本記事では、ChatGPTを活用して、手間のかかる会議議事録の作成を効率化するやり方やプロンプト作成のコツを解説します。
ChatGPTの高度な言語処理能力を駆使することで、議事録作成プロセスを大幅に簡略化し、会議の要点や重要なアクションアイテムを素早く整理することが可能です。
ChatGPTを使った議事録作成でできること
議事録を作成するAIツールは数多く存在しますが、ChatGPTを活用した議事録作成において特に優れている機能をいくつか紹介します。
ChatGPTは柔軟性が高く、様々な形式での出力が可能なため、会議の内容を効果的に記録し、活用するのに適しています。
ChatGPTの議事録作成でできること①:文章を自由な形式で要約する
ChatGPTを使用すると、プロンプト次第で文章を任意の形式で要約することができます。
話し言葉を書き言葉に変換することはもちろん、標準的な文章形式の議事録から情報のポイントを簡潔にまとめた箇条書きまで、出力形式を自由に選ぶことが可能です。
ChatGPTの議事録作成でできること②:会議の論点やポイントを強調する
ChatGPTは、会議の流れや議論の文脈を解析し、その会議で最も重要なポイントやキーメッセージを抽出する能力に優れています。
重要な決定事項やTODO事項を強調することで、参加者が会議の目的を理解しやすくなり、後のフォローアップが効率的に行えるようになります。
ChatGPTの議事録作成でできること③:会議の問題点や改善策を提案する
さらに、ChatGPTは単に議事録を作成するだけではなく、議事録の内容をもとに、会議の運営や議論の流れに問題があった場合の指摘や改善策を提案することもできます。
例えば、「この重要な点についてもっと議論が必要だった」というようなフィードバックや、「次回はこのアプローチを試してみてはどうか」といった具体的な提案を行い、会議の質を継続的に向上させることができます。
ChatGPTで議事録を作成する方法と流れや手順
ここでは、ChatGPTを使って議事録を作成する方法を、以下の手順でステップバイステップで解説します。
- 会議を録音する
- 録音した音声データを文字起こしする
- 文字起こしされたデータをChatGPTで議事録化する
- 出力された議事録を確認・修正する
1.会議を録音する
まずは、会議の音声データの録音を行います。
録音時には、できるだけ参加者の声がクリアに録音できるように工夫し、雑音が入らないよう注意を払いましょう。
これにより、文字起こしや議事録の精度を向上させることができます。
2.録音した音声データを文字起こしする
ChatGPT単独では音声データの文字起こしはできないため、まずは以下の記事を参照して、OpenAIの音声認識モデルであるWisperを活用して文字起こしを行いましょう。
3.文字起こしされたデータをChatGPTで議事録化する
文字起こししたテキストデータをコピーし、プロンプトとともにChatGPTに入力して議事録を作成していきます。
その際、文字起こしデータを確認し、議事録作成において不要なコンテンツがあれば、あらかじめ削除しておくと、より高い精度で議事録を作成することができます。
具体的なプロンプトは次の項目で紹介しています。
現在は、ChatGPTの無料ユーザーでも最新モデルであるGPT-4oを利用できるため、高性能な議事録を作成可能です。
無料ユーザーのGPT-4o利用はトークン数に制限がかかりますが、制限を超えた場合はGPT-4o mini に切り替えて利用することができます。
4.出力された議事録を確認・修正する
最新モデルであるGPT-4の精度は向上していますが、AIによって生成されたコンテンツは完璧ではなく、誤情報が含まれる可能性もあります。
生成されたコンテンツは、必ず情報に誤りがないか確認した上で活用しましょう。
また、プロンプトの使用過程で試行錯誤し、より期待するアウトプットに近づけていくことも重要です。
ChatGPTで議事録を作成するコツとおすすめプロンプト
ここでは、ChatGPTを使って議事録を作成する際に最も重要な要素となる、おすすめのプロンプトを紹介します。
# 命令文
あなたは会議議事録の作成に長けた高度に訓練されたAIです。
以下の[# 文字起こしテキスト]を読んで、次の[# 制約条件]をもとに会議議事録を作成してください。
# 制約条件
・会議の議題の抽出:文字起こしデータの内容をもとに、冒頭に議題を記載してください。
・要点の抽出:会議で議論された重要なアイデアやトピックを簡潔な箇条書きにまとめ、議論の本質を捉えた要約を行ってください。
