
AIスマートリングのおすすめを、睡眠管理・ヘルスケア・決済機能に着目して、徹底比較しました。
AIスマートリングというガジェットの特徴や選び方、さらに2025年の主要モデルを説明したうえで、リングサイズや装着時の注意点、日常のお手入れの方法までを、まとめています。
AIスマートリングとは?

スマートリングとは、指先に装着する小型のウェアラブルデバイスで、心拍や体温、血中酸素(SpO₂)などのバイタルデータを継続的に計測できる点が特徴です。
従来のスマートリングと異なり、AIの力によってデータを分析し、医療用途ではないものの、個々のユーザーに応じた健康アドバイスを提供する、より高度な機能が加わっています。
スマートウォッチと比べるとはるかにに薄型で軽量なので、就寝時でも違和感が少なく、電池持ちも多くのモデルが一週間以上持続するという利点があります。
例えば、アクティビティ量や心拍、睡眠データなど複数のバイタル指標を統合し、「エナジースコア」や「疲労回復度」をAIが算出し、ユーザーにとって最適な休息や運動のタイミングを提案する製品も登場しています。
スマートウォッチとリングの違い
スマートウォッチは画面表示による操作や即時通知の受信といった利便性がありますが、厚みや重さが原因で長時間の装着や睡眠追跡の際に違和感を覚える人も少なくありません。
一方、スマートリングは表示機能を持たず身体への干渉が少ない設計であるため、日中だけでなく夜間の装着にも適しており、自動的に翌朝まで装着し続けることが苦になりません。
この点が、就寝中のデータ取得を重視する人には大きなメリットとして評価されています。
指装着ならではの正確なバイタル取得
指先は血管が豊富にあり皮膚も比較的薄いため、PPG技術を用いた光学センサーが血液の反射変化を高精度で読み取れる環境が整っています。
実際、2022年には指からの心拍データ取得の方が手首よりも精度が高く、メラニン濃度の影響も少ないという知見も報告されています。
- Awad A. A., et al. (2022)「Performance assessment of finger and wrist-based photoplethysmography sensors under various skin tones and motion levels」
- 手指型センサーは手首型に比べ、特にメラニン濃度が高い場合でもより正確に心拍を検出できると報告。
購入前に押さえておきたいポイント
スマートリング選びに際して最も重要なのは、まず睡眠やバイタルのトラッキング精度、それに加え心拍・SpO₂・体温・加速度センサーなど、搭載センサーの種類を確認することです。
そのうえで、バッテリーが一週間以上継続使用可能なことをチェックしたり、サブスクリプションの必要性があるか否かを把握しておく必要があります。
決済機能を重視する場合には、NFCやFeliCaに対応しているかも見逃せません。
このような要素を価格と共に評価しておくことが、賢い選び方につながります。
AIスマートリングのおすすめ活用方法:睡眠・ヘルスケア・決済

スマートリングを選ぶ際には、睡眠モニタリング・ヘルスケア・キャッシュレス支払いのうち、どれを目的にするかをはっきりと定めることが必要です。
自分の生活スタイルや重視する機能に応じて選べば、各人の日常がより快適で豊かなものになるでしょう。
睡眠リズムの把握
睡眠の質を改善したい方にとって、指装着型デバイスが熟睡・浅睡眠・覚醒の状態を心拍や体温から正確に割り出してくれる点が魅力です。
これは、就寝中の装着が苦にならず装着時間が長いため、得られるデータの質の高さに由来します。
ヘルスケア
毎日のヘルスケアを目的とするのであれば、バイオマーカーや体温の微妙な変化を継続的にモニターし、日々の体調変化に気づく、という利点があります。
多くのユーザーが、これらの機能によってストレスの初期兆候をキャッチしやすくなったと語っており、健康の予防的ケアに役立つ場面も少なくありません。
決済処理
キャッシュレス決済機能を重視するのであれば、NFCやFeliCaを搭載するリングは非常に便利で、通勤や買い物の際にスマホや財布を取り出す手間が省けます。
実際、決済対応モデルは「タップするだけで支払いが完了し、日常の快適さが増幅する」と評されています。
機能面だけでなく日常の利便性を大きく向上させてくれるのです。
2025年最新AIスマートリング10選

