
AIスタートアップRunwayが提供する画像生成サービス「Frames」は、動画制作のワークフローを革新的に変える注目のツールです。
直感的なインターフェースで、AIを活用した高品質な映像コンテンツを簡単に作成できることが特徴で、月額29ドルから利用できます。
今回の記事では、実際の使い方や料金体系、他のツールでは体験できない魅力を丁寧に解説します。
Runwayの画像生成モデル「Frames」とは?

Framesは従来の画像生成ツールと比較して、スタイリスティックなコントロールや一貫したスタイルの再現性を実現しており、デザイン、動画制作、その他のクリエイティブ分野において大きな可能性を秘めています。
本章では、Runwayの画像生成モデル「Frames」の基本的な仕組みや特長について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Framesの特徴
Framesは、ユーザーが細部にわたって画像のスタイルをコントロールできる点が大きな魅力です。
まず、スタイリスティック制御により、色彩やテクスチャ、雰囲気といったビジュアル要素を自由に調整でき、クリエイティブな表現ができます。
また、以下のように、同じプロンプトで複数の画像を生成しても一貫したスタイルが維持されるため、シリーズ物のデザインや統一感のあるビジュアルコンテンツの制作に最適と言えます。
Framesの具体的な活用シーン
Framesは、RunwayのImage to Video機能と組み合わせることで、画像生成から動画制作までを一貫して行える点が魅力です。
まず、Framesを使って自分好みのアートスタイルを反映した画像を作成し、その画像をRunway上でつなげることで、アニメーションや動画に変換することができます。
このような使い方をすることで、広告やプロモーション映像、SNS用コンテンツなど、さまざまなシーンで活用できるだけでなく、企業のブランディングやデジタルマーケティングの現場でも、統一感のあるビジュアルを実現する上で大いに役立っています。
以下はブランディングに起用した例です。
以下はミュージックビデオに起用した例です。
Framesの料金プラン!Runwayの有料プラン専用サービス

Framesは、Runwayの有料プラン利用者専用サービスとして提供されています。
このセクションでは、Framesの料金プランとその利用条件について、詳しく解説していきます。
Runwayを使わずにFrames単体で使うことはできない
FramesはRunwayのプラットフォーム上で提供されるサービスであり、単体での利用はできません。
つまり、Framesの高度な画像生成機能を利用するには、Runwayに登録し、UnlimitedプランまたはEnterpriseプランといった対象プランに加入している必要があります。
FramesはRunwayの環境内でしか動作しないため、これらのプランに加入することで初めてFramesの全機能を活用できる仕組みとなっています。
Framesが使える料金プラン一覧
Runwayで提供されている主要な料金プランと、それぞれのFrames利用可否をまとめてご紹介します。
プラン名 | 料金 | Frames利用 |
---|---|---|
Basicプラン | 無料 | × |
Standardプラン | 月額15ドル / 年額144ドル | × |
Proプラン | 月額35ドル / 年額336ドル | × |
Unlimitedプラン | 月額95ドル / 年額912ドル | ○ |
Enterpriseプラン | 要問い合わせ | ○ |
最新モデルのRunway Gen-3 Alpha Turboについての詳細や、Runwayのプランごとの違いについては以下の記事詳しく解説しています。

Framesの始め方と使い方

Framesを利用するためには、まずRunwayのアカウント登録が必須で、かつ、Framesは有料アカウント専用の機能となっているため、無料アカウントでは利用できません。
Runway公式サイトからの登録を済ませ、有料プランに加入することで、初めてFramesの先進的な画像生成機能が利用可能になります。
画像生成のプロンプトの構成要素
画像生成をするための流れを解説する前に、まずはプロンプトの構成要素を解説します。
今回は、以下のプロンプトで画像を生成してみます。
[art style]: Vintage-style
[subject]: Portrait of a woman
[scene]: Street corner in Paris
[lighting]: Soft, gentle sunset
[color]: Subtle pastel hues
まず、[art style]では、生成される画像が持つ芸術的な雰囲気や表現手法が決まり、古典的なタッチや現代的なデザインなど、幅広いスタイルを指示できます。

次に、[subject]は画像の主題を定め、人物、動物、風景など、何を描くのかを具体的に示します。

[scene]はその背景や状況を設定し、物語性や情景の深みを加える役割を果たします。

また、[lighting]は光の加減や陰影の表現を左右し、画像全体の立体感やドラマティックな印象を与えます。

最後に、[color]は使用する色彩のバランスやトーンを決め、全体の統一感や感情の表現に大きく寄与します。

実際に画像を生成する手順
続いて、実際の画像生成プロセスをステップごとに解説します。
Runwayにログインしたら、左側のメニューもしくは中央下のメニューから「Start a new session」を選択して新しいセッションを開始します。

先に説明した各要素([art style]、[subject]、[scene]、[lighting]、[color])を意識しながらプロンプトを入力し、右下の「Generate」を押して生成を開始します。

しばらく待つと、生成された画像が画面上に表示されるので、内容を確認してください。

最終的に、完成した画像は右上のマークからダウンロードが可能ですので、他のプロジェクトや用途に活用できます。

まとめ
本記事では、Runwayの画像生成モデル「Frames」について、特徴や活用シーン、料金プラン、使い方の手順、そしてプロンプト設定の具体例を詳しくご紹介しました。
Framesは有料プラン専用のサービスですが、その革新的な技術と直感的な操作性は、従来のツールを凌駕する画期的なものです。
多彩な表現が可能な点や、画像生成から動画制作まで一貫したワークフローを実現できる点は、クリエイティブ現場で大きな価値を提供してくれるはずです。