ElevenLabsは、自社の高度なAI音声生成技術をモバイルでも手軽に利用できるよう、iOSとAndroid向けのアプリを新たにリリースしました。同社はこれまでWebを中心にサービスを提供していましたが、今回のモバイルアプリの登場により、場所を問わずスマートフォン上で手軽に音声コンテンツの制作が可能になります。
このモバイルアプリは特にクリエイターや教育関係者、プロフェッショナルのニーズに応えるよう設計されました。新搭載のテキスト読み上げモデル「Eleven v3」を利用し、最大70言語に対応する自然で表現力豊かな音声を生成できます。また、音声生成時にはトーンや話す速度、さらには感情まで指定できるため、ストーリーテリングやチュートリアル動画、広告制作など幅広い分野で活用が見込まれています。
制作したナレーションは、人気動画編集アプリのCapCutやiMovie、Instagramなどに直接エクスポートが可能です。これによりユーザーは、アプリ間を頻繁に移動する手間が省け、よりスムーズに音声付きコンテンツを作成することができます。
さらに、このモバイルアプリとWeb版は密接に連携しており、Web上で作成した音声やプロジェクト、さらには利用可能なクレジット残高までがリアルタイムで同期されます。そのため、自宅のPCで作成を開始し、外出先でスマホから編集・調整を加えるという柔軟な作業スタイルを実現しています。
新規ユーザー向けには、毎月10,000文字分の無料クレジットが提供される特典が用意されており、初心者でも気軽に音声生成の世界を体験できます。ElevenLabsは、今回提供開始したEleven v3について「これまでで最も表現力豊かなモデルであり、創造性に溢れた音声コンテンツ制作を支援する」と説明しています。
このアプリは現在すでに無料でダウンロード可能となっており、ユーザーはスマートフォンさえあればいつでもどこでも高品質な音声を生成できるようになりました。ElevenLabsは、今回のモバイル対応を通じて、ユーザーがより多様なコンテンツをより簡単に制作できるよう支援していく方針です。