GoogleのGenie 3とは?使い方と料金!いつから日本で利用開始?

Genie 3とは、仮想世界を構築できる生成AIです。今までにない迅速な応答と、物理環境の再現性が特徴です。

Genie 3は、2026年1月29日に、18歳以上の米国在住者でGoogle AI Ultraユーザー向けに、Project Genieでの提供を開始しています。

「Genie 3は日本でいつから一般利用できるの?」「価格帯はどれくらいなの?」とGenie 3をすぐに使いたいと思っている方へ、Genie 3の具体的な使い方や料金について解説します。

目次

GoogleのGenie 3とは?

AIサービスの概念

Genie 3の基本的な性能と他の動画生成モデルとの違いを解説します。

Genie 3とは何か?

Genie 3は仮想の世界を瞬時に生成することができるAI技術を搭載したモデルです。

GoogleのAI研究組織であるGoogle DeepMindより2025年8月5日に発表され、業界で大きな話題となっています。

従来のモデルより進化した点は、単なる動画生成AIとしてだけでなくリアルタイムで3D世界を構築することができる革新性です。学習能力の飛躍的な高まりもGenie 3の大きな見所の1つで、生成世界の非現実的さや精度の低い部分を克服しました。

Genie 3の性能

Genie 3の性能の詳細は以下の通りです。

機能内容
解像度720p (1280×720px)
フレームレート20〜24fps
持続時間数分間(1分以上)の記録を保持
メモリ1分前までの映像記録を保持
探索時間1分/回
オブジェクトパフォーマンス視界から消えた風景を再現可能
編集方法プロンプトによる仮想世界内のイベント生成・キーボード・マウス
学習した領域3D世界環境を含めて普遍的な事象
(自然現象・地形・物理性質など)

これまでとの大きな違いは、プロンプトによる生成世界の編集と、数分間の映像記憶の保持です。より簡単に一貫性のある世界観を生成できるようになりました。

他モデルとの比較

以下の表はゲームモデルのGameNGen、Genie 3の前世代であるGenie 2、動画生成AIであるVeoとの性能の比較表です。

Veoは、Genie 3と同様にテキストベースで動画を生成できるモデルです。Google社の製品でGeminiにて利用が可能です。

genie3の性能一覧
出典:GoogleDeepMind Genie 3

Genie 3は、映像記憶の持続性、反応の速さ、操作性において最高の数値となっているのが特徴です。

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Genie 3の新技術の特徴

AIの技術内容

Genie 3の新技術の特徴を詳しくお伝えします。

次の4つの項目について公式サイトにて発表された説明を元に解説していきます。

一貫性のある世界を構築可能

Genie 3で生成した世界においては、過去に起きた事象を記憶に保持できます。

「ワールドメモリ」という技術によりリアリティの感じられる世界観をユーザーが体験できる点がGenie 3の特徴です。

壁に開いた丸い入口
出典:GoogleDeepMind Genie 3

例えば、建物や構築物につけた傷や置いた物などが、違う場所から戻ってきてもそのまま残っているというように一貫性が保たれるのです。

Genie 3 environments remain largely consistent for several minutes, with visual memory extending as far back as one minute ago.

和訳:Genie 3の環境は数分間にわたり一貫性を保持して、視覚記憶は最大1分前までさかのぼります

出典:GoogleDeepMind Genie 3

生成した世界にイベント追加

船に乗って水路を走行
出典:GoogleDeepMind Genie 3

生成した世界に対して、ユーザーからの指示により動的なイベントを発生させることが可能です。

天候変化や日照状態などの環境設定や、建物やキャラクターといったオブジェクト配置により、よりユーザーの没入感を高めることができます。

テキストだけでなくマウスやキーボードによる指示入力が可能なため、コントロールも容易です。

In addition to navigational inputs, Genie 3 also enables a more expressive form of text-based interaction, which we refer to as promptable world events.

和訳:没入的な世界に加えて、Genie 3はプロンプトでの世界イベントというテキストベースの表現豊かな命令を可能にします

出典:GoogleDeepMind Genie 3

リアルタイムで世界を動的に変更できる機能ですが、2026年4月時点ではProject Genie未搭載の機能です。

自然現象を柔軟に再現

自然な灯
出典:GoogleDeepMind Genie 3

Genie 3は、アルゴリズムに基づいた画一的なコントロールによらず事前学習により習得した自然現象等を現実に近い形で再現できます。ボールが落下する時の動きや、雨の降っているときの建造物の様子などを違和感のない状態で表現が可能です。

生成した世界との一体感が生まれ、AI技術の活用範囲がより広がると予想されます。

By contrast, worlds generated by Genie 3 are far more dynamic and rich because they’re created frame by frame based on the world description and actions by the user.

