GoogleのAI動画生成ツール「Veo 3」 縦型動画対応で価格も半額に

Googleが提供するAI動画生成サービス「Veo 3」が、大規模なアップデートを行いました。今回のアップデートの目玉は、1080pのHD高画質対応と、スマートフォン向けの縦型(9:16)動画生成機能の追加です。特に縦型動画は、TikTokやInstagramのリールなどで急速に需要が高まっており、ユーザーがより手軽にソーシャルメディア向けのコンテンツを作成できるようになります。

さらに、価格設定も大幅に見直されました。標準版の「Veo 3」はこれまで1秒あたり0.75ドルでしたが、今回の改定で約50%値下げの0.40ドルに引き下げられました。また、迅速に動画生成が可能な高速版の「Veo 3 Fast」についても、1秒あたり0.40ドルから0.15ドルへと大幅に値下げされています。

この料金引き下げは、「AI動画生成の民主化」を加速させると期待されます。高い費用が障壁となり利用をためらっていたユーザーや企業にとって、今回の大幅な価格改定は動画制作をより身近にするきっかけになるでしょう。

またGoogleは、AI動画生成の使いやすさと一貫性を向上させる新機能も導入しました。新たに、動画生成前に画像素材やフレームを事前に調整できるようになったほか、プロンプトに最大3枚の画像リファレンスと1つのスタイルリファレンスを追加して、より理想的な動画素材を作成できます。これにより、ユーザーは最終的な動画の品質とイメージをより正確にコントロールできるようになります。

加えて、Ultraプラン契約者向けには「Veo 3 Fast」の無料提供テストも開始されました。順次展開されており、契約者はクレジット消費なしで迅速な動画生成を試すことが可能です。

今後数週間でさらなる画像生成・編集機能も追加される予定で、より自由で高度な動画作成環境が整う見込みです。さらに、Googleが運営するFlow TVで公開された動画のプロンプトを簡単に再利用できる機能も導入されました。気に入った動画のプロンプトを使って、自分だけのオリジナル動画をスムーズに作成することも可能となっています。


出典:https://x.com/GoogleAIStudio/status/1965436154762920074

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