ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、2024年6月21日の定時株主総会に出席しました。孫会長が公の場に姿を見せたのは、2023年10月4日に開催された「SoftBank World 2023」以来、約8カ月ぶりです。
孫会長は「人類を進化させるASI(Artificial Super Intelligence、人工超知能)をやるのが僕の使命」と強調、最先端の人工知能(AI)にグループの経営資源を集中投下する考えを表明しました。
そして「SoftBank World 2023」で10年以内としていたAGI(Artificial General Intelligence、汎用人工知能)の到来は3~5年以内と時期を早め、人類の進化の担い手は人間からAGIに変わると述べました。
さらに孫会長は全人類の英知の1万倍となるASI(Artificial Super Intelligence、人工超知能)が10年以内に実現すると予測し、積極的かつ最大限にASIを活用すべきだと強調します。
ASIの実現には最先端の半導体が欠かせません。そのためグループ中核企業のソフトバンクを通じて米半導体大手のNVIDIAなどと提携します。また堺市のシャープ液晶パネル工場跡地に、大規模なデータセンターを整備する計画です。
孫氏は「グループの総力を挙げてデータセンターを世界中に作る。技術面でも志を共有するパートナーと、ゴールを達成する」として、AIを巡る協業を加速させる考えを示しました。