AIエンジニアでSF作家の安野貴博氏(33)が、2024年7月7日投開票の東京都知事選挙に立候補を表明しました。
安野氏は1990年生まれ、東京都文京区出身で、東京大学工学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループを経て、AIを活用したスタートアップ企業を2社創業しました。
2015年度には未踏スーパークリエイターに認定され、2022年には英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学、絵が描けないにもかかわらず、画像生成AIを駆使して準修士号を取得しました。
彼の書いたSF小説「コンティニュアス・インテグレーション」は第6回星新一賞優秀賞、「サーキット・スイッチャー」は第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞しています。また、ロボットのPepperとお笑いコンビ「ペッパーズ」としてM-1グランプリに2年連続出場し、1回戦を突破した経験もあります。
記者会見で安野氏は、都知事選の政策論争が不十分であると指摘し、技術を通じて東京の未来を改革したいと述べました。彼の主要な政策には、自動運転の解禁・高度医療技術の推進・AIスタートアップの支援・ネット選挙の解禁などが含まれています。
選挙期間中、彼のマニフェストや政治思想をAIで学習させたアバターをYouTubeで公開し、24時間対応のタウンミーティングを実施する予定です。さらに、ネット上で政策への意見を募集し、公約に反映させる考えも示しました。
安野氏は、立候補にあたり台湾のオードリー・タン元デジタル相にコンタクトを取り、タン氏から激励のメッセージを受け取りました。安野氏は「タン氏が行政の世界に転身したのは私と同じ33歳で、言葉を寄せていただけたことを大変うれしく思います。東京は世界をリードする都市になれる素晴らしいポテンシャルがある。もっと良い方向に変われるはずです。」と語りました。