・アクションプランの抽出: 会議で合意した決定事項や、合意に至らなかったペンディング事項、今後のアクションプランを明記してください。
・平易な言葉を使用:誰が読んでもすぐに議論の本質を理解できるよう、分かりやすく整理し、専門用語は平易な言葉に置き換えてください。
・指示語は使用しない:「この・その・あの・どの」といった指示後は使用せず、具体的な言葉に置き換えてください。
# 文字起こしテキスト
ここに文字起こししたデータを入力します。
このプロンプトを使用することで、いつ読んでも誰にとっても分かりやすい議事録を作成することができます。
議事録作成のおすすめツールやサービス
最後に、ChatGPT以外のおすすめの議事録作成ツールやサービスを紹介します。
録音から議事録作成・要約まで一気通貫で任せたいなら「Notta」
Nottaは、高精度なAI音声認識を活用した自動文字起こしサービスで、リアルタイム文字起こしや翻訳機能を提供し、自動で議事録を作成することができます。
- リアルタイム文字起こし:会議や講演をリアルタイムで文字起こしできます。
- 音声ファイルの文字起こし:アップロードした音声ファイルを自動でテキスト化します。
- 多言語対応:文字起こし結果は42言語の翻訳に対応し、英語と日本語の同時変換も可能です。
- エクスポート機能:テキストファイルや字幕ファイルとして多数の形式でエクスポート可能です。
- チームワークスペース:チームでのデータ共有や権限管理が可能で、セキュリティも強化されています。
- フリー:毎月120分まで、1回につき3分まで文字起こしが可能な無料プラン。個人利用で簡単な会議やインタビューの記録を行いたい場合や、小規模なプロジェクトで短時間の音声を手軽に文字起こししたい場合に向いています。
- ビジネス:文字起こし時間が無制限の有料プラン。SalesforceやZapierなどの外部ツールと連携し、業務の効率化を図りたい企業におすすめです。特にNottaのチームワークスペース機能を活用することで、情報の共有や管理が容易になります。
Nottaについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
海外との会議やインタビューなどの多言語での業務において、リアルタイムで多言語対応が必要な場合にはNottaが適しています。
法人利用の場合は、チームでのデータ共有機能やセキュリティの関連から、Nottaの利用がより適していると言えるでしょう。
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ボイスレコーダーを使って録音から議事録作成まで行いたいなら「PLAUD NOTE」
PLAUD NOTEは、Nicebuild LLCによって開発されたAIボイスレコーダーで、特にChatGPT-4oと連携している点が特徴です。
このデバイスは、録音、文字起こし、議事録作成を一体化したオールインワンのAI録音アシスタントとして設計されています。
- ワンタッチ録音:簡単に録音を開始でき、外出先でも手軽に使用できます。
- 文字起こしと要約:OpenAIの技術を利用し、録音内容をタイムコード付きで正確に文字起こしし、迅速に要約します。これにより、膨大なメモを手作業で整理する手間を省きます。
- AIノイズキャンセリング:環境音やノイズをフィルタリングし、クリアな音声録音を実現します。
- 音声インポート機能:他のデバイスからの音声ファイルを取り込んで文字起こしや要約を行うことが可能です。
- 音声トリミング機能:音声データ内の無音部分や、特定のトークテーマを丸ごと削除することができます。
- スタータープラン:PLAUD NOTEを購入すると、毎月300分の文字起こしや要約ができるAIメンバーシップが永久無料で提供されます。
- プロプラン:毎月1200分の文字起こしと、ChatGPT-4oによる要約が無制限で利用できます。その他、プレミアム要約テンプレート利用などの新機能も利用できます。
営業訪問での外出やインタビューなどのシーン、もしくは普段からボイスレコーダーを使用しているビジネスパーソンには、PLAUD NOTEが便利です。
また、PLAUD NOTEは、ChatGPTを活用した高精度の文字起こし機能を持ち、特にビジネスシーンでの高精度な文字起こしや要約作成を求める場合に特に適しています。
使用シーンやニーズに応じて、自分に合った議事録作成ツールを選択しましょう。
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