
「Perplexity AIとは何?」「PerplexityとChatGPTの違いは?」と疑問を持っていませんか?
本記事では、Perplexity AI(パープレキシティ)の開発元・料金・使い方・画像生成方法まで解説します。
さらに、Perplexity AIのProプランで何ができるかや、安全性についても紹介しています。
本記事を読むことで、最適なプランを選択し、効率的なリサーチ作業を実現できるでしょう。
Perplexity AIとは?開発元と国内展開ロードマップ

Perplexity AIの全体像を理解するために、まず開発元の背景と日本市場での戦略的展開について詳しく解説します。
Perplexity社は検索×生成AIの急成長スタートアップ
Perplexity AI, Inc.は2022年8月に設立されたサンフランシスコ本社のAIスタートアップ企業です。
創業メンバーには元Google・OpenAI・Metaの研究者らが名を連ね、わずか2年で企業価値10億ドルを達成した注目企業です。
同社が開発するPerplexity AIは「会話型アンサーエンジン」として設計されています。
従来の検索エンジンやチャットボットとは異なるアプローチで、単なるリンクのリストではなく、正確で直接的な回答を出典付きで提供します。
ソフトバンクと提携し日本法人向けサービスを本格展開へ
2024年6月、Perplexity AIは日本市場への戦略的進出を加速するため、ソフトバンクとの強力なパートナーシップを締結しました。
Perplexity AIとの提携により、ソフトバンクは 「Perplexity Enterprise Pro」 (法人向けプラン)の日本初の正規販売代理店となりました。
We’re excited to announce a strategic partnership with SoftBank Corp. to launch Perplexity Enterprise Pro for corporate customers in Japan. This collaboration makes SoftBank the first authorized reseller of Perplexity Enterprise Pro, marking a significant milestone in our international expansion.
この度、ソフトバンク株式会社と戦略的パートナーシップを結び、日本の法人顧客向けに Perplexity Enterprise Pro を発売することになりました。この提携により、ソフトバンクは Perplexity Enterprise Pro の最初の正規販売代理店となり、当社の国際的な事業拡大における重要なマイルストーンとなります。
出典:Perplexity AI
さらに2025年7月現在、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOの携帯電話サービス利用者を対象としたキャンペーンが実施されています。
このキャンペーンでは、通常月額2,950円の「Perplexity Pro」を半年間無料で利用可能です。
PerplexityとChatGPTの違いを比較【出典表示・速報性・UI】

多くの人が疑問に思うのは「PerplexityとChatGPTの違い」です。
両者の特徴を比較してみましょう。
項目 | Perplexity AI | ChatGPT |
---|---|---|
出典表示 | すべての回答に出典URL明記 | 出典表示可能 |
情報の新しさ | リアルタイムWeb検索 | 学習データの期限あり |
主な用途 | 情報収集・調査・検索 | 対話・文章作成・コーディング |
回答スタイル | 簡潔で事実重視 | 詳細で会話的 |
モデル選択 | 複数モデルの自動切り替え | GPTシリーズ |
無料プラン制限 | 1日3回のPro検索 | 月間メッセージ数制限 |
Perplexity AIの最大の特徴は、ユーザーからの質問にリアルタイムでウェブ検索を実行する点です。
ChatGPTが特定の時点までの静的なデータセットで学習しているのに対し、Perplexity AIは常に最新の情報に基づいた回答を生成できます。
ニュースや市場動向、技術の進歩など、情報が急速に変化するトピックを調査する際に効果を発揮します。