AIスマートリングは、それぞれ特徴のあるAI機能や対応アプリを備えており、睡眠管理とヘルスケア、あるいはキャッシュレス決済といった2つのニーズに応じて、選択が可能です。
以下に日本でサポートが受けられる製品を中心に紹介しました。
ぜひ比較表を参考に、自分のライフスタイルに合ったAIスマートリングを探してください。
おすすめAIスマートリング比較リスト
メーカー AIスマートリング | 画像 | サイト | 価格(税込) | 対応可能なOS | 電池持続時間 | 睡眠管理 | ヘルスケア | 決済処理 | センサー | サブスク費用 | 特徴的なAI機能 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RingConn RingConn Gen 2 / Gen 2 Air | ![]() | 公式サイト | 52,800円~ | iOS Android | 10~12日間 | 4種類 | 不要 | 会話形式で健康アドバイスや目標プランを提示 | ||||
SOXAI SOXAI RING | ![]() | 公式サイト | 35,980円~39,980円 | iOS Android | 最大9日間 | 4種類 | 不要 | 生活スコアに基づいて健康改善アドバイスを提供 | Androidは歩数データのみ連携可能 | |||
EVERING Evering | ![]() | 公式サイト | 11,000円~ 38,450円 | iOS Android | 充電不要 | 非搭載 | 月額395円~1,100円 最低契約期間2年間 | 有効期間4年または3年(シリーズによって異なる) | ||||
Oura Health Oura Ring 4 | ![]() | 公式サイト | 52,800円~74,800円 | iOS Android | 最大8日間 | 4種類 | 月額999円または年額11,800円 | 睡眠・活動・ストレスデータに基づき健康アドバイスをチャット形式で提供 | ||||
SAMSUNG Samsung Galaxy Ring | ![]() | 公式サイト | 63,690円 | One UI (Android) | 最大7日間 | 3種類 | 不要 | 生体データをGalaxy AIで分析し、Energy Scoreとウェルネス・アドバイスを提供 | ||||
Kort Valuta TwooCa Ring | ![]() | 公式サイト | 49,500円 | iOS Android | 約4日間 | 不明 | 不明 | 決済と健康データを統合し、AIがスコア化した生活改善アドバイスを提供 | 法人向き | |||
PIXELA Re・De Ring SR01A | ![]() | 公式サイト | 29,800円 | iOS Android | 最大7日間 | 4種類 | 不要 | バイタルデータを24時間計測してAIが総合的に解析、最適なアドバイスを提供 | ||||
ジャパニスタ Wow Ring | ![]() | プロジェクト | 30,780 円 Amazonによる | iOS Android | 4~6日 | 2種類 | 不要 | 24種類のスポーツに対応 プロジェクト終了 | ||||
VITRO RINGO PAY | ![]() | 公式サイト | 19,800円 | 楽天Edyに対応 | 1種類決済用 | 不要 | 売り切れ | |||||
SleepOn Go2Sleep3 | ![]() | 公式サイト | 109ドル 約17,000円 | iOS Android | 3泊 | 不明 | 不要 | AIが睡眠ステージや異常パターンを分析し、改善アドバイスを提供 |
RingConn Gen 2 / Gen 2 Air

RingConn Gen 2は、健康や睡眠トラッキングに重点を置きつつも、サブスクリプションが不要な点が大きな魅力です。
上位モデルに搭載されている睡眠時無呼吸(SAS)検出機能こそ省略されていますが、その分価格が抑えられた「Gen 2 Air」はエントリー製品として非常に優れています。
本体はステンレスもしくはチタン合金製です。
重量はわずか2.5~4グラムと軽量で、着けていることを感じさせません。
IP68/10ATMの防水防塵性能を備えており、日常のシャワーや水泳でも安心して使用できます。
RingConnの公式説明によれば、Gen 2 Airは最大10日間の連続使用(Gen 2は12日間)が可能です。
第三者レビューでもその実力は「日常シャワー時間帯の充電でほぼ満タンを維持できる」と絶賛されています。
健康管理面では24時間心拍トラッキング、歩数・ストレス・SpO₂の測定、「ウェルネスバランス」スコアや簡易的なサイクル予測などをアプリ経由で提供しています。
AIアシスタントによる質問応答機能として、「どう眠れた?」といった問いに対して即時に回答が得られるなど、使いやすさも魅力です。
ただし、運動時の自動検出機能は限られており、ワークアウトのスタートをアプリで手動設定する必要があるため、アスリート向けのトラッカーにはやや物足りない面もあります。
同様に、睡眠時無呼吸の検出もGen 2に限られ、Airモデルには非搭載です。そのため、睡眠の質を深く知りたいユーザーにはGen 2(ケース付き)が適していると言えます。
また、リングサイズの事前確認ができるサイジングキットが用意されており(公式で無料提供)、24時間装着して無理なく継続的に使えるサイズが選べます。
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SOXAI RING

