Civitaiの使い方や登録方法がわからない、商用利用が可能か不安という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Civitaiの基本的な機能から料金プラン、商用利用の確認方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
また、利用する際の危険性や注意点についても詳しく説明するので、安全に活用するためのポイントを押さえることができます。
この記事を読めば、Civitaiを効率的に活用し、自分の目的に合った画像生成が可能になります。
Civitaiとは?機能や特徴を紹介
Civitaiは、Stable Diffusion向けのAIモデルや関連データを共有・ダウンロードできるプラットフォームです。
世界中のユーザーが投稿したモデルやLoRAを活用することで、画像生成の幅を大きく広げることができます。
以下では、Civitaiの機能や特徴について詳しく解説します。
CivitaiはStable Diffusionのモデルをダウンロードできる
Civitaiでは、Stable Diffusionで使用可能なさまざまなデータをダウンロードできます。
Stable Diffusionは、入力されたテキストをもとに高品質な画像を生成するAIツールです。
このAIは、リアルな画像からアートスタイルまで、多様なスタイルの画像を短時間で作成できる点が特徴です。
また、オープンソースとして無料で利用できる柔軟性も備えています。
Civitaiでは、主に以下の5種類のデータをダウンロードできます。
- モデル(Checkpoint)
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画像生成の基盤となる主要なデータで、リアルな人物やアニメ風キャラクターなど、多様なスタイルに対応しています。
- LoRA(Low-Rank Adaptation)
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モデルに追加学習を施すためのファイルで、特定のスタイルやテーマに特化した画像生成が可能になります。
- LyCORIS
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LoRAの進化版とされる技術で、さらに高度な表現力を持つ画像生成が可能です。
- VAE(Variational Autoencoder)
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画像の色彩や質感を向上させるために使用されるデータです。
- ControlNet
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人物のポーズや構図など、画像生成時の詳細な制御を可能にするツールです。
これらのデータを活用することで、画像生成の幅を広げたり、自分のプロジェクトに最適な設定を見つけることができます。
また、CivitaiはHugging Faceと比較して、Stable Diffusionに特化している点が大きな特徴です。
Hugging Faceは、幅広いAIツールやライブラリを扱う総合的なプラットフォームで、多種多様なAIモデルを提供しています。
一方で、CivitaiはStable Diffusion関連のモデルやデータを中心に取り扱い、ユーザー同士がモデルや生成画像について評価やコメントを共有できるコミュニティ機能も充実しています。
そのため、Stable Diffusionを活用したいユーザーにとって、より専門的かつ実用的な情報を得られるプラットフォームとなっています。
Stable Diffusionについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
生成された画像のプロンプトが見れる
Civitaiでは、他のユーザーが生成した画像のプロンプトを確認できます。
これは「Images」タブからアクセス可能で、右下に「i」アイコンが表示されている画像が対象です。
以下のように「!」アイコンをクリックすると、プロンプトの内容が表示されます。
生成された動画のプロンプトが見れる
他のユーザーが生成した動画のプロンプトも確認できます。
これは「videos」タブからアクセス可能で、右下に「i」アイコンが表示されている動画が対象です。
以下のように「!」アイコンをクリックすると、プロンプトの内容が表示されます。
Civitaiの料金プラン!無料でも利用可能
Civitaiは基本的に無料で利用できますが、より快適な利用環境や追加機能を求めるユーザー向けに有料プランも提供しています。
以下では、Civitaiの料金プランを比較し、無料プランと有料プランの違いについて詳しく解説します。
Civitaiの料金プラン比較表
Civitaiの料金プランは以下の通りです。
Free | Bronze | Silver | Gold | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 0円 | 1,500円 | 3,750円 | 7,500円 |
月間Buzz数 | 0 | 10,000 | 25,000 | 50,000 |
購入時の ボーナスBuzz | – | 5 % | 10% | 20% |
報酬による 追加Buzz | – | 50% | 150% | 300% |
画像生成 (1ジョブあたり) | 4 | 8 | 10 | 12 |
キューに入れられるジョブ数 | 4 | 8 | 10 | 10 |
Civitai Vault ストレージ | – | 100GB | 250GB | 500GB |
サポーターバッジ | – | ユニークバッジ | ユニークバッジ | アニメーション バッジ |
広告非表示 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
Civitai Link | × | 〇 | 〇 | 〇 |
専用Discord チャンネル | × | 〇 | 〇 | 〇 |
新機能の 先行アクセス | × | 〇 | 〇 | 〇 |
- Buzzとは?
-
BuzzはCivitai内で使用できるポイントで、モデルの購入や特定の機能を利用する際に使用されます。
Civitaiは無料でも利用可能?有料プランの違いは?