Perplexity AIの料金プラン比較【Proプランで何ができる?】

Perplexity AIの料金体系と、各プランで利用できる機能について見ていきましょう。
プラットフォーム機能 | 無料 | Pro | Max | Enterprise Pro |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | $20 (約¥3,000) | $200 (約¥30,000) | $40/席 (約¥6,000/席) または$400/年/席 (約¥60,000/年) |
Pro検索 | 3 回/日 | 300+ 回/日 | 無制限 | 300+ 回/日 |
Deep Researchクエリ | 3 回/日 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Perplexity Labsクエリ | 50 回 /月 | 無制限 | 50 回 /月 | |
高度AIモデル利用 | アクセス可 | 無制限アクセス | アクセス可 | |
画像生成 | アクセス可 | |||
ファイルアップロード (1 Spaceあたり) | 5 ファイル | 50 ファイル | 無制限 | 組織リポジトリ無制限 外部ストレージ同期 | 無制限
プライベートスペース 共同作業者 | 5 人/Space | 5 人/Space | 5 人/Space | 無制限 |
組織向け管理・セキュリティ | SSO/SCIM 内部知識検索など | Seat管理|||
Comet(AIブラウザ) 早期アクセス | ||||
サポート | 基本ヘルプセンター | 優先サポート (1–2営業日以内) | 最優先サポート (24時間以内) | 専用エンタープライズサポート (目標8時間以内) |
無料プランは日常的な情報収集に最適で、1日3回のPro検索と3回のDeep Research機能が利用できます。
Proプランは最もバランスの取れたプランで、1日300回以上のPro検索と、Deep Researchが無制限で利用可能です。
GPT-4.1・Claude Sonnet 4・Gemini 2.5 Proなど、最新AIモデルを自由に選択でき、画像生成機能やLabsクエリも使用可能です。
Maxプランはハイエンドユーザー向けで、Enterprise Proは法人向けの包括的ソリューションです。
Perplexity AIのアカウント登録方法【Google連携で簡単登録】

Perplexity AIのアカウント登録は非常に簡単です。
以下の順番で進めましょう。
無料プラン、Proプラン(月額$20)、年間プラン($200)から選択します。

必要に応じて、個人利用、研究、ビジネスなどの利用目的を選択します。

登録完了後、自動的にログイン状態でサービス利用を開始できます。

Perplexity AI(パープレキシティ)の使い方【Deep Researchから画像生成まで】

ここでは、実際にPerplexity AIを効果的に活用するための具体的な使い方を、機能別に解説します。
フォーカス検索で論文や動画を深掘り
Perplexity AIの「フォーカス」機能を使えば、検索範囲を特定の情報源に絞り込んで、より精度の高い回答を得られます。
フォーカス機能では、Web・学術・ソーシャルなど、情報源を細かく指定可能です。
専門的な調査や特定分野の深掘りに最適で、情報源の質を担保しながら効率的な情報収集が可能になります。

Deep Researchで長文リサーチを自動構成
Deep Research機能は、複雑なトピックについて自動的に多角的な調査を実行するProプランの注目機能です。
AIが関連する複数の観点を自動的に特定し、それぞれについて深く調査を行います。
通常なら数時間かかる調査作業を短時間で完了でき、最終的に構造化されたレポート形式で結果を提示します。

ファイルアップロード解析でPDFを要約&質疑応答
手持ちの資料をアップロードして、AI解析による要約や質疑応答を行う機能です。
無料プランでは1日3件のPDFアップロードが可能で、ProプランではGoogleドライブやDropboxとの連携も可能になります。
学術論文の理解、契約書の要点把握、報告書の内容整理などに威力を発揮します。

Spacesでチーム共有を効率化
Spacesは複数の検索スレッドをテーマごとに整理・共有できるPerplexity AIの新しいコラボレーション機能です。
従来のCollectionsから進化し、よりチーム作業に特化した設計になっています。
サイドメニューの「スペース」から画面右の「作成」を選択します。

Spaceのタイトルやアイコン(絵文字)、説明文を設定します。

Spaceの共有設定も可能で、さらに以下の機能を利用できます。
機能 | 説明 |
---|---|
ファイルを追加 | 関連文書を直接アップロード |
リンクを追加 | 参考サイトのURLを整理 |
指示を追加 | 専用プロンプトの設定 |
管理したい検索スレッドをSpaceに追加・分類します。

メンバー間でSpaceを共有すれば、各自の調べた内容をリアルタイムで集約し、効率的な情報共有とナレッジ蓄積が可能になります。
Pagesでレポートをワンクリック公開
調査結果を美しいWebページ形式のレポートに変換するProプランの新機能「Pages」の活用方法です。
「ホーム」→「ライブラリ」→「+」から「ページ」をクリックします。

