDFエクスポートに順次対応
2025年6月Dropbox・Google Drive・Gmail・Teamsなど複数の外部連携(コネクタ)と、MCP(Model Context Protocol)によるカスタム連携に対応
2026年2月調査対象を特定サイトに絞り込む機能や連携アプリの拡大、サイドバーからの起動・全画面でのレポート表示に対応。調査計画を事前に確認・編集したり、実行中に方向を修正したりできるようになった
2026年3月従来のレガシーモードが廃止され、現行の体験に一本化された
2026年9月時点で確認できた主なアップデート

年表にある連携アプリは、対応状況とアカウントの利用条件によって、Deep Researchの情報源として使えるかどうかが異なります。また、Deep Researchはプロジェクト機能の中でも使えるため、テーマごとにまとめた会話やファイルと同じ場所で調査を進められます。

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料金と回数制限!無料と有料プランを比較

Deep Researchは無料版から上限付きで使えるため、有料プランに登録しなくても始められます。Plusでは利用枠が拡張され、Proでは最大限に利用できます。まずは無料版・Go・Plus・Proの月額料金を確認しましょう。

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プラン月額料金Deep Researchの利用
無料版¥0上限あり(アプリ内カウンターで確認)
Go¥1,400上限あり(アプリ内カウンターで確認)
Plus¥3,000拡張
Pro¥16,800〜最大限に利用可能
2026年9月時点の月額料金。

GoとPlusは個人向けの、1人あたりの月額料金です。iOS・AndroidのChatGPTアプリから契約した場合は、Apple App StoreまたはGoogle Playが契約と請求を管理します。

なお、以前提供されていた月額200ドルのProプランは、新規登録・アップグレードが一時停止されており、既存の契約者は引き続き利用できます。現在新規で申し込めるProプランは、上記の表の料金です。

Deep Researchの利用回数はプランにより異なり、アプリ内の残タスクカウンターで確認できます。決まった月間の利用枠があるプランは、初回利用日から30日でリセットされます。

無料版と有料プランでできることの違いをより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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ChatGPT Deep Researchの使い方

本章では、機能の有効化からリサーチの実行、レポートの確認までの具体的な手順を紹介します。

STEP
Deep Researchを起動する

ChatGPTの入力欄にある「+」のツールメニューを開きます。「Deep Research」を選ぶと機能が有効になります。

ChatGPTの入力欄下にある「Deep Research」ボタンを赤枠で示した画面

入力欄に「/Deepresearch」と入力する方法や、サイドバーメニューから選ぶ方法でも起動できます。無料プランでも使えますが回数に上限があり、残りのタスク数は製品内のカウンターで確認できます。

STEP
リサーチ内容の入力

チャット欄に調査したいトピックや質問を入力しましょう。調べたいテーマに加えて、レポートの用途や対象期間、重視する条件まで書いておくと、目的に合ったレポートになりやすくなります。

ChatGPTの入力欄にDeep Researchで調べたい内容を入力している画面
STEP
調査計画の確認と質問への回答

ChatGPTが調査の方向性を確認する質問をしてくる場合は、指示に沿って答えてください。提示された調査計画はその場で確認・編集できます。

Deep Researchが調査の方向性を確認する質問を表示し、ユーザーが回答している画面

入力内容に基づき、Deep Researchが関連情報を自動的に収集・分析します。既定の情報源は公開ウェブ、アップロードしたファイル、連携アプリです。連携アプリは、Deep Researchに対応し、プランや地域、ワークスペースの設定などの条件を満たすものだけが使えます。入力欄の「Sites」から、調べる対象を特定のサイトに絞り込むこともできます。

このプロセスには5〜30分ほどかかる場合がありますが、進行状況を確認しながら、途中で調査の焦点や情報源を調整することもできます。レポートが完成すると通知が届くため、他の作業を行いながら待てます。

STEP
レポートの確認

調査が完了すると、ChatGPT上で詳細なレポートが提供されます。

Deep Researchが出典付きで生成した調査レポートの画面

完成したレポートは全画面で表示され、長いレポートを移動するための目次、使用した情報源の一覧、調査の経過を示す履歴を確認できます。

出典付きのレポートでも誤りは起こり得るため、意思決定に使う前には重要な結論を原文と照合しましょう。本文中の引用リンクや情報源の一覧から原文を開き、主張の内容・日付・対象となる条件(地域や期間など)がレポートの記述と一致しているかを確かめます。レポートはMarkdown・Word・PDFの形式でダウンロードできます。

