プロンプトジェネレーターおすすめ4選!無料や日本語対応サービスを紹介

生成AIを使いたいけれど、「何をどう指示すればいいのか分からない」と感じる方は少なくありません。

そんなときに役立つのが、プロンプトジェネレーターです。

無料のものや日本語対応のものもあり、初心者でも安心してプロンプト作成を始められます。

この記事では、使いやすいおすすめのプロンプトジェネレーターや、選び方・使い方のコツをわかりやすく解説していきます。

目次

プロンプトジェネレーターとは?おすすめ理由は効率と品質向上

プロンプトジェネレーターは、AIツールの出力精度を大きく左右する「プロンプト作成」を自動で支援してくれる便利なツールです。

ここではその仕組みと、初心者にもおすすめできる理由を解説していきます。

プロンプトをAIが自動生成・補完する仕組み

プロンプトジェネレーターとは、ChatGPTやMidjourneyなどに入力するプロンプト(指示文)を、AIが理解しやすい形に自動で整えてくれるツールです。

ユーザーが簡単な要望を入力するだけで、目的や文脈に応じた最適なプロンプトが生成されます。

この仕組みを支えているのが、大規模言語モデル(LLM)です。

大規模言語モデル(LLM)とは、大量のテキストデータを学習し、人間のように自然な言語処理を行うAI技術です。

入力内容の意図や目的をくみ取り、AIが理解しやすい構文に再構築する役割を担っています。

初心者でもAIツールの性能を引き出せる

プロンプトジェネレーターは、AIを初めて使う人でも簡単に操作できるようにサポートしてくれる頼れる相棒です。

目的を自然な日本語で入力するだけで、AIが理解しやすい形に自動で整えてくれるので、専門的な知識は必要ありません。

主なメリットは以下の通りです。

  • プロンプト作成にかかる時間を大幅に削減
  • AIの性能を引き出し、出力の質が向上
  • 例文を参考にプロンプトの書き方を学べる
  • 思いつかなかった表現や視点が得られる
  • チームで使う場合も品質の一貫性を保てる

たとえば「商品説明文を作りたい」と入力するだけで、構成やトーンを含んだプロンプトが自動で生成されます。

画像生成ツールの場合も、雰囲気やスタイルを選ぶだけで、英語の指示文まで整えてくれるため、誰でもスムーズに使いこなせます。

プロンプトジェネレーターの選び方

プロンプトジェネレーターを選ぶ際は、まず「どのAIに対応しているか」「日本語で使えるか」などを確認しましょう。

加えて、「無料でどこまで使えるか」などを意識すると、自分に合ったツールを見つけやすくなります。

選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 自分が使いたいAIモデルに合ったツールかどうか
  • 日本語で表示・入力ができ、直感的に操作できるか
  • どこまで無料で使えるか、有料になる機能は何か
  • テンプレートの種類や、出力のカスタマイズができるか

まずは「自分がどんなAIで何をしたいか」を明確にすると、選ぶべきツールが自然と絞り込めます。

用途に合ったツールを選ぶことで、AI活用の効率と成果が大きく変わってきます。

無料&日本語対応のおすすめプロンプトジェネレーター4選

プロンプトジェネレーターは数多くありますが、「無料で使えて日本語対応」という条件にしぼると、選ぶべきツールは限られてきます。

ここでは、初心者でも使いやすく、信頼性のあるツールを4つご紹介します。

一覧比較!4つのツールの対応範囲と特徴

まずは、各ツールの対応AIや機能、日本語対応状況などを比較表で確認してみましょう。

ツール名利用料金対応言語機能
ChatGPT(公式)従量課金日本語入力・出力に完全対応Playgroundでプロンプト自動生成・テストが可能
Claude(Anthropic)プリペイド制日本語入力・出力に対応構造化テンプレート出力、変数設定対応
Midjourney Prompt Generator V6(GPTs)無料日本語入力可/出力は英語Midjourney向けに5種のプロンプトを一括生成、構図・光など調整可
Stable Diffusion Prompt Wizard(GPTs)無料日本語入力・出力に対応質問形式でプロンプトを構築、構図や質感の細かい調整が可能

各ツールは対応しているAIモデルや操作言語、出力形式が異なります。

たとえばChatGPTのPlayground(後述)はテキスト生成に柔軟に対応できますが、プロンプト自動生成機能はAPI課金制(従量課金)になっています。

同様に、AnthropicのClaudeはWeb版に無料プランがありますが、API経由でのプロンプトジェネレーター利用は有料(プリペイド方式)となります。

OpenAIやAnthropicなどが公式で出しているプロンプトジェネレーターを完全無料で使うのは難しいですが、GPTsと呼ばれるカスタムGPT機能で公開されたツールであれば無料のユーザーでも利用ができるため、利用目的や予算に応じて使い分けましょう。

