OpenAI、新たに「Deep Research API」とWebhook機能を公開

出典:Model – OpenAI API

OpenAIは、新たなAPIとして「Deep Research API」とWebhook機能の提供を開始しました。Deep Research APIは、複雑な調査業務を自動化し、精度の高い分析と構造化されたレポートを作成することを目的としています。

具体的には、高度な質問を分解してウェブ検索やコード実行などの処理を自動的に行い、情報を統合して引用付きのレポートを生成します。

この新APIには2種類のモデルが用意されています。一つは「o3-deep-research」で、深い分析と質の高い出力に特化したモデルです。もう一つは「o4-mini-deep-research」で、軽量かつ高速な処理が求められる用途に適したモデルとなっています。これらはいずれもChatGPTでの深層研究を支えるために追加学習を施した、従来の「o3」「o4-mini」モデルを基盤にしています。

また、同時に発表されたWebhook機能は、APIの処理状況に応じたリアルタイム通知を提供するもので、特に長時間を要するDeep Researchなどの作業に適しているとしています。

これまでは定期的な問い合わせ(ポーリング)による状況確認が必要でしたが、このWebhookの導入により、作業の完了イベントやバッチジョブ、ファインチューニングジョブなどの完了通知をリアルタイムに受け取ることが可能になります。OpenAIは、こうしたWebhookの活用が作業の信頼性向上に繋がると強調しています。

APIを利用するには、最新のOpenAI Python SDKをインストールし、APIキーによる認証が推奨されています。さらに、APIのレスポンスには引用情報やメタデータが含まれており、情報の正確性と透明性の確保が可能になっています。

OpenAIが提供するDeep Research APIは、今後幅広い分野での活用が期待され、研究業務やビジネスの効率化に貢献することになりそうです。


出典:Introduction to deep research in the OpenAI API

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