OpenAIのChatGPT「Deep Research」の活用事例

Deep Researchは、複数の情報源を組み合わせて分析する調査全般に使えます。市場調査、学術・技術調査、ネット通販での商品比較を例に、依頼の仕方を紹介します。

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活用シーン具体的な使い道
市場調査業界ニュースや公開レポートを横断して整理し、手元の売上データも合わせて分析する
学術・技術調査公開されている論文や技術レポートを調べ、出典付きの調査資料にまとめる
ネット通販での比較複数商品の仕様・価格・評価を出典付きで比較する

市場調査における活用

たとえば、飲料メーカーが低カロリー飲料の新規投入を検討する場合、「国内の低カロリー飲料市場の動向と、類似商品の成功・失敗事例を整理して」と依頼すると、Deep Researchが業界ニュースや公開されているレポートを調べ、出典付きのレポートにまとめます。

自社の過去の売上データをアップロードすれば、Pythonを使った計算やグラフ作成で、公開情報と自社データを合わせて検討する材料を作れます。

調べる範囲を特定のサイトに絞ったり、調査計画の段階で重視する観点を書き足したりすると、自社の検討に必要な情報に絞ったレポートになりやすくなります。

学術文献や技術論文の調査

ウェブ上で公開されている学術論文や技術レポートを調べ、テーマに関する研究の動向を整理する用途にも使えます。論文のPDFも読み取りの対象です。

レポートには各文献への出典リンクが付くため、元の論文をたどって読み進められます。出典付きレポートは原文の確認に役立ちますが、結論の正確性を保証するものではありません。

研究者や技術者は、関連する文献を探して読み比べる下調べの時間を減らし、技術動向の把握に集中できます。

ネット通販での情報収集や商品比較

ネット通販で商品を選ぶ際も、候補となる商品の仕様・価格・評価をウェブ上の複数の情報源から集め、比較レポートにまとめるよう依頼できます。

各情報の出典URLが明示されるため、価格や仕様を販売ページの原文で確かめてから購入を判断できます。

家電や家具など比較項目の多い商品では、次のような観点を依頼文に含めておくと整理しやすくなります。

  • 製品の長所・短所
  • 価格
  • ユーザー評価の違い

自分で多数の販売ページやレビューを見比べる代わりに、Deep Researchなら5〜30分ほどの処理で比較材料がまとまる場合があるため、購入の検討を効率よく進められます。

よくある質問(FAQ)

Deep Researchについて、読者からよく寄せられる疑問をまとめました。

無料プランでもDeep Researchは使えますか?

はい、無料プランでも利用できます。

ただし利用できる回数には上限があり、Plus・Proに比べて少なくなっています。残りの回数はアプリ内の残タスクカウンターで確認できます。

通常のチャットやSearch機能とはどう使い分ければよいですか?

短い質問は通常のチャット、最新情報の確認はSearch、複数の情報源を比較・検証したい調査はDeep Researchが向いています。

Searchはリンク付きの短い要約を数秒程度で返し、Deep Researchは5〜30分ほどかかる場合がある分、出典付きの詳細なレポートが得られます。

Deep Researchはすべての国・地域で使えますか?

いいえ、利用できるかどうかはプランと利用している国・地域によって異なります。

生成されたレポートの内容はそのまま使っても大丈夫ですか?

そのまま使わず、重要な結論は出典の原文と照合してから使うのがおすすめです。

出典付きのレポートでも、内容の取り違えや誤った推論が含まれることがあります。引用リンクや情報源の一覧から原文を開き、数値・日付・対象となる条件がレポートの記述と一致しているかを確かめましょう。

使用するモデルを選ぶことはできますか?

はい、選べます。

既定では最新モデルが使われますが、レガシーモデルを選んでDeep Researchを実行することもできます。

急いで答えが欲しいときはどうすればよいですか?

急ぎの場合は通常のチャットやSearch機能を使うと早く回答を得られます。

Deep Researchは時間をかけてでも精度や網羅性を重視したいときに向いています。

まとめ

ChatGPTの「Deep Research」は、推論を用いて複数の情報源を自律的に調査し、出典付きのレポートにまとめる機能です。無料版は上限付きで利用でき、Plusでは拡張、Proでは最大限に利用できます。

すぐに知りたい事実確認には通常のチャットやSearchを、複数の情報源を比較・検証したい調査にはDeep Researchを使うと効率的です。

市場調査、学術研究、ネット通販の情報収集など、さまざまな場面で活用できるこのツールを、ぜひ試してみてください。

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