Googleは、AIプラットフォーム「Gemini」に新機能「Gems」を追加し、ユーザーが自分専用のAIアシスタントを作成できるようになったことを発表しました。
この新機能は、Gemini Advanced、Business、Enterpriseユーザー向けに提供され、ユーザーが任意のトピックに特化したカスタムAIを作成できるものです。
Gemsは、Googleが2024年のI/Oカンファレンスで初めて紹介したもので、今回正式にリリースされました。
この機能を使用することで、ユーザーは特定の指示をGemsに与え、それを基に独自のAIアシスタントを作成できます。
Over the coming days, start creating and chatting with Gems: customizable versions of Gemini that act as topic experts. 🤝
— Google DeepMind (@GoogleDeepMind) August 28, 2024
We’re also launching premade Gems for different scenarios – including Learning coach to break down complex topics and Coding partner to level up your skills… pic.twitter.com/2Dk8NxtTCE
例えば、プロジェクトのブレインストーミングやキャリアアドバイス、SNSの投稿文作成など、様々な用途に対応可能な「エキスパート」をGemsとして設定し、繰り返し利用することができます。
さらに、GoogleはGemsをより簡単に活用できるように、あらかじめ設定された「プリセットGems」も提供しています。
これらには、「学習コーチ」、「キャリアガイド」、「ブレインストーマー」、「ライティングエディター」、「コーディングパートナー」などがあり、ユーザーはこれらのGemsを即座に利用可能です。
これにより、複雑なトピックの理解を助けたり、キャリアの目標達成に向けた計画を立てたりすることができます。
この新機能は、デスクトップやモバイルデバイスから利用でき、150カ国以上の地域、ほとんどの言語に対応しています。
さらに、Googleは最新の画像生成モデル「Imagen 3」も同時に発表しました。
このモデルは、これまで以上に高品質な画像生成を可能にし、ユーザーが簡単に様々なスタイルの画像を作成できるように設計されています。
Imagen 3は、フォトリアリスティックな風景や抽象的なペイント、クレイメーション風のシーンなど、多様な画像スタイルをサポートしています。
また、Googleのデザイン原則に基づき、ユーザーがクリエイティブなプロセスを完全にコントロールできるよう設計されており、不満足な画像が生成された場合、修正指示を出すことで再生成が可能です。
この新しい画像生成機能は、当初は英語の早期アクセス版としてGemini Advanced、Business、Enterpriseユーザーに提供され、その後さらに多くのユーザーに拡大していく予定です。
Googleは引き続きユーザーからのフィードバックを反映し、Imagen 3の改善を続けるとしています。
出典:Google Gemini updates: Custom Gems and improved image generation with Imagen 3