Midjourney、初のAI動画生成モデル「V1 Video Model」を公開

出典:Introducing Our V1 Video Model

画像生成AIで知られるMidjourneyが、初めてのAI動画生成モデル「V1 Video Model」を発表しました。この新モデルは、テキストプロンプトやプラットフォーム上で生成またはアップロードされた画像をもとに、手軽に動画を作成できる仕組みです。

同社はこれまで主に画像の生成技術に注力してきましたが、将来的な目標はリアルタイムで動くオープンワールドのシミュレーションを実現することだと説明しています。その第一歩として、まず画像を動画化する「Image-to-Video」機能を提供することになりました。

具体的な使い方はシンプルで、Midjourneyで作成した画像に対して「Animate(アニメーション化)」を選択すると、最大5秒間の動画が生成されます。その後、追加で約4秒間の動画を4回まで延長可能です。また、外部から画像をアップロードし、それを開始フレームとして設定することも可能となっています。

アニメーション生成には、自動設定と手動設定の二つのモードが用意されています。自動設定ではシステムが自動的に動きを決定するため、手軽に楽しめます。一方、手動設定では、ユーザーが具体的な動きを指示することで、より細かな制御が可能です。さらに動きの量を調整することもでき、「high motion」では活発なシーンを作りやすい一方、「low motion」は穏やかな場面に適しています。

サービスの提供はウェブ版に限定されており、料金体系は画像生成に比べて約8倍となりますが、1秒あたりのコストは画像1枚分程度に抑えられています。同社によると、この価格設定は競合と比べて非常に低価格で、従来の市場価格の25分の1以下になるとのことです。ただし、ユーザーの利用状況を踏まえ、今後約1か月で価格やサービス内容が調整される可能性があります。

また、有料プラン「Pro」以上のユーザー向けには、負荷を軽減するための「動画リラックスモード」も試験的に導入される見込みです。

Midjourneyは、この動画生成技術の開発で得た経験や知見を、今後数週間から数か月のうちに画像生成モデルにも活かしていくとしています。


出典:Introducing Our V1 Video Model

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