
Seedance 2.0は、テキストに加えて画像・動画・音声も参照しながら、短尺の映像を生成できるマルチモーダル動画生成モデルです。
この記事ではSeedance 2.0とは何か、どのような使い方なのかを解説し、入口次第で変わるSeedance 2.0 料金と無料枠の見方も整理します。
Seedance 2.0とは?2K対応マルチモーダル動画生成モデルの概要

Seedance 2.0で何ができるのかを最初に整理します。マルチモーダル入力の特徴、得意分野を押さえ、全体像をつかみましょう。
Seedance 2.0の概要と強み
Seedance 2.0は、動画共有サービスTikTokなども手掛ける中国の企業ByteDanceの研究開発組織であるSeed Teamが、2026年2月12日に公式ローンチとして発表した次世代の動画生成モデルです。

テキスト・画像・音声・動画を混ぜて入力でき、最初から音声+映像の共同生成を前提にするため、映像を作ってから音を後付けする従来型の手間を減らせます。
最大9枚の画像・3本の動画・3本の音声を参照し、構図や動き、カメラワーク、VFX、音声まで意図を寄せられる点が核になります。

12秒の高品質なマルチショット動画とデュアルチャンネル音声、ストーリーボード参照や編集・延長まで含めた総合力を強みにしています。
Seedance 2.0でできること
Seedance 2.0でできることは、単なる短いクリップ生成にとどまりません。参照素材を組み合わせて狙いを固定し、複数カットの構成や音声まで含めて、映像制作の流れをAI内で完結させる方向性が特徴です。
核になるのは参照生成です。商品画像を入れ、動きの見本として動画リファレンスを与え、背景音楽まで重ねれば、ブランドの世界観を崩さないプロダクト動画を短時間で作れます。AIは物理パラメータと視覚情報を計算し、影や反射、液体表現まで現実と矛盾しにくい形に整えます。

マルチショットのストーリーテリングも強みです。
1つのプロンプトから、キャラクターや照明、シーンの美学を保ちながら、引き・寄り・アップのような一連のカットを自動で構成できます。ショットをまたぐ一貫性を狙えるため、従来の動画生成AIの欠点であった見た目のブレによるやり直しを減らしやすくなります。

加えて、映像と音声を同時に生成する設計も重要です。Dual-Branch Diffusion Transformerにより、発話と唇の動き(リップシンク)が音素レベルに同期し、足音などの環境音もアクションとミリ秒単位で一致します。後付け音声で生じがちな違和感を抑え、没入感を高められます。
提供状況(2026年3月時点)
2026年3月現在、Seedance 2.0に触れるルートは1つではありません。
用途や技術的背景に応じて「公式プラットフォーム(国内/グローバル)」「サードパーティ連携」「API」の複数の入口が用意されている一方、地域要件やアカウント要件によって利用難易度が変わります。
まずは全体像を表で整理し、その後に各ルートのポイントを補足します。
| 項目 | Jimeng(即夢 / Jimeng AI)・Doubao | Dreamina | サードパーティ・インテグレーション | APIアクセス (BytePlus / Volcengine) |
|---|---|---|---|---|
| 想定エリア | 中国国内向け | グローバル向け | 各サービスの提供範囲に依存 | 中国:Volcengine 国際:BytePlus |
| アクセス形態 | 公式プラットフォーム(Web / iOS / Android) | CapCutのAI機能拡張として統合 | Vizard/ RecCloud/ Morphic など | 法人・開発者向けAPI |
| 主な要件・制約 | Douyinアカウントでログイン(中国の電話番号が必要) | 段階的ロールアウト中で、ユーザーごとに提供状況が異なる | 各社がSeedance 2.0対応を表明(提供条件は各サービス側に依存) | 自社アプリへ組み込み可能(導入は契約・開発が前提) |
| 2026年2月時点の状況 | 2026年2月12日に正式リリース | 一部ユーザーに展開、国際展開とAPI公開は2026年2月24日予定 | RecCloudは世界公開初日からの対応を発表 | 提供ルートとして整理されている |
| 向く人 | 中国圏の環境が整っている人 | CapCutを起点に制作したい個人・チーム | 最短で機能を試したい日本ユーザー | プロダクトに動画生成を統合したい企業・開発者 |
中国国内での主力はJimeng(即刻造梦)で、2026年2月12日に正式リリースされています。ただしログインにDouyinアカウントが必要になり、中国の電話番号が前提になるため、日本から直接使うには非常に高いハードルがあります。

グローバル向けの入口がDreaminaで、CapCutのAI機能を拡張する形で統合されています。2026年3月上旬の時点では段階的なロールアウト中なので、同じ手順を踏んでも人によって利用可否が分かれる可能性があります。
「とにかく早く触る」目的なら、サードパーティ連携が現実的です。Vizard、RecCloud、Morphicなどが即時サポートを表明しており、特にRecCloudは世界公開初日からの対応を発表しています。
Seedance 2.0の使い方

まだSeedance2.0を使用することは出来ない状態ですが、Dreaiminaのアカウントを作成し段階的ロールアウトに備えましょう。
以下にステップに分けて説明します。
「Capcutアカウントで登録してください。」のチェックボックスにチェックを入れ、「ログイン」をクリックします。

