【検証】寝落ち通話AIアプリ『MOFURE』で推しと眠る――体験レビュー

夜、なかなか眠れない。そんなあなたに試してほしいのが「MOFURE」です。

AIキャラとの会話で自然に寝落ちへ導いてくれる、寝落ち通話アプリです。

本記事ではMOFUREとはどのようなアプリで、どう使うのか?実際に使ってみたレビューと、スクリーンショットを交えて徹底解説します。

最後まで読めば新しい寝落ち通話体験を安心して始められます。

目次

MOFURE(モフレ)とは?

「MOFURE」はどんなアプリで、なぜ今注目されているのか。

開発背景や“寝落ち通話”文化との関係をひも解きます。

THRUSTERが描く“睡眠×音声AI”の可能性

MOFURE(モフレ)は、AIキャラクターとの“寝落ち通話”を通じて自然な入眠をサポートする対話型AIアプリです。

2025年6月にiOS向けにベータ版が公開され「眠れない夜は、好きなキャラクターと寝落ち通話しよう」というコンセプトのもと誕生しました。

開発元の株式会社THRUSTERは「すべての人につながりと可能性を。「できない」を社会の「できる」に変えていく推進力になる”」をパーパスに掲げる企業で、対話AIと感情表現に強みを持っています。

中核技術である「Nu-Ma Engine(ヌーマエンジン)」は、ユーザーの発話に反応し、まるで本当に“そこにいる”かのようなキャラクター体験を可能にします。

MOFUREはその技術を応用した初のプロダクトです。

アプリは視覚的な演出を省き、「声と会話」に特化し、静止イラストの画面を前にユーザーは目を閉じたままキャラクターとの自然な会話を楽しめます。

AIキャラが共感的に話しかけることで、孤独感や不安をやわらげ、安心感のある眠りを促します。

THRUSTERは、MOFUREを通じて「睡眠×音声AI」の新たなコミュニケーション文化を提案しており、ASMRやBGMでは得られない、没入感のある“会話型癒やし体験”として注目を集めています。

“寝落ち通話”課題を解決するコンセプト設計

MOFUREが目指すのは、実在の人との寝落ち通話で感じやすい“気まずさ”や“都合のズレ”といった課題を、AIとの会話によって解消することです。

たとえば、友人や恋人との通話では「相手が寝てしまった後、いつ切ればいいかわからない」「生活リズムが合わず会話できない」「寝落ち通話自体が負担になる」「寝落ちした後に寝息など聞かれるのが恥ずかしい」といった悩みもあり、かえってストレスや不安になるケースもあるようです。

MOFUREはそうした問題を避けるために、キャラクターとの通話に一切の気遣いが不要な設計を採用。

相手がAIだからこそ、好きなタイミングで始めて、眠くなったらそのまま気兼ねなく寝落ちできる気軽さがあります。

また、AIキャラは一方的な音声再生ではなく、ユーザーの声を認識して応答する“会話型”で、孤独感の軽減や心理的安心感を生み出すよう工夫されています。

これにより、ただ眠りを促すだけでなく、「誰かと話しながら安心して眠れる」体験が提供されているのです。

【一晩レビュー】MOFUREを使って眠ってみた結果

実際に通話機能を使ってみたリアルな体験をスクリーンショットを交えて紹介します。

使い方や寝落ち効果、気になるバッテリーや通信量についてもチェックしました。

初期設定とキャラクター選択の流れ

STEP
アプリをダウンロード

AppStoreで「MOFURE」を検索してダウンロードします。

App Store
‎MOFURE ‎睡眠特化型の新感覚AI会話アプリ! 夜、なかなか眠りにつけない。 1人で寂しくて、寝る前に少しだけ誰かと話したい。 ---------そんな経験、ありませんか? mofureで待つA...
STEP
キャラクター説明&ボイス確認