SOXAI RING(ソクサイリング)は、日本のヘルステック企業SOXAIが開発したスマートリングです。
その特徴的なAI機能は、ユーザーの睡眠、体調、運動のスコアをもとに、パーソナライズされた改善アクションを提案する「AIアドバイス機能」です。
この機能は、睡眠時間や効率、心拍変動などのデータを解析し、ユーザーに適した生活習慣の改善策を提示します。
これにより、健康管理がより効果的かつ個別化され、日常生活の質向上に寄与します。
SOXAI RINGは幅7.6mm・厚さ2.5mmという世界最小クラスのスリムなデザインを持ちつつ、高度なバイタルセンサーを搭載している点も、特徴です。
本体はチタン外装で重さ約3グラム、防水性能は水深100メートル対応、お風呂やサウナでも装着し続けることが可能です。
最大9日間連続使用できるバッテリーを備え、60~120分の充電で日常生活をほぼ一週間カバーできるため、充電ストレスからも解放されます。
センサー構成は光学式心拍・血中酸素・皮膚温度に加え、3D加速度センサーやジャイロ機能を内蔵しています。
特に加速度センサーにはエッジAIが搭載されており、リング内部で動作を解析することで電力効率を高めつつ高精度な状態検出を可能にしています。
さらに、SOXAIはNTTドコモベンチャーズなどから出資を受けており、日本製として信頼とサポート体制も厚く、アフターサービスも整っています。
\ 無料サイジングキット提供中 /

Evering

Evering(エブリング)は、日本初のキャッシュレス専用スマートリングとして、2021年に登場しました。
シンプルで洗練されたデザインで、決済機能に特化している点が他のスマートリングとは一線を画しています。
素材にはアレルギーが起きにくいジルコニアセラミックが採用されており、肌に触れても安心なうえ、水や汚れに強く、日常の防水性能にも優れています。
Everingは、Visaのタッチ決済対応マークがある店舗で利用が可能です。
電源不要で、リングをそのままレジなどの決済端末にかざすだけで支払いが完了します。
対応するクレジットカードとしてVisaはもちろん、Mastercard、JCB、American Expressなどがあり、アプリ内でクレジットカードを紐づけてチャージする方式となっています。
アプリ操作ひとつでカード追加やチャージ、紛失時の利用停止も可能で、安全性と利便性を両立しています。
NTTドコモとの提携により、リングには国際標準レベルのセキュリティが組み込まれており、情報保護の観点でも信頼できます。
さらに、防水耐性に関しても高水準を保っており、日常生活はもちろん汗やトイレ・シャワー程度の水ぬれを気にせず使い続けられる仕様です。
Everingは、ファッション性にもこだわっており、シンプルかつスタイリッシュなデザインが特徴です。
ブラックやホワイト、シルバーなどのバリエーションがあり、装いに違和感なく馴染むカラーが選べます。
リングの軽快な見た目と相まって、スマートリングに興味を持つ層からは「つけていても違和感が少ない」と評価されています。
現在、Everingは公式オンラインストアに加え、全国のドコモショップの店頭などで購入が可能です。
Oura Ring 4

