2024年6月24日、OpenAIはWeb会議ツールを手掛けるアメリカの新興企業Multiを買収しました。Multiのサービスは買収に伴い、2024年7月24日以降に終了する予定です。
Multiは2019年に元Dropboxのアレクサンダー・エンビリコス氏と元Googleのチャーリー・フー氏によって設立された画面共有サービスで、リモートチーム向けにZoomベースの動画チャットツールを提供していました。
MultiにはAI機能が搭載されており、会議の内容を要約したり、参加者が使用したファイルへのリンクを提供したりできます。
Multiのサービス終了に伴い、すべてのユーザーデータが削除される予定です。Multi側では既存のユーザーに対して代替案を考えたり、場合によっては削除までの期間延長に応じることもあるそうです。Multiの利用者には、VMwareやMozillaなども含まれています。
また、Multiの5人のエンジニア全員がOpenAIに移籍する予定です。
OpenAIの企業買収は、2023年8月16日に発表されたGlobal Illumination(クリエイティブツール構築)、2024年6月21日に発表されたRockset(リアルタイム検索)に続いて、今回が3例目です。