The Information(サンフランシスコに本拠を置く技術系メディア)によると、OpenAIが驚くべき成長を遂げ、AIモデル販売でMicrosoftを上回る収益を上げているそうです。
MicrosoftがOpenAIと契約を2019年に結び、OpenAIのツールを再販売するようになったことは、OpenAIに大口顧客との契約獲得に不可欠と思われた評判・コネクション・販売力をもたらした、と思われていました。しかし、OpenAI自体もそのような契約を結ぶのが非常に上手になっていることが判明しました。
2024年3月時点でOpenAIの年間収益は約10億ドルに達し、Microsoftの同等のサービスであるAzure OpenAI Serviceは、最近になってようやく年間10億ドルの収益を達成したと、OpenAIのCEOサム・アルトマン氏は今月、スタッフに語ったそうです。
OpenAIは、新バージョンの早期アクセスや顧客ニーズに合わせたカスタマイズ支援など、シンプルな戦略で成功を収めています。これにより、Microsoftの強力な割引に対抗可能になりました。
両社の競争は現在のところ友好的ですが、長期的にはMicrosoftがOpenAIの成功から利益を得る立場にあります。MicrosoftはOpenAIの技術を永久に使用でき、将来的にはOpenAIの利益の多くを得る権利があります。
Microsoftはパッケージ販売とディスカウントを武器に顧客を獲得しようとしていますが、多くの企業が直接OpenAIから製品を購入する傾向が強まっています。
この状況は、大規模言語モデルへの企業の関心が高まっていることを示しており、顧客サービスの自動化や薬品開発の迅速化などに活用されています。
OpenAIは新しいモデルを先に販売できる利点を持っており、これが大きな競争力となっています。 両社の競争は、AIの進化と普及を加速させる可能性がありますが、同時に両社の複雑な関係も浮き彫りにしています。
出典:In a Surprise, OpenAI Is Selling More of Its AI Models Than Microsoft Is — The Information