Civitaiは無料プランでも主要な機能が制限なく使用可能であり、初めてCivitaiを試す方やライトユーザーにとって十分な内容です。
一方で、有料プラン(Bronze、Silver、Gold)には、さまざまな特典が用意されています。
まず、毎月付与されるBuzzを活用することで、モデルの購入や特定機能へのアクセスがよりスムーズになります。
また、サイト上の広告が非表示となり、ストレスの少ない快適な利用環境を享受できます。
加えて、有料プランでは一般ユーザーに先駆けて新機能を試すことが可能で、より先進的な利用体験を楽しむことができます。
このように、有料プランはBuzzを本格的に活用したい方や、快適さや特別感を求めるヘビーユーザーに最適です。
一方で、基本的な利用であれば無料プランでも十分対応可能です。自身の利用目的に合わせて、最適なプランを選択しましょう。
Civitaiの登録方法と始め方
以下のいずれかのSNSアカウントまたはEメールアドレスを使用してサインインし、アカウント作成を進めます。
利用規約が表示されるので、内容を確認し「Accept」をクリックします。
その後、メールアドレスとユーザ名を入力し、「Save」をクリックします。
次に、Civitaiからのお知らせメールを受信するかどうかを選択します。
不要な場合はOFFにした状態で「Save」をクリックします。
最後に画面を下にスクロールして、「Done」をクリックします。
これでアカウント作成は完了です。
Civitaiの使い方と商用利用の確認方法
このセクションでは、フィルター機能を使った効率的な検索方法、商用利用の確認手順、画像プロンプトの確認方法、モデルやLoRAのダウンロード手順について、Civitaiを活用するための基本的な使い方をわかりやすく解説します。
フィルターを使ってモデルやLoRAを探す
「Models」タブを開き、画面右上の「フィルターアイコン」をクリックすると、絞込条件が表示されます。
たとえば、「LoRA」を選択すると、LoRAのみが一覧に表示され、効率的に目的のデータを見つけることができます。
モデルやLoRAの商用利用を確認する
「Models」タブから対象のモデルやLoRAを選択し、詳細画面を開きます。
画面右下の「カートのアイコン」をクリックすると、ライセンス情報が表示されます。
この情報を確認することで、商用利用が可能かどうかを簡単に判断できます。
画像のプロンプトを確認する
「Images」タブでは、Civitai上で生成されたさまざまな画像を確認できます。
画像の右下に表示されている「!」アイコンをクリックすると、その画像を生成する際に使用したプロンプトの内容が表示されます。
モデルやLoRAをダウンロードする
「Models」タブから目的のモデルやLoRAを選択し、詳細画面を開きます。
画面右側にある「ダウンロードアイコン」をクリックすると、ダウンロードが自動的に開始されます。
Civitaiの注意点や危険性について
Civitaiを利用する際には、いくつかの注意点やリスクがあります。
特に、商用利用の可否や著作権侵害の可能性、プライバシー保護の問題など、正しく理解しておかなければトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
ここでは、Civitaiを利用する際に気を付けるべきポイントについて詳しく解説します。
Civitaiの商用利用の可否はモデルによって異なる
Civitaiで提供されているモデルやLoRAには、それぞれ異なるライセンス条件が設定されています。
そのため、商用利用を検討する際には、必ず各モデルのライセンス情報を確認する必要があります。
商用利用時には、使用するモデルのライセンス情報を詳細ページで確認し、その内容を記録しておくことが推奨されます。
また、クレジット表記が必要な場合は、制作者名やモデル名を明示することで条件を満たす必要があります。
さらに、生成された画像が他者の著作権や知的財産権を侵害していないかを事前に確認することも重要です。
なお、違法コンテンツや社会的に不適切な内容の生成は禁止されています。
Civitaiは日本語に対応していない
現在、Civitaiは日本語に対応しておらず、英語のみの対応となっています。
もし英語のままで使うのに抵抗がある場合は、ブラウザに標準で付いている翻訳機能を活用するのが便利です。
モデルによっては著作権侵害になる可能性がある
Civitaiで共有されているモデルには、著作権を持つ個人や作品を学習データとして使用しているケースがあります。
このようなモデルを利用して生成された画像を公開する場合、著作権侵害のリスクが存在します。
特に、日本の著作権法では「類似性」と「依拠性」の両方が認められる場合に著作権侵害が成立するとされています。
生成物が既存作品と類似している場合には、十分に注意が必要です。
プライバシー保護がされない
Civitaiを利用する際には、プライバシー保護の観点から慎重な対応が求められます。
特に、アカウント作成時に個人情報を登録する必要がある場合、プラットフォームのセキュリティ対策が不十分であると情報漏洩のリスクが懸念されます。
Civitaiでは、メールアドレスやユーザー名などの基本的な情報を登録する必要がありますが、これらのデータが適切に保護されているかをユーザー自身で確認することが重要です。
まとめ
Civitaiは、Stable Diffusionを活用した画像生成をより便利にする強力なプラットフォームです。
この記事では、Civitaiの登録方法や使い方、料金プラン、商用利用の確認方法、さらには利用時の注意点や危険性について詳しく解説しました。
Civitaiを正しく理解し活用することで、安全かつ効率的に目的に合った画像生成が可能になります。
ぜひこの記事を参考に、Civitaiを最大限に活用し、クリエイティブな活動を楽しんでください。