WSJ、AIスタートアップがインターネットバブルのようだと報じる

出典:WSJ

アメリカの経済新聞ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、AIスタートアップを取り巻く現状が、かつてのインターネットバブルの状況に似ていると伝えました。

トロントで開催されたスタートアップのイベント「Collision 2024」では、参加した1,623社のうち、実に20%がAIを使った製品を開発していることが分かりました。しかし、投資家たちは過去の苦い経験から、AIスタートアップへの投資には慎重になっています。

FPV Venturesのウェスリー・チャン氏やGigascale Capitalのマイク・シュローファー氏などは、現在のAIブームは、かつてのインターネットバブルの状況と似ていると指摘し、安易な投資は危険だと警鐘を鳴らしています。

多くの投資家は、長期的に安定した収益が見込めるビジネスモデルや、他社にはない独自のデータを持っているスタートアップに注目しています。

一方で、Mistral AIやAmazonが出資するAnthropicのような、巨額の投資を受けている企業がある一方で、Flyrのアレックス・マンス氏やAmazonのマット・ウッド氏などは、多くのAIスタートアップが既存のAIモデルと似たような製品を作っている現状を批判しています。

Thomson Reuters Venturesのジョセフ・ドーマニ氏は、ありきたりなAI機能を提供するだけの企業よりも、データベース検索機能を備えていたり、他のAIモデルと連携できる企業に注目しています。

昨年、同社は医療保険の請求書の要約をAIで作成するスタートアップに出資しました。ドーマニ氏は、「今では『AIに投資する』という言葉は、『ソフトウェアに投資する』という言葉と同じくらい、ありふれたものになってしまいました。重要なのは、どのような製品を作るかです」と述べています。

“When people say, ‘We’re investing in AI,’ at this point it’s almost like saying you invest in software. It doesn’t really mean too much,” Dormani said. “The product is what matters.”

出典:Can AI Startups Outrun Dot-Com Bubble Comparisons? Investors Aren’t So Sure. – WSJ

AIスタートアップの市場は急速に拡大していますが、投資家たちは過去のインターネットバブルの失敗を教訓に、冷静な判断を下そうとしています。長期的に安定したビジネスモデルを持つ企業や、独自のデータを持っている企業に注目が集まっています。

AI技術の進化に伴い、スタートアップは生き残りをかけ、他社との差別化を図るための新たな戦略を立てる必要に迫られています。投資家たちは、この流れを注意深く観察しながら、次なる大成功を収める企業を探し続けています。


出典:Can AI Startups Outrun Dot-Com Bubble Comparisons? Investors Aren’t So Sure. – WSJ

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