表示されるログイン方法の中から好きなものを選択して進みます。

下の画面が表示されたら、「次のツールで作成を開始」の横にあるプルダウンをクリックします。

「AI動画」を選択します。

動画作成ツールではモデルを選択することができます。
近日中にSeedance2.0が使用可能になると予告されているため、このリストで最新モデルとして選択が可能になります。

Seedance 2.0の料金

Seedance 2.0 料金は「どこで使うか」でも変わります。
無料の範囲、クレジット消費の基準、課金判断のポイントなどを整理しました。
Seedance 2.0の料金は「入口(プラットフォーム)」で変わる
Seedance 2.0の料金はモデル単体で一律に決まるのではなく、どの入口(プラットフォーム)から使うかで「支払い方法」「無料枠の有無」「必要なアカウント要件」などが変わります。
結論として、制作をガッツリ回すならサブスク/クレジット制、まず試すなら無料枠やキャンペーン、開発や組み込み用途ならAPIの従量課金が基本線になります。
| 入口(プラットフォーム) | 料金の目安 | 対象市場 | 主な要件・制約 |
|---|---|---|---|
| Jimeng(即夢) | 月額:69元〜 (約$9.60) | 中国国内 | 中国の携帯番号(Douyin認証)と中国国内決済が前提 |
| Dreamina | 1ヶ月:Basic 2680円~ 無料プランあり・クレジット制 | グローバル | GoogleやTikTokアカウント等でログイン可能。日本を含む海外からアクセスに対応 |
| 小云雀 (Little Skylark / Xiaoyunque) | 試行期の「ポイント消費ゼロ」キャンペーン (最大15秒の生成が対象) | 中国国内 | 期間限定で条件が変わりやすい。入口としては“穴場”寄り |
| Doubao(豆包) | 毎日の無料生成枠とログインボーナスポイント | 中国国内 | チャットUIで手軽に試せる一方、操作は簡易寄りになりやすい |
| BytePlus(API) | 約$0.10〜$0.80/1分 (解像度などで変動) | 全世界 (開発者・企業向け) | API公開は2026年2月24日予定。サードパーティ(APIYI等)が約10%引き提供を予定 |
読み方のコツはシンプルで、「個人で継続利用したいか」「とにかく無料で触りたいか」「開発として組み込みたいか」を先に決めることです。
とはいえ、個人での日本からの実用を重視するならDreaminaのクレジット制が現時点では現実的な選択肢です。
Dreaminaでは、無料プランでも毎日225クレジットが付与されますが、現在利用できる最新動画モデル(Video 3.5)では5秒の動画で145クレジットを消費するため、Seedance 2.0においても、ほぼトライアル使用と考えた方が良いでしょう。

本格使用を考える場合は有料サブスクリプションへの加入が必須です。
料金・無料枠・クレジット消費で見るべき項目
料金や無料枠の損得を判断するときは、まず生成条件をそろえて比較するのが近道です。
入口によって出力解像度の選択肢が異なり、Dreaminaでは720p〜1080pで運用します。次に尺は、Seedance 2.0は音声付きの12秒マルチショット出力が前提です。さらに参照素材を使うかでも変わり、最大9枚の画像・3本の動画・3本の音声を同時に参照できます。

音声(デュアルチャンネル)まで含めて作る場合は、同じ尺でも条件が重くなりやすいので、まずは「解像度・尺・参照有無・音声有無」を固定して見積もると良いでしょう。
ライセンス・安全性:商用利用と権利リスクの注意点

安心して使うために、商用利用の考え方と権利まわりの注意点をまとめます。著作権・肖像権・IPの扱いなど、公開前に確認すべき線引きを明確にします。
商用利用の考え方
Dreaminaの利用規約では、サービスは「一般に私的・非商用の利用を想定して提供される」と明記されています。
Our Services are generally provided for private, non-commercial use.
(当社サービスは一般に、私的・非商用の利用を想定して提供される。)
引用元:Dreamina – Terms of Service
そのため、最初から商用案件の制作基盤として使える前提で捉えるのは避けたほうが安全です。
一方で規約には、特定機能や特定サービス、または特定コンテンツを商用目的で利用する場合は「許可される場合に限り」追加の条項やポリシーが適用され得る、とも書かれています。
You may also be subject to additional terms and policies for your access or use of certain features of the Platform, certain Services and/or your access or use of the certain content for commercial purposes (if permitted).
((許可される場合に限り)商用目的で特定コンテンツ等へアクセス/利用する際は、追加の条件・ポリシーが適用されることがある。)
引用元:Dreamina – Terms of Service
つまり、商用利用が一律に禁止だと断定はできないものの、許可されるケースでも条件が上乗せされる設計です。
商用で使いたい場合には、利用する有料サブスクリプション、機能、コンテンツが追加条件の対象になっていないかを確認してください。
著作権・肖像権・ブランド(IP)に関する注意点
Seedance 2.0で生成した動画を公開・利用するときは、入力素材と出力物の両方で権利トラブルを避ける必要があります。
Dreaminaの規約では、入力と出力(Assets)は知的財産権の順守を条件にユーザーが保有できる一方、規約違反のコンテンツは当然前提から外れます。
We respect intellectual property rights and require you to do the same. As a condition of your access to and use of the Services, you agree not to use the Services to infringe on any intellectual property rights, or access or use the Services or any content therein for any commercial or unauthorized purposes.
(当社は知的財産権を尊重しており、あなたにも同様の対応を求めます。あなたが本サービスにアクセスし利用する条件として、知的財産権を侵害する目的で本サービスを利用しないこと、また本サービスまたは本サービス内のいかなるコンテンツについても、商用目的または無断の目的でアクセスしたり利用したりしないことに同意するものとします。)
引用元:Dreamina – Terms of Service
第三者の画像・動画・音声を無断で参照に使わないこと、人物を扱う場合は本人の許諾を確保すること、ブランド名・ロゴ・キャラクターなどIPを想起させる表現を安易に狙わないことが重要です。
公開時のリスク
公開時は「AI生成だと分からず誤認される」「実在人物や企業の公式発信に見える」といったリスクも上がります。
Dreamina規約はなりすましや他者の権利侵害を禁じるため、タイトルや説明文でAI生成である旨や権利処理済みである旨を明示すると安全性が高まります。
よくある質問:日本から使える?用途の向き不向きは?

