2024年6月4日富士通は、企業向け生成AIフレームワークを開発し、2024年7月からAIサービス「Fujitsu Kozuchi」として提供を開始すると発表しました。
企業が生成AIを活用する際には、膨大なデータの取り扱いや規則・法令に準拠しているかどうかなどが課題となっているため、Fujitsu Kozuchiは、企業の膨大なデータと法令遵守を容易にして特化型生成AIモデルを自動生成する技術や、生成AIの監査技術などを含んでいます。
富士通が開発したのは製品マニュアルなど1千万文字以上の文書全体を高精度に分析できる技術です。同社はこのほかにも変化する企業ニーズに柔軟に対応するため、業務に最適な生成AIを数時間から数日で自動生成できる技術を開発しました。このほか企業規則や法令への準拠を監査する技術も、基盤に搭載されています。
Fujitsu Kozuchiを使った実証実験では、契約書順守チェックの工数削減・サポートデスクの作業効率向上・運輸業におけるドライバーの最適配置の計画策定時間の削減など、多くの業務で効果が認められました。生成AIを適用することにより、これらに加えて製品マニュアルからのQA作成・モバイルネットワークの接続障害解析・従業員の疲労度解析・大規模ゲノムデータの解析など、様々な業務で生産性の向上が見込まれています。