無料で始めたい場合は、後述の「深津式プロンプト」などを活用すると、精度の高い出力が得られやすいです。

ChatGPT(公式)

ChatGPTのプロンプトジェネレーターは、OpenAI Platform内の「Playground」機能で利用できます。

Playgroundは、AIと一緒にアイデアを試行錯誤できる実験室のような空間で、プロンプトの質を高めたいユーザーに最適です。

ChatGPTのプロンプトジェネレーターには、以下のような特徴があります。

  • あいまいな要望でも、的確な指示文に変換
  • ビジネスから創作まで幅広いジャンルに対応
  • Playground画面でそのままテストや調整が可能

日本語での入力・出力に対応しており、自然な表現で扱えます。

GPT-4のAPIは従量課金制で、100万トークン(約75万〜100万字分)ごとに約2.5〜10ドルほどかかります。

無料枠は現在用意されていませんが、少量の利用であれば、比較的低コストで始められます。

使用方法は以下の通りです。

STEP
APIプラットフォームにログイン

まずはOpenAIのトップページ(https://openai.com/ja-JP/)にアクセスします。

画面右上の「ログイン」メニューを開き、「APIプラットフォーム」を選択しましょう。

Google・Microsoft・Appleのアカウントでサインアップできるほか、電話番号メールアドレスでも登録できます。

STEP
Playground画面を開く

ログイン後、左側メニューから「Prompt generation」をクリックします。

画面が切り替わったら、画像右上の「Playground」を選びましょう。

Playgroundでは、プロンプトやスキーマ(出力形式のひな型)を自動で生成することができます。

STEP
プロンプトを入力し、自動生成

Playgroundにアクセスしたら、左側メニューの「Prompts」をクリックします。

画面右側の中段にあるキラキラマークを押すと、プロンプト入力用のウィンドウが開きます。

希望する内容を入力し、「Create」をクリックすると、AIが最適なプロンプトを自動生成してくれます。

STEP
完成形の確認とカスタマイズ

生成されたプロンプトが画面に表示されます。

内容は自動的に構成や表現が整えられています。

そのまま使うことも、部分的に編集することも可能です。

「ChatGPT(公式)」は、日本語で手軽にプロンプトを作りたい初心者から、出力精度を重視する上級者まで、幅広く使える定番ツールです。

Anthropic Console(Claude)

「Anthropic Console」は、Anthropicが提供するプロンプト自動生成ツールです。 

目的を入力するだけでプロンプトを自動作成してくれるため、プロンプト設計に不慣れな方にも使いやすくなっています。

主な特徴は以下の通りです。

  • 構造化された形式でプロンプトを出力
  • 変数を含むテンプレートが生成される
  • WorkBench画面(後述)で即時にテスト・編集が可能

Anthropic ConsoleのAPIはプリペイド方式で、利用するには事前にクレジットを購入する必要があります。

無料枠は用意されていません。

また、操作画面は英語表記が中心ですが、プロンプトの入力・出力には日本語も使用できます。

使い方の流れは以下の通りです。

STEP
Anthropic Consoleにアクセスし「Generate a prompt」を選択

まず、Anthropic Consoleのトップページ(https://console.anthropic.com/dashboard)にアクセスします。

Googleアカウントまたは、メールアドレスでサインイン可能です。

Anthropic Consoleにログイン後、左側のメニューから「Dashboard」を開きます。

中央に表示されるメニューから「Generate a prompt(プロンプトを生成)」をクリックします。

STEP
プロンプトを入力して「Generate」をクリック

表示されたウィンドウに、生成したいプロンプトの希望内容を入力します。

例:初心者でも理解できるよう、内容をステップごとに解説してください】

入力が終わったら、右下の「Generate」ボタンをクリックします。

STEP
テンプレートを確認し「Continue」で進む

Claudeが生成したプロンプトテンプレートが表示されます。

ステップ形式で構成された内容が提示されるので、内容を確認したら「Continue」をクリックして次へ進みます。

STEP
「Workbench」で内容を確認・調整

「Workbench」画面にプロンプトが自動で転送されます。

ここで内容の調整や実行が可能です。

必要に応じて変数の設定や編集を行いましょう。

Anthropic Consoleは、プロンプト設計に不慣れな方から上級者まで幅広く活用できるツールです。

Midjourney Prompt Generator .V6(GPTs)

