英紙フィナンシャル・タイムズによると、Metaとイーロン・マスクのxAIが、チャットボット開発新興企業のCharacter.AIとの提携を巡って競争しているということです。Character.AIの創設者であるノーム・シェイザーは、今日のAIモデルを支えるトランスフォーマーモデルを提案した論文の著者の一人でもあり、AGIの構築にむけたリソースを求めているようです。
MetaとxAIはそれぞれCharacter.AIとの初期協議を行い、事前トレーニングやモデル開発などでの協業を検討しましたが、取引には至っていないと関係者が明かしています。Character.AIとMeta、イーロン・マスクはともにコメントを拒否しています。
Metaは、Instagram、Facebook、WhatsAppにAIペルソナチャットボットを導入する計画を発表しており、自社モデルLlamaのオープンソース化のアプローチをとっています。一方、xAIは独自のチャットボット「Grok」を開発し、Xのプレミアム会員向けに提供し、先日60億ドルの資金調達を発表したばかりです。
こうした大手テック企業のAI新興企業への投資を強化する動きは、最先端技術を求める競争が激化していることを示唆しています。一方で、AI新興企業の完全買収については、規制当局の動きを警戒し慎重になっているということです。
Metaは他のAI企業とも提携の可能性を模索しており、その一環としてAIエージェントの新興企業Adeptとも戦略的提携に関する協議を行っています。