AI向け半導体で圧倒的シェアを占める米半導体メーカー、エヌビディアは22日に第1四半期(2-4月)の決算を発表し、過去最高値を更新しました。AIブームは依然として続いており、半導体ビジネスが今後も好調であることを示唆しています。
第1四半期の売上高は前年比262%増の260億ドル(約4兆600億円)、純利益は628%増の149億ドル(約2兆3200億円)で、ともに市場予測を大きく上回りました。同社のデータセンター部門のAIアクセラレーター製品の売上高急増が、成長を大きくけん引しています。
第2四半期(5-7月)の売上高は280億ドル(約4兆3900億円)前後になる見通しです。併せて1対10の株式分割の計画と、分割後の四半期配当を150%引き上げることも発表しました。
エヌビディアの決算を受け、半導体関連銘柄であるアドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)やブロードコムの株価も約2%上昇と堅調に推移しています。
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、次なる成長にむけてAIチップ「ブラックウェル」の出荷体制を整えていると述べました。これはアマゾンやマイクロソフト、グーグル、オラクルといった大手製品の基盤となるもので、今後のさらなる市場拡大を目指します。