
PLAUD株式会社は9日、AIボイスレコーダーの新製品「Plaud Note Pro(プラウドノートプロ)」を発表しました。発売日は10月14日で、価格は30,800円(税込)。カラーはシルバーとブラックの2色が用意されています。同製品は、ドイツ・ベルリンで開催されたIFA2025で「Best in Accessibility Focused Product」最優秀賞を受賞しており、Plaudシリーズのフラッグシップモデルとして位置づけられます。
Plaudは2023年に初代「Plaud Note」を発売し、その後「Plaud Note Pin」などを展開。シリーズ累計出荷台数は100万台を超え、日本市場は米国に次ぐ第2の規模を誇ります。Plaud Note Proでは、従来の手動切替を不要とする「スマートデュアルモード録音」を新搭載し、対面と通話の録音を自動で判別します。

さらに、4基のMEMSマイクとAI指向性収音技術により、最大5メートル先の音声もクリアに収音できるようになりました。600ニトの高輝度AMOLEDディスプレイとGorilla Glass採用による堅牢性を備え、最長50時間の連続録音にも対応します。
ソフト面では、次世代インテリジェンス基盤「Plaud Intelligence」と最新アプリ「Plaud App 3.0」が中核を担います。録音に加え、画像やテキストメモをリアルタイムに記録できるマルチモーダル入力に対応し、音声と視覚情報を時系列で同期管理。

要約や文字起こしには、GPT-5、Claude Sonnet 4、Gemini 2.5 Proなどの最新AIモデルが採用され、112カ国語に対応した高精度な処理を実現しました。新機能の「多次元要約」では、同じ会議データから経営層・実務担当者・営業など立場ごとに異なる要約を生成できます。

3,000種類を超える業界別テンプレートも用意され、医療、コンサル、教育など多様な用途に対応します。
さらに、AI質問応答機能「Ask Plaud」を搭載。会話データから質問に即時回答し、音声ソースを根拠として提示します。回答内容はノートとして保存可能で、グローバル検索機能にも対応しています。また、会議中にワンタッチで重要箇所をマークできる「ハイライト記録」も搭載され、後から該当部分を優先的に要約へ反映することが可能です。
アプリ「Plaud App 3.0」は10月9日にリリースされ、既存のPlaud Noteシリーズでも利用できます。料金プランは、月300分まで無料のスタータープラン、月1,200分利用できるProプラン(年額16,800円)、無制限のUnlimitedプラン(年額40,000円)の3種が提供されます。Pro以上ではAsk Plaudやカスタムテンプレート機能も利用可能です。

Plaudのネイサン・シューCEOは、「会話こそが知性の一形態であり、AIがそれをリアルタイムで捉え活かすことで、人間がより創造的な仕事に集中できる」と述べました。同社は議事録作成の自動化による業務効率化を通じて、日本の働き方改革と国際競争力向上を支援するとしています。