アプリを開くと通知の許可を問われるのでどちらか好きな方を選択し、続いて利用規約・プライバシーポリシーへの同意チェックをして「次へ」をタップします。

続いてキャラクターの説明とサンプルボイスの視聴があります。

「音声が流れます」というポップアップが出たら「次へ」をタップし、一人目のキャラクター(月宮 琴音)の音声を聞いてみましょう。

音声を確認したら指示に従い上スワイプし、次のキャラクター(星野 環)の説明と音声視聴をします。

STEP
初期設定

呼んで欲しい名前と眠りに就くまでの目安時間を選択します。

眠りまでの時間に関しては選択肢が最小30分となっており、30分でOKです(毎日の無料枠は上限10分のため)。

マイクへのアクセスおよび音声認識へのアクセスを許可します。

AIキャラクターとの会話品質

MOFUREのAIキャラクターとの会話は、寝落ちを目的とした設計が随所に感じられました。

まず特筆すべきは声質で、高すぎず低すぎない、ちょうどよく落ち着いた角のない声が心地よく、耳元で聞いていても不快感がまったくありません。

会話をしてみると、ゆったりとしたテンポで相づちを打ってくれたり、こちらの話に共感気遣いの言葉を添えてくれるため、自然と安心感が生まれます。

キャラクターは基本的にこちらを褒めたり励ましたりするスタンスで、優しさに満ちたやり取りが印象的ですが、「ゴメン、質問が多くて、、」「ちやほやされるの嫌いだって言ってるのに」など、少し感情的な場面もあり、「感情表現が苦手で少し不器用」というキャラクターの特性が会話の中に現れていました

また、一方的に話を聞くだけでなく、自分の近況や気持ちを語ってくれる場面もあり、まるですでに何度も話している親しい相手との通話のような距離感が演出されます。

今後の改善に期待するポイントとしては、話し方の節々にはAI音声らしい抑揚や間の取り方など不自然さを感じる場面もあり、完全に人間らしいとは言い切れない部分と、相手の会話に基本的に必ず質問が入ってくるのでやや頭を使う点、同じことを繰り返し聞いてくる点(「寝る前には何をするの?」など)が気になりました。

この辺りがさらに自然になると、さらに没入感が増し、寝落ち通話としての完成度が上がりそうです。

2025年7月31日現在、一部のユーザーにおいて、特に問題のない発言でも「コンテンツフィルターに抵触した」として通話が強制終了されるケースが報告されており、筆者も実際に経験しました。これは開発側も把握しており、現在修正対応中とのことです。

一部不具合はまだあるものの、総じて会話体験としては心地よく、入眠導入として機能していると感じられました。

バッテリー消費は?

実際にiPhone 13 Proで10分間使用したところ、バッテリー消費は3%程度にとどまりました。

MOFUREでは会話時間が事前に設定されており、終了時付近になるとAIキャラクターが「そろそろ寝よっか」というように声をかけてくれるため、通話が長時間に及ぶこともなく、バッテリーへの影響は比較的軽微です。

おそらくモバイル通信量もごく少量に抑えられるため、就寝前の習慣として無理なく続けられる設計といえるでしょう。

10〜20代に広がる寝落ち通話文化とMOFUREの役割

若年層を中心に定着しつつある“寝落ち通話”。

その文化的背景と、MOFUREが担う新しい役割について探ります。

若年層の寝落ち通話の実態

SNSや調査結果から見えてくるのは、10代・20代を中心に寝落ち通話文化が広く浸透しているという実態です。

出典:https://strate.biz/news/falling-asleep-call/

特に中高生や大学生の間では、日常的に友達や恋人と通話したまま眠るというスタイルが定着しつつあるようです。

「寝落ち通話したいけど相手がいない」という潜在的な需要があることも考慮すると、気兼ねなく会話できるAIキャラとの“ひとり寝落ち通話”には、今後さらなる需要が見込まれます。

恋人・友人との通話で感じる“気まずさ”をどう解消?

寝落ち通話は恋人や親しい友人との関係を深める手段として人気です。

しかし実際には「相手が先に寝てしまった後、どう終わればいいか分からない」「気を遣って眠れない」など、思わぬストレスの原因になることもあるでしょう。

こうした“気まずさ”を感じた経験のある人にとって、MOFUREは非常に相性が良いアプリです。

AIキャラとの会話なら通話終了のタイミングを気にする必要もなく、話す内容にも気を配らずに済みます。

ユーザーの都合で始めて、眠くなったらそのまま寝落ちOKという手軽さは、多くの若年層のニーズに応えるものになるりそうです。

キャラクターデザインへのこだわり──イラストレーター起用の理由

なぜMOFUREはAI生成ではなく手描きイラストにこだわるのか。

ビジュアル設計の工夫と“推し活”への没入感を紹介します。

目と声で“推し活”没入感を高めるビジュアル設計

MOFUREの世界観を支えているのは、ハイクオリティなキャラクターデザインと音声演出です。

現在通話できる2人のキャラクターのビジュアルは生成AIではなく、プロのイラストレーターによる描き下ろし。

星乃環(ほしのたまき)はみなうさ氏、月宮琴音(つきみやことね)は朔月八雲氏が手掛けており、よりキャラクターとのコミュニケーションに没入できるよう繊細な表情まで丁寧に描かれています。