和訳:対照的に、Genie 3 によって生成される世界は、世界の記述とユーザーのアクションに基づいてフレームごとに作成されるため、はるかにダイナミックで豊かです。

出典:GoogleDeepMind Genie 3

想像上の生き物や人物をモデリング

ファンタジーな世界
出典:GoogleDeepMind Genie 3

生成した世界に、仮想の生き物や人物を登場させることができます。

3Dの形で実現された生き物や人物は、実際の動物や人のように世界の中を動き回ります。

映画や小説の中の1シーンを再現したり、ゲームやVR世界での環境のシュミレーションにも活用ができるでしょう。

Tap into imagination, creating fantastical scenarios and expressive animated characters.

和訳:創造力を用いて、幻想的な場面や表現力豊かなキャラクターを作成することができます

GoogleDeepMind Genie 3

Genie 3の使い方

ツールの利用方法

次に、Genie 3の利用方法をお伝えします。

Genie 3は、2026年4月時点で、Project Genieで使用可能です。ただし、Project Genieを使えるのは、Google AI Ultra 加入者で、米国内の18歳以上のユーザーのみです。

日本では使用できませんが、今後提供が広がる可能性も十分にあるため、今のうちにGenie 3の始め方や使い方を確認しておきましょう。

Genie 3の利用開始

2026年4月時点で、Genie 3はGoogle Labs内のProject Genieから利用できます。Project Genieへのアクセス方法は以下の通りです。

STEP
Project Genieへアクセス

Project Genie をクリックし、「Explore now」をクリックします。

STEP
サインイン

「Sign in with Google」をクリックして、Googleアカウントでサインインしてください。

以上の手順でProject Genieを開始し、Genie 3を利用できます。なお、2026年4月時点では日本から利用できないため以下の画面が表示されます。

出典:How to create effective prompts with Genie

Genie 3の生成ステップ

Genie 3を使って仮想世界を構築する主な流れは以下の通りです。

STEP
環境の構築

構築したい世界についてプロンプトを入力します。写実的なのかアニメ的なのかなど、世界観について指示を与えてください。

出典:How to create effective prompts with Genie
STEP
キャラクターの描写

次に、仮想世界に登場するキャラクターを定義します。そのキャラクターがどのように環境内を移動するかについても指示を与えます。

STEP
仮想世界の確認・修正

与えたプロンプトに基づいて仮想世界のプレビューが表示されるので、必要に応じて修正を行います。Genie 3に与える指示はテキストだけでなく、画像を使用することも可能です。

出典:How to create effective prompts with Genie

以上の流れで仮想世界が構築できます。作成した仮想世界内を移動することも可能で、環境内を移動する際は一人称視点と三人称視点が選択可能です。

Genie 3の料金

現状でのGenie 3の利用方法と料金について紹介します。

2026年4月時点で、Genie 3は一部ユーザーのみに公開されていますが、今後、情報が変更される可能性がある点に注意してください。

Genie 3の現状のアクセス状況

Googleは、2026年1月29日にGenie 3を活用した実験的サービスとして「Project Genie」の提供を開始しました。これは従来の研究段階にあったGenie 3を、一般ユーザーが実際に触れられる形にした公開プロトタイプです。

ただし現時点では誰でも利用できるわけではありません。対象者は米国在住で有料プラン「Google AI Ultra」に加入している18歳以上のユーザーに限定されています。

Project Genieにアクセスできるユーザー
  • 米国在住の18歳以上
  • Google AI Ultraを契約

Google AI Ultraプランでの利用

2026年4月時点でGenie 3の対象者は米国在住で有料プラン「Google AI Ultra」に加入している18歳以上のユーザーに限定されています。日本で提供される場合でも、まずは有料プランを契約しているユーザーからの展開になる可能性も十分に考えられます。

事前にサブスクリプションの各プランを整理しておきましょう。

項目無料(Basic)Google AI PlusGoogle AI ProGoogle AI Ultra
月額料金¥0¥1,200¥2,900¥36,400
コンテキスト長32,000128,000100万100万
クレジット初回100
(上記+50/日)
200/月1,000/月25,000/月
クラウドストレージ15GB200GB2TB30TB
Project Genie    
2026年4月時点では
米国在住の18歳以上のユーザー
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Genie 3はいつから日本で利用可能?

最新版の解禁

2026年4月時点で、日本でGenie 3を使用することはできません。また、日本でのリリースの予定も未発表です。

いつから国内の利用者に解禁されるのか、リリースから現時点での提供拡大の流れを整理してみました。

STEP
フェーズ1(2025年8月):限定研究プレビュー

限定されたユーザーのみにGenie 3を利用できました。

招待による許可を得る必要があり、試用版として使用感などを報告する形での利用です。

期間:2025年8月〜2025年末
対象:学術研究者、選定されたクリエイター
アクセス方法:Google DeepMindによる招待制

STEP
フェーズ2(2026年1月~):Project Genie

発表から半年程度経ち、提供を拡大させました。

試用版の利用者などからのプレビューを参考に改善点が反映され、利用しやすいバージョンとなっていると考えられます。

期間:2026年1月〜
対象:米国在住の18歳以上、Google AI Ultraを契約
アクセス方法:Project Genie

2026年4月時点では、Google AI Ultraを契約している米国在住の18歳以上に提供中です。

今後の展開パターンとしては、Google AI Ultraユーザー向けに提供地域を拡大、米国ユーザーへの提供の拡大、該当の有料プランを引き下げなど、あらゆるパターンが想定されます。

