
AI音声技術を手がけるElevenLabsは、AIアシスタントと同社の各種機能を接続できる「ElevenLabs MCP」を大型アップデートしました。従来の音声生成や文字起こし、吹き替え、効果音生成などに加え、新たに音楽、画像、動画の生成にも対応し、1つの接続先から幅広いクリエイティブ制作を行えるようになりました。
Introducing voice, music, image, and video generation in the ElevenLabs MCP.
— ElevenLabs (@ElevenLabs) September 14, 2026
Generate speech, transcripts, dubs, music, sound effects, images, and video from the assistant you already work in. pic.twitter.com/4nLWCl0f3J
ElevenLabsによると、MCPを通じて利用できるモデルは50以上に及びます。ユーザーは普段利用しているAIアシスタント上から自然言語で指示を出し、音声や音楽、画像、動画などを生成できます。生成したコンテンツはElevenCreativeワークスペースに保存され、同社の「Studio」で仕上げやエクスポートを行うことも可能です。
今回のアップデートでは、複数の生成物にまたがって音声や衣装、ライティング、トーンなどの一貫性を保ちながら制作できるほか、ボイスオーバーや音楽、特定のショットのみを変更し、ほかの承認済み部分を維持したまま再生成するワークフローにも対応します。マーケティング素材や映像コンテンツなど、複数の生成AIモデルをまたいで制作する場面で利便性が高まりそうです。
ElevenLabs MCPは、ChatGPT、Claude、Cursor、Grok Bot、Hermesですでに利用できます。
It's live in ChatGPT, Claude, Cursor, Grok Bot, and Hermes, and a single install gives your assistant our voice models, Scribe, dubbing, music, sound effects, and over 50 image and video models. pic.twitter.com/ZBL1si9BlD
— ElevenLabs (@ElevenLabs) September 14, 2026
ElevenLabsがホストするMCPサーバーとして提供されるため、ユーザー自身がサーバーを構築・運用する必要はなく、OAuthを使ってElevenLabsアカウントと接続できます。APIキーを個別に管理せずに導入できる点も特徴です。接続時にはワークスペース単位で権限を設定でき、許可する操作の範囲もユーザー側で制御できます。
また、このMCPはクリエイティブ生成だけでなく「ElevenLabs Agents」の管理にも利用できます。AIアシスタント上から音声・チャットエージェントの作成や設定変更、複製、削除、パフォーマンス確認などを行えるほか、LLMの使用量やコストの事前見積もりにも対応しています。
ElevenLabsはこれまでAI音声分野を中心にサービスを展開してきましたが、今回のMCP強化により、音声だけでなく音楽・画像・動画まで扱う生成基盤へと機能を広げています。AIアシスタントを起点に複数の制作工程をまとめて実行できる点は、同社の事業領域がマルチモーダル生成へ拡大していることを示す動きと言えるでしょう。