最後に、よくある疑問をQ&A形式で整理します。日本からの利用可否や日本語対応、向く用途・向かない用途、他の動画生成AIと迷ったときの選び方も触れます。
日本から使えるか/日本語で使えるか
2026年3月上旬現在、日本からはDreaminaではまだ利用できない状態です。
すでに公開されているSeedance2.0の主力プラットフォームJimeng(即刻造梦)も、中国の電話番号が必要なため、日本からアカウント登録することは難しく、実質的にDreaiminaでの公開を待つのが良いでしょう。
DreaminaのWeb版では日本語UIを選択できるため、日本語表示のままSeedance 2.0のツールページを閲覧できます。

ただし、アプリ版については日本のApp Storeで配信が確認できますが、表示上の対応言語は英語のみとなっています。
どの用途に向くか
向く用途は「短尺でも完成に近い動画生成」が必要な場面です。
例えば商品画像を入れ、動きの見本として動画リファレンスを渡し、BGMも重ねれば、ブランドの世界観を崩しにくいプロダクト動画を数分で組み立てられます。影や反射、液体表現まで物理パラメータと視覚情報を計算して整える設計なので、質感重視の訴求と相性が良いです。
SNS向けには1プロンプトから引き・寄り・アップの一連カットを自動構成でき、ショット間の一貫性も狙えます。
社内用途なら映像と音声を同時生成し、8言語以上で音素レベルのリップシンクに対応する点が説明動画や多言語展開で役立ちます。
他の動画生成AIと迷ったときの選び方
他の動画生成AIと迷ったときは、まず「入口(個人で触れる/APIで組み込む)」を揃えたうえで、「音声をどこまで内製したいか」と「参照生成・編集まで含めた制作フロー」を基準に比較してみましょう。
音声を内製するとは、BGMだけでなく、台詞・口パク・環境音まで「完成品」として同じ流れで作れるかどうかです。
| 候補 | 入口(触りやすさ) | 音声の作り込み | 制作フローの特徴 |
|---|---|---|---|
| Seedance 2.0 | Dreamina Coming soon表示あり | 音声参照・リップシンクの説明があり、音まで一体で完結させたい用途に寄る | 画像・動画・音声の参照生成と、編集を軸に制作を詰めやすい |
| Sora 2 | Soraアプリ/ API | 同期音声・効果音を特徴として明記。音込みの出力を重視するなら候補になる | 個人はアプリが前提。開発はAPIで組み込みやすい |
| Veo 3 | Google AIプラン(Gemini/Flow/Whisk等) | 効果音・環境音・台詞のネイティブ生成を明示。音の一体感を重視する人向き | Google AIプラン側の提供形態に沿って使う前提になりやすい |
| Runway | Web提供 | 音声は機能・プランで差が出やすいので、必要度に合わせて見極める | 料金ページで複数プランを提示し、制作スタイルに合わせて選びやすい |
結論として、台詞や口パク、環境音まで含めて“完成品”として出したいなら、音声の内製を前提にした説明があるSeedance 2.0や、同期音声・ネイティブ音声を強みにするSora 2/Veo 3が候補に残ります。


一方で、商品紹介のようにBGM中心で成立し、音は後工程でもよいなら、参照生成や編集のやりやすさ、入口の触りやすさで比較するのがおすすめです。
まとめ
Seedance 2.0は、テキスト・画像・動画・音声を混ぜて入力でき、映像と音声を同時に作る設計の動画生成モデルです。
参照生成で世界観を寄せつつ、マルチショットの一貫性や置換・延長など編集まで含めて制作フローに革新をもたらします。
料金は入口で変わり、Dreaminaは無料試用もできるクレジット制の動画生成AIで、日本から触る現実的な起点になりますが、2026年2月末時点で提供は段階的です。