調査したいトピックを入力して実行します。

AIが自動的に情報収集・構成してドラフト記事を生成します。
生成されたドラフト記事は、プロンプトで画像や表などのセクションを追加可能です。

ドラフト記事は共有でき、Spacesに追加も可能です。

Labsでダッシュボードを10分自動生成
Proプランで利用可能な最新機能「Labs」では、データ分析用のダッシュボードやスプレッドシートをAIが自動生成します。
「Labs」を選択し、まとめてほしい内容などを入力します。

AIが関連データを自動収集・分析開始します。

グラフやチャートを含む対話型ダッシュボードが生成されます。
ダッシュボードの内容は、プロンプトなどで表示形式をカスタマイズ可能です。
また、保存・共有も可能です。

画像生成機能でビジュアル作成
Proプランでは、画像生成機能も利用可能です。
チャット欄に直接プロンプトを入力するだけで、画像生成が可能です。
設定画面からDALL-E 3やFlux.1などの生成モデルを選択でき、用途に応じて最適な画質とスタイルを選択できます。

ただし、生成された画像は個人利用の範囲での使用に限定され、商用利用は不可となっている点に注意が必要です。
Perplexity AIのChrome拡張機能の使い方【ブラウザ効率化の活用例】

Perplexity AIをより便利に使うためのChrome拡張機能について、導入方法と活用例を解説します。
Chrome拡張のインストール手順
Perplexity AIのChrome拡張機能を導入することで、ブラウジング体験が劇的に向上します。
以下のステップで進めましょう。
Chromeウェブストアにアクセスし、検索バーで「Perplexity AI」と入力して検索します。

「Perplexity – AI Companion」をクリックして詳細ページに移動します。

「Chromeに追加」をクリックしてインストールを完了します。

Chrome拡張機能の使い方
Chrome拡張機能の使い方は以下の通りです。
ツールバー内の「Perplexity AIアイコン」をクリックします。

入力欄(Ask anything…)に質問をすることで情報を得られます。

また、以下の機能が利用可能です。
機能 | オプション | 説明 |
---|---|---|
Summarize | ― | ワンクリックで要約を生成 |
Focus | All | インターネット全体を検索 |
This Domain | 今閲覧中のウェブサイト(ドメイン)内だけを検索 | |
This Page | 現在開いているページの内容のみを検索 |

入力内容に応じて適切な回答が生成されます。

Perplexity AIの安全性とハルシネーション対策【TLS暗号化&オプトアウト】

Perplexity AIは、すべての回答に出典元のURLが明記されます。
従来の生成AIで問題となる「ハルシネーション(もっともらしい嘘をつく現象)」に対し、ユーザーが情報の正確性を容易に検証可能です。
データ保護に関しては、TLS暗号化による通信の安全性確保に加え、ユーザーのプライバシー設定を細かく制御可能です。
また、設定の「AIデータ保持」をオフ(オプトアウト)にすると、検索履歴がAIモデルの学習に使用されるのを防げます。

Users who wish to opt out of having their personal data included in AI training can do so by navigating to their Account Settings.
AIトレーニングに個人データが含まれることを拒否したいユーザーは、アカウント設定から拒否することができます。
出典:Perplexity AI
Enterprise Proプランでは、デフォルトでユーザーデータが一切トレーニングに使用されない最高レベルのプライバシー保護が保証されています。
まとめ
Perplexity AIは、出典付きの信頼性の高い回答を提供する革新的なAI検索ツールです。
リアルタイムWeb検索により、効率的な情報収集を実現します。
主なポイントは以下の通りです
- 出典明記による信頼性の高い情報提供で安心利用
- Deep ResearchやLabs機能で分析作業を自動化
- Chrome拡張機能でブラウジング中の調査が可能
ソフトバンクとの提携により、日本向け法人サービスも本格化しています。
まずは無料プランで機能を試し、必要に応じてProプランへの移行を検討してみてはいかがでしょうか。