OpenAI、macOS向けChatGPTデスクトップアプリの連携機能を大幅強化

出典:Work with Apps—12 Days of OpenAI: Day 11 – YouTube

OpenAIは、macOS向けデスクトップ版ChatGPTを進化させ、より効率的な作業体験を提供するアップデートをリリースしました。

このアップデートにより、ChatGPTはこれまで以上に幅広いアプリケーションとの連携を実現し、ユーザーのタスクを効率化する強力なツールへと進化しています。

macOS版ChatGPTアプリは完全ネイティブ設計となり、軽量かつスムーズな動作を実現しました。

ショートカットキー「Option+Space」を使用することで、アプリを即座に呼び出せるため、現在作業している環境から離れることなく使用できます。

この「常に手元にある」設計により、ユーザーの集中力を維持しながら、効率的にタスクを進めることが可能です。

今回のアップデートの目玉は、さまざまなアプリケーションとの高度な連携です。

たとえば、コーディングツール「Warp」では、Gitリポジトリ内のコミット履歴を分析し、必要なコマンドやデータの可視化を即座に提供します。

これにより、コマンドの生成やデータ処理が迅速に行えるようになります。

また、統合開発環境「Xcode」との連携では、APIを活用して画面外のデータを取得し、コード作成やデバッグを効率化します。

さらに、新たに導入された「o1」モデルは、複雑なコーディング課題への対応能力が強化されており、作業プロセスを段階的に示しながら最適なコードを生成します。

この機能は特に、初心者から上級者まで幅広い開発者にとって有用です。

また、Apple Notes、Notion、Quipなどのメモ作成アプリとの連携も発表されています。

音声モードの強化も重要なポイントです。

この機能により、ユーザーはキーボードを使わずにChatGPTに指示を出すことができ、作業の流れを中断することなく対話形式で問題解決が行えます。

具体例として、クリスマスセットリストの編集を行うデモが披露され、音声を使って直接的な提案や改訂ができる様子が示されました。

今回のアップデートは、macOS向けにすでに提供が開始されており、Windows版への展開も計画されています。

これにより、ChatGPTはデスクトップ環境における作業の自動化と効率化をさらに推進し、単なるチャットツールから「エージェント」としての役割を強化していく見込みです。

OpenAIは、この進化を「質問と回答を超えて、ユーザーのために積極的に行動するツール」と位置づけており、今後のさらなる機能追加にも期待が寄せられています。


出典:Work with Apps—12 Days of OpenAI: Day 11 – YouTube

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