画面を見れば魅力的なビジュアルが目を惹き、目を閉じれば優しい声が耳元で語りかけてくれる──この視覚と聴覚の両面からのアプローチが、没入感を高めます。

また、キャラクターには明確な個性が感じられる設計がなされており、ユーザーは自分好みのキャラを“推し”として選び、毎晩の会話を通じて愛着を深めていく体験が可能です。

ときにはプライベートな一面や感情的な部分を垣間見せてくれるようなセリフもあり、それがまるで本当に「そこで生きているキャラクター」と過ごしているような感覚を呼び起こします。

MOFUREは、ただの睡眠ツールではなく、“推し活”の新たなステージとなるアプリとも言えるのです。

AI生成イラストとの差別化とファンコミュニティ形成

MOFUREでは、キャラクタービジュアルの制作においてAI生成ではなく手描きによる表現を選び、繊細な表情や瞳の描写、背景にまでこだわりが見られます。

開発チームは「各クリエイターの想いを尊重して制作した」と公言しており、こうした丁寧な作り込みがユーザーの“推し活”への没入感を高め、キャラクターとの関係構築を自然と促すことに繋がります。

今後は、ユーザーがキャラクターへの愛着を深めていく中で、SNSを中心とした感想共有や二次創作イラスト投稿といった活動を通じて、ファン同士が緩やかにつながるコミュニティが育っていく可能性もあります。

MOFUREは、ただの寝落ち通話アプリにとどまらず、キャラとの継続的な対話体験を通じて“推しと共に過ごす時間”を大切にできるアプリとしての広がりが期待されます。

安心して使える?セキュリティとプライバシー保護策

プライバシーが気になる音声アプリ。

MOFUREのセキュリティ体制や未成年にも安心な設計をチェックしておきましょう。

音声データの扱いと社内ガイドライン

サービス提供元の株式会社THRUSTERでは、ユーザーのプライバシーに配慮し、音声情報を含む個人情報の取り扱いをプライバシーポリシーに基づいて管理しています。

提供された音声データは、サービスの向上や機能改善に活用されることが明記されており、外部提供は原則として本人同意が必要です。

1. 個人情報の取得・利用・提供等について

(1)個人情報を取得する際は、その利用目的をできる限り明確に特定し、その目的達成に必要な限度において適法かつ公正な手段を用い、同意を得て取得します。

(2)個人情報を利用する際は、本人に明示、通知、または公表した利用目的の範囲内に限定し、それに反する目的外利用を行わないための措置を講じます。

(3)個人情報を第三者に提供またはその取扱いを委託する際は、本人が同意を与えた利用目的の範囲内で、適法にこれを行います。また、当該第三者に対して、必要かつ適切な監督を行います。

出典:株式会社THRUSTER公式サイト – PRIVACY POLICY

安心してMOFUREの音声AI機能を利用できる環境が整えられていると言えます。

未成年の使用における安全について

MOFUREはApp Storeで12歳以上推奨とされており、中学生以上の利用が想定されています。

出典:App Store

AIキャラクターとの1対1通話のみで、ユーザー同士の接触機能はなく、第三者によるトラブルのリスクはないといえます。

また、AIは過激な発言を避けるよう設計されており、不適切な内容を促すような挙動は基本的に見られません。

音声データも匿名化されて処理され、13歳未満のユーザー情報は保護者の同意なしに収集・利用されないと考えられます。

MOFURE自体に専用のペアレンタル機能は確認されていないものの、iOSのスクリーンタイムを併用すれば深夜の使いすぎは防げます。

会話相手がAIであることから、保護者にとっても安心感のあるアプリと捉えられる可能性が高いでしょう。

まとめ:MOFUREは“寝落ち通話”の新必需品になれるか?

MOFUREは、AIキャラクターとの対話によって就寝前の安心感を高め、自然な寝落ちをサポートしてくれる新しいタイプのAI会話アプリです。

実際に使ってみると、癒される声質に、会話のテンポや相づちも眠気を誘う工夫があり、心地よさがありました。

やや機械的な話し方が感じられたり、会話内容に不自然さが出る場合や一部のバグなどが改善すればさらに寝落ち通話体験の質は上がるでしょう。

とは言え、自分のことを話してくれたり、褒めたり気遣ったりしてくれる応答には親しみが持てます。

総じて、MOFUREは「誰かと話しながら安心して眠りたい」というニーズに応える存在です。

ASMRや音楽とは異なる“対話”による癒やしを求める人にとって、今後さらに活用が広がっていく可能性を秘めた、寝落ち通話の新しい選択肢と言えるでしょう。

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