OpenAI、プロダクト検証のStatsigを買収しアプリ開発を加速

OpenAIは、プロダクト検証サービスを提供するStatsigを買収したと発表しました。今回の買収に伴い、Statsigの創業者兼CEOであるヴィジェイ・ラジ氏が、OpenAIのアプリケーション部門のCTO(最高技術責任者)として就任します。

ラジ氏は今後、ChatGPTやCodexといった主力プロダクトのエンジニアリングを統括し、インフラや品質保証といった基幹システムにも責任を持つことになります。OpenAIのアプリケーション部門を率いるフィジ・シモCEOは、「ラジ氏は、消費者向けおよび法人向けのプロダクトやシステムを大規模に構築してきた卓越した実績を持っています。彼のリーダーシップによって、私たちのAI技術をより安全で使いやすい製品として届けられるでしょう」と述べました。

Statsigは、製品開発における迅速な実験やリアルタイムでの意思決定を可能にするプラットフォームを提供しており、すでにOpenAIを含む多くの企業で採用されています。今回の買収でこのプラットフォームを社内に取り込むことにより、OpenAIはアプリケーション開発のスピードをさらに高め、ユーザーにとってより価値のあるプロダクトの提供を目指します。

ラジ氏は今回の就任について、「OpenAIにCTOとして参加することは、私自身の信念である『AIを通じて社会に貢献する』という使命に完璧に合致するものであり、大変光栄に感じています。Statsigで培った経験を活かし、AI技術が持つ可能性をさらに広げていきたい」とコメントしています。

なお、買収完了後、Statsigの従業員はOpenAIの社員となりますが、同社は今後もシアトル拠点で独立した事業運営を続け、既存の顧客サービスに変更はありません。OpenAIは、今回の買収に伴う統合を慎重に進めていく方針であり、規制当局の承認などを含む通常の手続きが完了次第、買収が正式に成立する見込みです。


出典:Vijaye Raji to become CTO of Applications with acquisition of Statsig | OpenAI

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