公式発表をこまめに確認して、日本での提供開始を待ちましょう。

Genie 3の産業別活用シナリオ

働く人の社会

Genie 3を用いた活用事例を、以下のGoogle DeepMindのシュロミ・フクター氏とジャック・パーカー・ホルダー氏のインタビュー動画を元に、産業別にシミュレートしました。

具体的には次の業界での活用事例をお伝えします。

ゲーム業界

ゲーム業界において、コンセプト作成やゲーム世界の地図となる環境構築に数カ月もの期間を要していました。

しかし、Genie 3を利用することで数秒にして世界の構築が完了します。

ゲーム内でのイベントを追加する際や、既存のゲームの内容の修正も容易です。

また、ゲームの設計においての視覚性、操作性のシミュレートにも役立つでしょう。

教育・トレーニング分野

教育分野やトレーニング分野では、世界構築の応用が非常に期待されており、実用に向けての動きが順次進められています。

例としては、以下のような事柄が考えられます。

  • 歴史上の舞台での世界観を体験する
  • 世界の気候変動による変化した世界を知る
  • 力学の法則に基づく物質の動きを確認する
  • 医療現場における手術のシミュレーション
  • 体育系のトレーニングによる効果を測定

物理環境の理解が強化されたため、より現実世界に即した世界観を体験することができます。そのため、よりリアルな環境下で体験し学びへと繋げる使い方が想定されます。

ロボット・機械開発

AIを利用したロボットや機械の開発においても活用できます。

仮想世界という現実世界では再現できない空間において、ロボットを訓練することにより更なる技術の革新が可能になるかもしれません。

AI技術を更なる高みにもたらすことが、今後AI業界の最大の目標であり、新たな可能性を模索する手掛かりとなるでしょう。

建築・都市計画

建造物、構築物や街全体を総合的に生成できることで建築分野にも利用できます。建造物の設計、見た目や居住性などの検証を関係者内で共有することも可能です。

また、都市全体のリノベーションの計画や実現可能性の検証への活用も期待できます。

災害対策

Genie 3は、自然現象を学習して現実世界とほぼ忠実な形で再現します。

そのため、火山噴火や洪水、地震などが発生した事例におけるハザードマップや被害の予測をするのに役立ちます

被災地域の援助の方法の模索にも応用ができると考えられ、活用の可能性は計り知れません。

Genie 3の技術的課題

世界のネットワーク

Genie 3は、2026年4月時点では利用できる範囲が限定的となっており、更なる改良が必要となっています。

Google DeepMindが考えるGenie 3の抱える課題を、他の観点から想定される事柄と合わせて検討していきます。

運用上におけるリソース消費

Genie 3は、リアルタイムで高次元の世界を生成するという高スペックなモデルです。

そのため、仮想世界を構築するために多くのコンピューティング資源が必要になります。記憶量が多くなることで、メモリの消費も多くなると予想されます。

通信上においての負荷が非常に多くなることも見込まれ、十分なネットワーク帯域の確保が難しくなることも課題の一つです。

利用者による操作性の拡大

Genie 3で生成された世界において利用者による編集・移動が可能です。

しかし、現状では操作性の面では制限がある形となっており、限られたアクションのみが許可されています。

AI技術はあくまで人工であるので、バーチャルであっても作成できる作品には制限がある点に注意しましょう。

Although promptable world events allow for a wide range of environmental interventions, they are not necessarily performed by the agent itself. The range of actions agents can perform directly is currently constrained.

和訳:プロンプトによる世界のイベントにより環境の変化の自在性を広げているが、それらは必ずしもエージェント自身に操作されているわけではありません。直接エージェントが扱える行動の幅は現状制限されています。

出典:GoogleDeepMind Genie 3

現象再現の精度

生成世界において、天候が変化したりボールが跳ねるたりする物理現象を深い理解によって再現させることが特徴ですが、精度には限りがあります。

また、現実の地理をモデルにした世界を構築する際も完璧には再現できません。

Genie 3 is currently unable to simulate real-world locations with perfect geographic accuracy.

和訳:Genie 3は現在、現実世界の場所を完全な地理的精度でシミュレートすることができません。

出典:GoogleDeepMind Genie 3

AIを利用する際に、スムーズで違和感のない世界観を期待するかもしれませんが、完璧な再現性が得られるわけではないことに留意しましょう。

まとめ

Genie 3は、これまでにない機能を搭載した世界構築AIとして注目を集めています。生成した仮想世界の中を移動でき、人物や建物の自由な配置、物の動きや過去の情景の再現性が特徴です。

Genie 3については、2026年1月からプロトタイプ版を18歳以上の米国内Google AI Ultraユーザーに提供していますが、2026年4月時点では日本からのアクセスはできません。

Genie 3は様々なユースケースにおいて活躍が期待できますので、今後の動きに注目していきましょう。

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