OpenAIの資金調達ラウンドにNvidia・Apple・Microsoftの3社が参加を検討

AIスタートアップのOpenAIが実施している最新の資金調達ラウンドに、Nvidia、Apple、Microsoftの3社が参加を検討していることがアメリカ大手メディアBloombergの報道で明らかになりました。

このラウンドは、OpenAIの企業価値を1000億ドル以上に引き上げることを目指しており、Thrive Capitalが主導しています。

関係者によれば、Nvidiaは約1億ドルの投資を検討中であり、AppleとMicrosoftも同様に参加を模索しているとされています。

Microsoftはこれまでに約130億ドルをOpenAIに投資しており、同社の最大の支援者です。

また、Appleも新しいAI機能「Apple Intelligence」にChatGPTを統合するなど、OpenAIとの関係を深めています。

ただし、7月にはAppleがOpenAIの取締役会でのオブザーバーシートを辞退したことも報じられています。

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OpenAI、理事会のオブザーバーの一席をAppleに渡す予定か Bloombergの報道によると、AppleはOpenAIの理事会でオブザーバーの役割を担うことになりました。これは先月発表された合意に基づくもので、AppleとOpenAIの関係をより一層強固なものにします。Appleのアプリストア責任者であり、元マーケティング責任者を務めたフィル・シラー氏がこの役職に就きます。オブザーバーであるシラー氏には議決権はありませんが、会議に出席し、意思決定のプロセスを見守ることができます。この情報は非公開とされており、関係者からの情報提供によるものです。

Nvidiaは、AI技術の開発と運用に不可欠なインフラを提供する最大手メーカーであり、特にAIアクセラレーター市場での支配的な地位を築いています。

同社の売上は最近の四半期で300億ドルを超えており、次の四半期にはさらなる増加が予測されています。

一方で、この資金調達ラウンドに対しては、欧米の規制当局からの関心が高まっており、特にNvidiaのAIチップ市場での影響力や、MicrosoftとOpenAIの密接な関係が懸念されています。

MicrosoftはOpenAIの技術を自社のWindowsやCopilot AIプラットフォームに統合しており、これが同社の成長を後押しすると期待されています。

OpenAIは、この新たな資金を使って計算能力の強化やその他の運営費用を賄う予定です。

今回の資金調達ラウンドが成功すれば、OpenAIは世界で最も価値のあるベンチャー企業の一つとなる可能性があります。

AI技術の爆発的な成功により、テクノロジー業界全体で新たな競争が巻き起こり、各社は自社製品へのAI技術の統合や、有望なスタートアップへの投資を加速させています。

このような状況下で、Nvidia、Apple、Microsoftが共にOpenAIを支援することは、今後のAI市場において大きな意味を持つと考えられます。

しかし、現時点でNvidia、Apple、Microsoft、OpenAI、そしてThrive Capitalからの公式なコメントは出ておらず、今後の動向が注目されます。


出典:Nvidia (NVDA) Has Held Discussions About Joining OpenAI’s Funding Round – Bloomberg

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