
Cognitionが開発した完全自立型AIソフトウェア「Devin」が、ついに一般公開されました。
Devinは、エンジニアリングチーム向けに設計された革新的なツールで、タスクの依頼だけでフロントエンドのバグ修正やプロトタイプの作成、コードのリファクタリングなどを実行します。
月額500ドル(約7.5万円)という価格設定は少し高めですが、その価値は十分に見込めるといわれています。
Devinは、Slack統合、IDE拡張機能(VSCode対応)、APIを備えた包括的なプラットフォームで、ユーザーに合わせたオンボーディングセッションやサポートも提供します。
このツールの最大の特徴は、その汎用性と実用性にあります。
特に以下のような作業でその効果を発揮します。
- フロントエンドの小さなバグ修正やエッジケースの処理
- バックログタスクのドラフトPR作成
- ターゲットを絞ったコードのリファクタリング
たとえば、フロントエンドの小さなバグ修正やエッジケースの処理では、SlackスレッドでDevinをタグ付けするだけで自動的に問題を修正できます。
また、バックログタスクのドラフトPR作成にも対応しており、朝一でタスクリストをDevinに割り当てることで、コードの初稿を短時間で作成することが可能です。
さらに、ターゲットを絞ったコードのリファクタリングでは、IDE拡張機能を利用して編集やアップグレードしたい箇所を指定し、必要な変更をスムーズに進めることができます。
これにより、複雑なタスクを効率的かつ迅速に処理できるのがDevinの特徴です。
これまで、Devinは統合機能の構築やドキュメントの移行・保守など、多岐にわたる業務で成果を上げてきました。
Devinを効果的に活用するには、具体的な要件を事前に共有し、フィードバックを通じて学習させることが重要です。
また、タスクを小分けにして3時間以内のセッションを推奨しており、これにより効率的な作業が可能になります。
Cognitionは、実際の動作を紹介するために、オープンソースプロジェクトでの実例を紹介しています。
たとえば、Anthropic MCPプロジェクトでのエラー修正や、人気ライブラリZodへの新機能追加など、具体的なPR事例をいくつも報告しました。