
米AI企業のElevenLabsが、声を中心にした新しいパーソナル音声AIアシスタント「11ai」を発表しました。「11ai」は、ユーザーが声だけでさまざまなタスクを効率的にこなせるように設計されています。
ElevenLabsによると、この新しいAIアシスタントは、MCPに対応しており、Slack、Perplexity、Linearといった人気のビジネスツールとの連携が可能です。さらに、ユーザーが独自に運用しているMCPサーバーへの接続にも対応しており、カスタマイズ性にも優れています。
「11ai」は、低遅延でスケーラブルな音声エージェント向けプラットフォームである「Conversational AI」をベースに開発されました。このプラットフォームは音声およびテキストでのコミュニケーションをサポートし、統合されたRAG(検索支援生成)や言語検出などの機能を備えています。

具体的な活用例としてElevenLabsが示したのは、日々のスケジュール管理やタスクのNotionへの追加、Perplexityを用いた顧客情報の調査、Linearを通じたタスク管理などです。特に音声だけでウェブ検索やメッセージ送信が可能で、文字入力が難しい状況や手が離せない作業中でも容易に使用できます。
Introducing 11ai – the AI personal assistant that's voice-first and supports MCP.
— ElevenLabs (@elevenlabsio) June 23, 2025
This is an experiment to show the potential of Conversational AI:
1. Plan your day and add your tasks to Notion
2. Use Perplexity to research a customer
3. Search and create Linear issues pic.twitter.com/xepNwk4Phx
また、「11ai」には5,000種類以上もの音声が用意されており、ユーザーは自分の好みや用途に合わせて自由に選択できます。さらに、自分自身の音声を設定することも可能で、よりパーソナライズされたコミュニケーション体験を実現しています。
ElevenLabsによると、「11ai」は今後数週間は無料で提供され、興味を持ったユーザーは専用のウェブサイト「https://11.ai/」でアカウントを作成し、すぐに利用を開始できるとのことです。
音声技術を活用したパーソナルAIアシスタントは、近年多くの企業で採用が進んでいますが、「11ai」は特にビジネスユーザーを中心に高い評価を得られることが期待されています。ElevenLabsの取り組みによって、音声によるインタラクションの可能性がさらに広がり、日常的な業務やコミュニケーションが効率化されるでしょう。