Oura Ring 4は、フィンランド発のヘルステック企業Oura Healthが2024年10月に発表した第4世代モデルで、エレガントなチタンデザインと高精度のバイオメトリクス計測を両立しています。
従来同モデルからセンサーの凹凸をなくしつつ、軽量・薄型化が進化。指先への違和感をさらに軽減し、見た目に美しく装着感にも優れた設計となりました。
測定対象は20以上の生体指標、たとえば心拍数の変動(HRV)、体温、血中酸素濃度(SpO₂)、呼吸数、そして睡眠段階の解析などに対応しています。
リングに搭載されたセンサーは、個々の生理状態に合わせて最適化された「Smart Sensing」技術により、従来以上に正確かつ継続的なデータ取得が可能です。
バッテリーは最大8日間持続し(通常サイズ)、充電には20分から80分を要します。
サポーターからは、日常使用で平均4日以上の安定した電池持ちが好評で、充電時間の短さによって計測中断も最小限とされています。
アプリ連携も強化されており、睡眠スコア、レディネス(活動準備度)、アクティビティスコアなどが視覚的にわかりやすく整理されています。
AIによる健康アドバイス機能や自動活動検出(ウォーキングやランニング、家事など40種類以上)も搭載され、普段の生活からストレスや回復状態を包括的に把握できます。
ただし、フル機能を利用するには月額5.99ドル(日本円では¥999)の「Oura Membership」への加入が必要です。
登録しない場合も睡眠・アクティビティ・レディネスの基本スコアは利用できますが、より詳細な解析や健康洞察はサブスク加入者向けとなります。
利用者からは精度の高さや日常的な健康管理への関与の深さが評価されていますが、ウエイトトレーニング時の使用は推奨されていないため、その点は注意が必要です。
Samsung Galaxy Ring

Samsung初のスマートリングで、24時間型ウェアラブルとして登場したGalaxy Ringは、2024年7月に発表されました。
チタン合金製の本体は、厚さわずか2.6mm、重さはサイズによって2.3~3.3gと極めて軽量で、日中や就寝時にも装着感をほとんど感じさせないデザインが特徴です。
防水防塵性能はIP68かつ10ATMと高く、シャワーや水泳でも使用できるため、日常使いに安心して対応できます。
内部には加速度センサー、PPG(光電式心拍)と皮膚温度センサーが搭載され、これらのセンサーは指先に密着する内側の小膨らみ部に配置されています。
これにより、心拍数やSpO₂、皮膚温といった健康指標を高精度で計測し、Samsung Healthアプリへデータを送信します。
バッテリーはサイズによって18~23.5mAhで、充電ケースを併用すると最大7日間の連続使用が可能です。
ケースには361mAhの容量があり、片手で持ち歩きできる大きさながらリングを複数回充電できる仕様となっています。また30分のチャージで約40%回復するスピード充電にも対応しています。
操作面では、Galaxy Ring独自の“ダブルピンチ”ジェスチャーが注目で、One UI 6.1.1以上を搭載したGalaxyスマホと連携させることで、アラームを止めたり、カメラのシャッターを切ったりといった機能を指先で操作できます。
ただしこれは専用端末との連携が前提であり、iOSには対応しない点は留意が必要です。
本製品は購入時に無料のサイジングキット(5~15号)も配送され、自分にぴったりのサイズを試したうえで本体注文できるため、フィット感に不安を抱える日本の消費者にも好評です。
機能面のハイライトは「エナジースコア」と「睡眠解析」で、これらは加速度センサーや心拍変動、皮膚温などをもとにAIが分析し、Samsung Health上で視覚的に提示されます。
さらに2025年1月からは「睡眠環境レポート」「就寝時間アドバイス」「マインドフルネス誘導」なども追加され、より健康に寄り添うサービスが強化されています。
TwooCa Ring

TwooCa Ring(トゥーカリング)は一つのリングでヘルスケア管理とキャッシュレス決済の両方に対応する多機能スマートリングです。
心拍数や体温、睡眠時間、歩数・消費カロリーといった日々の健康データを計測し、独自アルゴリズムでスコア化してスマホアプリに表示してくれます。
日々のコンディション変化を点数で把握できるため、生活習慣の改善やトレーニングのモチベーション向上に役立ちます。
またVisaタッチ決済にも対応しており、リング単体で買い物や一部の交通機関の支払いが可能です。
カードやスマホを出さずに済むため、ランニング時や荷物を持てない場面でも便利に決済できます。
TwooCa Ringはカーボンファイバーやエポキシ樹脂などを用いた軽量かつ耐久性のあるボディを採用しているので、防水性能はIPX6/IPX7相当で汗や雨はもちろん短時間の水没にも耐えられます。
バッテリーを内蔵しておりフル充電で約4日間連続使用が可能です。
充電は付属の専用充電器で約90分ほどで完了します。
プラットフォームはiOS/Android対応のTwooCaアプリ経由で設定・管理し、決済もプリペイド式でチャージ残高や利用履歴を確認できます。
国内スタートアップ製品ながら、「健康管理+決済」を一つでこなす意欲的なスマートリングとして注目されています。
Re・De Ring SR01A