「Midjourney Prompt Generator V6」は、ChatGPTで利用できるカスタムGPTのひとつです。

画像の仕上がりを左右する細かい設定もカバーしてくれるため、プロンプト作成に慣れていない人でも安心して使えます。

主な特徴は以下の通りです。

  • Midjourney V6に最適化された5種類のプロンプトを一括生成  
  • 構図・光・スタイルなど、ビジュアル要素を細かく反映  
  • 「–v 6」「–niji 6」などのコマンド指定にも対応

こちらはChatGPTのGPTsで提供されているため、無料のユーザーも利用ができます。

入力は日本語でも可能で、出力は主に英語となります。

使用手順は以下の通りです。

STEP
GPTs画面へアクセス

ChatGPTにログインしたら、画面左側のメニューから「GPTを探す」をクリックします。

この操作で、カスタムGPTを検索・選択できるページが表示されます。

STEP
「Midjourney Prompt Generator .V6」を検索

検索窓に「Midjourney Prompt Generator .V6」と入力します。

表示された候補の中から一番上のツールをクリックします。

STEP
プロンプトを入力し「許可する」をクリック

カスタムGPTが起動したら、作成したい画像の説明文を日本語または英語で入力します。

その後、「許可する」のボタンをクリックすると、外部APIとの通信が許可され、プロンプトが生成されます。

「許可する」をクリックすると、外部サービスと通信する可能性があります。

実際に通信が発生するかどうかはGPTの設計によります。

安全性が気になる場合は、作成元やドメインを事前に確認しましょう。

STEP
生成されたプロンプトをコピーしてMidjourneyへ

数秒で5種類のプロンプトが英語で表示されます。

目的に合ったものを選び、Midjourneyの入力欄にコピペして使いましょう

構図やトーンの工夫が施された高精度なプロンプトがすぐに得られます。

「Midjourney Prompt Generator .V6」は、創造的で高品質な画像をつくりたいアーティストやデザイナーにおすすめのツールです。

Stable Diffusion Prompt Wizard(GPTs)

「Stable Diffusion Prompt Wizard」は、ChatGPTで使えるカスタムGPTのひとつです。

画像の仕上がりを左右する細かい設定もカバーしてくれるため、プロンプト作成に慣れていない人でも安心して使えます。

主な特長は以下の通りです。

  • Stable Diffusionに最適なプロンプトを自動生成
  • 対話形式でステップごとに内容を組み立てられる
  • 構図や質感、トーンの細かい指定にも対応

