
LINEヤフーは21日、コミュニケーションアプリ「LINE」において、AIキャラクターと会話が楽しめる新サービス「AI Friends」の提供を開始しました。
「AI Friends」は、AIが生成した個性豊かなキャラクターと、日常会話やさまざまなテーマについて対話ができる新機能です。キャラクターはそれぞれ独自の性格や考え方を持ち、会話の内容によってユーザーとの関係性やキャラクター自身の感情が変化していく仕組みです。さらに「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「怒り」といった感情を、表情やボイスでリアルに伝えることも特徴の一つでしょう。
同機能では、歴史上の人物や架空のアイドル、さらには言葉を話す妖精や動物まで、多彩なキャラクターが登場します。ユーザーはこれらのキャラクターから癒やしや励ましを受けたり、疑問に答えてもらったり、心理テストやクイズを楽しんだりと、多様なシチュエーションで交流できます。
また、自身で写真をアップロードしてオリジナルキャラクターを作成することも可能です。年齢、背景、職業、口癖など自由に設定でき、自分だけの特別なキャラクターを生み出せます。生成したキャラクターを他ユーザーにも公開したい場合は、「全体公開」を選択すると事前審査が行われ、承認されれば「AI Friends」上で公開されます。公開せずに自分だけが楽しむことも可能で、利用方法の幅が広がっています。

同サービスの利用は13歳以上が対象で、1ユーザーあたり1日約100回までキャラクターと会話が可能です。オリジナルキャラクターの生成は1日最大4回で、そのうち「全体公開」が3回、「自分のみ」が1回と制限されています。利用にあたっては専用の「AI Friends利用規約」への同意が必須で、規約違反があった場合、キャラクターの削除やサービスの利用停止、重大な場合は法的措置を取ることもあるとしています。
LINEヤフーは今年4月から、生成AIを活用した「LINE AI」や「LINE AIトークサジェスト」などの新サービスを続々と展開しています。今後も「全サービスのAIエージェント化」を目標に掲げ、「LINE」を通じて、より豊かで便利なコミュニケーション環境を提供していく方針です。