Re・De Ring(リデリング) SR01Aは国内メーカーPIXELA(ピクセラ)が開発した次世代スマートリングです。
医療グレードの精度を目指し、光学式心拍センサー、血中酸素センサー、皮膚温度センサー、3D加速度センサーなどを内蔵しています。
睡眠中のレム睡眠比率や睡眠の規則性、心拍変動、呼吸数、血中酸素レベルまで詳細に測定し、血管年齢の推定まで行います。
これらのデータをAIで総合解析するコンディション分析機能を搭載し、その日の睡眠や体調に応じたアドバイスが得られるのが大きな特徴です。
専用アプリ(iOS/Android)上でユーザーはスコアやコメントとしてそのアドバイスを確認できます。
Re・De Ringは医療用器具にも使われるステンレス製のボディで、装着感にも優れています。防水・防塵仕様でお風呂やサウナの中でも使用可能で、汗や水濡れを気にせず24時間着用できます。
バッテリーは最大7日間持続し、約30~90分の充電で満充電になる高速充電にも対応します。
データはGoogleヘルスコネクトとも連携強化されました。
決済機能はありませんが、AIを駆使した高度な健康管理機能に特化した日本製スマートリングとして注目されています。
Wow Ring

Wow Ring(ワオリング)はスポーツ愛好者向けに開発された国産スマートリングです。
一般的なスマートリングが睡眠や健康全般の計測を重視する中で、Wow Ringは運動時のデータ計測に特化しているのが最大の特徴です。
24種類のスポーツ種目に対応した専用アルゴリズムを搭載し、アプリ上で種目を選択して運動を開始すると、その種目に応じた指標をより正確に記録します。
たとえばランニングならペース・心拍、ゴルフならスイング分析等です。
もちろん運動以外にも日常の歩数や睡眠時間のモニタリングも可能で、他のスマートリングと同様の基本的ヘルスデータも一通り取れるようになっています。
スポーツ時にスマホと連携すればGPSによる走行距離計測などもでき、より詳細なトレーニングログを残すことが可能です。
リング本体は超軽量のチタン合金製で厚さ3mm、重量約2.9gと装着感に配慮した設計です。
防水・防塵性能はIP68と高く、水泳中でも使用可能な耐水性を備えています。
バッテリーは約1時間の充電で満充電となり、4~6日間の連続使用が可能です。
対応アプリ(iOS/Android)は運動データの可視化に優れており、種目ごとのパフォーマンス推移を確認したり、運動不足の解消に役立つフィードバックが得られます。
そのため「腕時計は邪魔だけど指輪なら運動中も気にならない」というニーズに応えるデバイスとして、注目されました。
RINGO PAY

RINGO PAY(リンゴペイ)は日本のスタートアップ「VITRO」が開発した、楽天Edyによる電子マネー決済に特化したスマートリングです。
国内で流通するスマートリングの中で唯一FeliCaチップを搭載しており(2024年末時点)、これにより全国の楽天Edy対応店舗で指をかざすだけで支払いができるユニークな製品です。
使い方はSuicaなどと同様にプリペイド型で、コンビニATMやスマホの楽天Edyアプリからチャージして利用します。リング自体にクレジットカード情報を紐付ける必要がなく、電子マネー残高内で安全に決済できる点が特徴です。
リング本体はシリコンバンド製で、自分の指サイズにカット調整できる柔軟な構造になっています。
内部の楽天EdyチップはPET樹脂でコーティングされた防水チップにアップデートされており、日常生活での水濡れや雨程度では故障しない耐水性を備えます。
ただし完全防水ではないためプールに長時間沈めたり強い衝撃を与えたりすると破損の恐れがあります。
バッテリーや充電は不要で、ICチップへの給電は決済端末からの電波供給でまかなうため電池切れの心配はありません。
スマホ連携は主にチャージ用途で、リング自体はペアリング不要で単独動作します。
指をかざすだけで素早く支払いが完了する手軽さは大きなメリットで、「探さない・濡らさない・指に差すだけ」という新感覚の決済体験を提供してくれるガジェットです。
健康モニター機能はありませんが、現金やカードを持ち歩かずに済む利便性からキャッシュレス派に支持されています。
Go2Sleep3