こちらはChatGPTのGPTsで提供されているため、無料のユーザーも利用ができます。

入出力ともに日本語に対応しています。

使用方法は以下のとおりです

STEP
GPTs画面へアクセス

ChatGPTにログイン後、左側メニューにある「GPTを探す」をクリックします。

「Midjourney Prompt Generator .V6」と同様に、カスタムGPTを検索・起動できます。

STEP
「Stable Diffusion Prompt Wizard」を検索

検索窓に「Stable Diffusion Prompt Wizard」と入力します。

一覧の中から該当ツールをクリックしましょう。

STEP
プロンプトを入力して送信

プロンプト欄に希望のイメージを入力し、送信します。

すると、ツール側からいくつかの質問(使用するモデルやVRAM容量など)が提示されます。

会話形式で進むため、質問に答えていくだけで最適なプロンプトが自動で生成されます。

STEP
生成されたプロンプトをコピーしてStable Diffusionへ

Stable Diffusion用のポジティブ・ネガティブプロンプトが自動で生成されます。

表示された内容は、そのままコピーしてStable Diffusion XLなどの入力欄に貼り付け可能です。

構図や解像度も最適化されており、初心者でも簡単に高品質な画像を作成できます。

曖昧なイメージをうまく言語化できない初心者や、表現の精度を高めたい中級者以上にも向いています。

プロンプトジェネレーターはどう使い分ける?目的別の使い分けが重要

プロンプトジェネレーターを使いこなすには、「目的に応じたツール選び」と「生成結果の活用方法」がポイントです。

ここでは、テキスト生成と画像生成で異なるアプローチや、英語プロンプトの活用法、出力の調整について解説します。

テキスト生成と画像生成でプロンプト構造は異なる

プロンプトジェネレーターは、用途に応じて構成を使い分けることが大切です。

テキスト生成と画像生成では、求められるプロンプトの形が異なります。

テキスト生成AI(ChatGPTやClaudeなど)では、文脈やトーンを含んだ丁寧な指示が効果的です。

  • 背景や目的を先に伝えると、AIの理解度が高まる
  • 出力形式や文体の指定で精度が上がる
  • 会話形式やステップごとの指示も効果的

一方、画像生成AI(MidjourneyやStable Diffusionなど)では、短いキーワードを組み合わせる構成が基本になります。

  • 視覚表現は「特徴+対象」の組み合わせで伝える
  • 重要な要素は前に置いて優先度を明確にする
  • 不要な内容はネガティブプロンプトで除外する

目的に応じてプロンプトの構造を切り替えることで、AIからの出力精度は大きく向上します。

英語プロンプトの活用で精度が上がる

多くの生成AIは英語のデータで学習されています。

プロンプトも英語で書くと、より精度の高い出力が得られやすくなります。

特にMidjourneyやStable Diffusionなど、画像生成系のツールではこの差が顕著です。

たとえば

「かわいい猫のイラスト」

よりも

「a cute cat with soft lighting」

と入力したほうが、光加減や雰囲気まで伝わりやすくなります。

英語が苦手な方も、以下のような工夫で対応可能です。

  • 日本語から英語に変換できるプロンプトジェネレーターを使う
  • 翻訳ツール(DeepLやGoogle翻訳)を活用する
  • ChatGPTで英語プロンプトを生成してもらう

プロンプトを英語で書くだけで、出力のクオリティは大きく向上します。

プロンプトジェネレーターの出力は調整して使おう

プロンプトジェネレーターは便利ですが、出力された内容がそのまま理想の形とは限りません。 

目的や状況に応じて少し調整するだけで、AIの精度や表現力は大きく変わります。

たとえば、言い回しを変えたり、強調したい部分を前に持ってきたりするだけでも効果はあります。

生成結果は「完成形」ではなく「出発点」です。

自分に合う形へと仕上げていくことで、AIの力を最大限に引き出せます。

微調整の積み重ねが、最終的な成果物の完成度に直結します。

効果的なプロンプトの作り方

生成AIを最大限に活用するには、プロンプトの設計力が欠かせません。

ここでは、実用性が高く、初心者でも取り入れやすい3つの「ひな型」をご紹介します。 

深津式プロンプト

ChatGPTの活用で広く知られる「深津式」は、以下の3要素を意識するだけで、意図が伝わるプロンプトを構築できます。

  • 誰として答えるか(例:あなたはキャリアアドバイザーです)
  • 何をしてほしいか(例:就活生の自己PRを添削してください)
  • どうまとめてほしいか(例:箇条書きで3点にまとめてください)

このように、立場・目的・形式を明確にすることで、AIが誤解なく回答しやすくなります。

とくに初めてプロンプトを設計する方におすすめの構造です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ReActプロンプト

「ReAct」「思考(Reasoning)+行動(Acting)」の考え方に基づいたプロンプト設計法です。 

複雑なテーマや判断が必要な場面では、次の流れでAIに考えさせると効果的です。

  • まず考える(背景や選択肢を整理)
  • 次に行動する(処理・判断を進める)
  • 最後に結論を述べる(理由を含めてまとめる)

この手法を使うと、AIが自らの思考プロセスを可視化しながら回答します。

根拠のある出力を求めるときに活用したいプロンプトです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ゴールシークプロンプト

「ゴールシーク」「目的を先に伝える→必要なステップを逆算させる」という発想に基づいた設計です。 

成果物がはっきりしているタスクには、以下の構成が有効です。

  • 最終目標を提示する(例:採用される自己PR文を作りたい)
  • 達成に必要な条件や構成をAIに尋ねる
  • 順を追って必要要素を出力してもらう

この方式は、企画書・構成案・戦略立案など、ゴールに向けて積み上げたい場面で力を発揮します。

「何が足りないか」も見えやすくなるのが利点です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

プロンプトジェネレーターは、AIの性能を引き出すための「翻訳者」のような存在です。 

効果的に使いこなすには、次の3つを意識してみましょう。

  • 目的に合ったツールを選ぶ
  • ツールの特性を理解して使う
  • 出力結果は自分で整える

ツールの特性やプロンプトの微調整を意識すると、生成内容の安定性が高まります。

まずは気になるツールを1つ試してみましょう。

プロンプトづくりのコツをつかむことで、あなたのAI活用はきっと次のステージに進化します。

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