2024年6月18日、アメリカ株式市場で米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)が、時価総額で世界第1位になりました。同社の株価はこの日、前の日の終値から3.5%上昇して136ドルと過去最高値を記録し、時価総額が3兆3400億ドル(約527兆円)となりました。それまで1位だったMicrosoftを抜いたのです。
NVIDIAは6月5日にAppleを抜き、世界2位の企業となったばかりでした。同社は、ここ数年で需要が高まったAI向け半導体を製造しているため、株価はこの1年で3倍以上に高騰しています。NVIDIAの時価総額はこの日、年初からほぼ2倍に達しました。8年前の時価総額は、現在の1%未満でした。
Microsoftをはじめ、Googleを傘下に置くAlphabetやAppleなど、さまざまな企業の間で現在激化しているAIの開発競争は、AIチップ市場の大半を独占するNVIDIAへ有利に働いています。そのため多くの投資家は、同社が今後も収益を伸ばすだろうと予測しています。
現在Nvidiaは、アメリカの代表的な株式指数であるダウ工業株30種平均の構成銘柄ではありませんが、市場では、ダウ平均に採用されるだろうという観測も高まっています。