スタートアップ企業Crusoeは、OracleとOpenAIのためにテキサス州アビリーンで大規模なデータセンターを建設しています。
今回のプロジェクトに向け、同社は34億ドルの借り入れを実施し、Nvidiaの最新AIチップを導入した施設を開発中です。
この取り組みにより、CrusoeはAI技術を支える重要なインフラ提供者としての地位を強化しようとしています。
データセンターには、AIチップGB200が5万枚設置され、2025年初頭に運用が開始される見通しです。
その後、年内にはチップの数を倍増させ、10万枚規模の施設へと成長させる計画が進められています。
この施設はOracleがリースし、OpenAIが利用する予定で、Nvidiaの強力なAIチップを活用して急速に高まるAI需要に対応します。
Crusoeは2022年に年間1億ドルの売上を見込む成長企業として、当時の評価額は14億ドルに達していました。
現在、同社は新たなエクイティ調達を予定しており、評価額は20億ドル以上に達する可能性があると噂されています。
今回の資金調達には、Crusoeの既存投資家であるFounders Fundが参加する予定で、Felicis Venturesもその一部になる可能性があるようです。
もともとCrusoeは、仮想通貨マイニング用のデータセンター運営に特化していましたが、近年はAI分野へのシフトに成功しました。
特に、迅速な建設プロセスが高く評価されており、テキサス州アビリーンのデータセンターも急速に開発が進んでいます。
同施設の建設は2024年6月に始まり、既に一部のエリアが顧客に引き渡される準備が進められています。
Crusoeにとって、このプロジェクトは飛躍的な成長を示すものとなるでしょう。
施設が完成すれば、世界最大級のAIデータセンターの一つとなり、AI技術の進展において極めて重要な役割を果たすと期待されています。
さらに、Crusoeはこのプロジェクトを通じて、AIデータセンターの開発スピードと規模において競合他社を凌ぐことを目指しています。
出典:Why OpenAI’s Data Center Plan Hinges on a Little-Known Startup — The Information