Go2Sleep 3(ゴートゥスリープ3、SleepOn製スマートリング)は、寝ている間装着することで、詳細な睡眠モニタリングを可能にするウェアラブルデバイスです。
主に睡眠の質や呼吸関連の健康指標に焦点を当てた数多くの機能を備えています。
重さは約6gと非常に軽量で、就寝中でもほとんど違和感がありません。
本体は指に装着するソフトなシリコンバンドで固定され、リング本体は寝返りなどによるズレ防止に配慮されたデザインです。
このリングは、1秒間に50Hzという高頻度で心拍数と血中酸素濃度(SpO₂)を連続測定し、酸素飽和度が設定した閾値を下回った場合には振動アラートで知らせます。
この機能により、無呼吸症候群などの早期兆候に気づきやすくなり、眠りの質を高めるサポートもしてくれます。
さらに、心拍数変動(HRV)も記録され、ストレス状態や回復度合いの把握にも活用できます。
睡眠の段階(浅い睡眠/深い睡眠/レム睡眠など)についてもAIアルゴリズムにより分類され、睡眠周期を詳細に把握できます。
データはBluetooth経由で専用アプリ(SLEEPON 3)へと送信され、アプリ内ではPittsburgh Sleep Quality Index(PSQI)によるスリープスコアや、PDF/Excel形式での詳細レポートが生成されるのも特徴です。
質問形式のプロフェッショナルな分析結果と合わせて、個別にアドバイスも提示されます。
また、磁気設計による簡単なワイヤレス充電対応で、専用ドックに置くだけで充電が開始されるため、手間も最小限です。
価格も129ドル(2025年7月現在はサマーセールのため109ドル)と、Oura Ringなどの高価格帯製品に比べて手頃です。
専門メディアやレビューサイトでは、「睡眠時の血中酸素トラッキングではトップ」「血糖測定も搭載」と評価されており、費用対効果の高い選択肢として注目されています。
気になる点としては、形状がやや大きめなこと、バッテリー持ちが特化型としてはやや短いことが挙げられます。
また血糖値の精度については賛否両論あり、実際の医療診断には慎重を要するという声もあります。
AIスマートリングのサイズ選び・装着感・ケア方法

AIスマートリング選びでは、サイズ選び、装着感、そして日々のケア方法に気をつけることがとても大切です。
まずサイズ選びについてです。
AIスマートリングは日本と海外でサイズ表記に違いがあるため、日本のリングの感覚だけで決めると思わぬサイズ違いに悩むことがあります。
この問題を解消するため、RingConnやGalaxy Ringではサイジングキットが提供されており、実際に指にはめて24時間以上使用することで、自分の指の実サイズをじっくり確認できます。
これにより、長時間つけても違和感が少ない最適なサイズを選ぶことが可能になります。サイジングキットは複数サイズがセットになっており、複数の指で試せるため安心です。
次に、薄型・軽量設計は装着の快適さに直結します。
睡眠中など長時間身につけ続ける状況を考えると、存在感のあるものよりも軽く指への圧迫が少ないモデルが自然です。
そこではじめから薄いデザインのリングを選ぶことで、違和感を軽減できます。
最後に、日常的なケアでは本体の耐久性も重要です。
IP68や10ATMといった防水性能を活かしてシャワーや軽い水場の使用に対応させつつ、使用後には柔らかい布で軽く拭くことで指もリング本体も清潔に保つことができます。
収納時には付属の専用ケースを使うことが推奨され、傷や汗の影響を最小限に抑えられます。
これらのポイントを押さえておけば、長く快適に、そして正確に健康データを計測できるAIスマートリングライフを実現できます。
AIスマートリングのベストな購入タイミング

現時点では7月にAmazonが開催したPrime DayのOura Ring 4割引が最もお得です。
しかし、11月のBlack Friday / Cyber Mondayには、AIスマートリングをさらにお得に購入できる可能性があります。
サブスクが気になる場合は、月額料金なしのRingConnなどの選択肢も検討しましょう。
さらに、新世代モデル発表前(新型リリース時)は旧モデル在庫処分セールが発生するため、旧機種でも構わないのなら狙い目です。
まとめ
今回は、睡眠とヘルスケア、あるいは決済のいずれかに強みを持つAIスマートリングを、10種類ピックアップしました。
軽量・薄型設計で装着感もよいものを厳選しています。
サブスク有無・リングサイズ選択・防水対応などの注意点を比較することで、自分に合った最適なリングが見つかるでしょう。