
ChatGPTのo3-miniおよびo3-mini-highモデルにおいて、思考過程の表示(Chain of Thought)が改善されました。
このアップデートにより、モデルがどのように考え、結論を導き出しているのかが、より詳細かつ整理された形で表示されるようになっています。
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、この変更について「思考過程をできる限り忠実に保ちつつ、より読みやすく整理するよう努めている」とコメントしています。
chains of thought for o3-mini!
— Sam Altman (@sama) February 7, 2025
(we try to organize the raw CoT to make it more readable, and optionally to translate languages, but we try to keep it quite faithful to the raw one)
great work from @mia_glaese, @joannejang, @akshaynathan_ , and their teams! pic.twitter.com/A8JZIj45Lt
CoTの可視化は、特に高度な推論を必要とするタスクにおいて、ユーザーがAIの意図や根拠を理解しやすくするための重要な機能です。今後、さらなる精度向上や新たな最適化が行われる可能性もあります。
また、今回のアップデートでは、ChatGPTのCanvas機能にも新たな改善が加わりました。Canvasには 「共有機能」 が追加され、作成したCanvasを他のユーザーと共有し、閲覧・操作・編集が可能になっています。
Canvas sharing is now live in ChatGPT. Share your canvas with others—they can view, interact with, or edit to make it their own. 🧑🎨 https://t.co/MukBvuv1VZ pic.twitter.com/TJLTW8ygUS
— OpenAI Developers (@OpenAIDevs) February 6, 2025
Canvas上のコードプレビュー機能でもURLを用いた共有が可能なため、AnthropicのClaudeが提供するArtifacts機能とほぼ同等のことが可能になりました。
この機能の追加によって、ClaudeからChatGPTへと乗り換えるユーザーが増える可能性が高そうです。
さらに、ChatGPTのメモリ機能も強化され、Plus、Pro、Teamユーザー向けに25%増加しました。Enterpriseおよび教育機関向け(Edu)のメモリ増加も近日中に予定されています。
これにより、長期的なコンテキストを保持する能力が向上し、より高度な会話の継続が可能になると考えられます。
And memory increase is coming soon to Enterprise and Edu.
— OpenAI (@OpenAI) February 6, 2025
なお、ChatGPTは先日、検索機能の「ChatGPT search」をサインアップ不要で利用可能に変更しました。この発表に続く形で、今回の思考過程の可視化やCanvasの強化が行われており、短期間でのアップデートが続いています。
出典:https://x.com/OpenAI/status/1887616278661112259
出典:https://x.com/OpenAI/status/1887559196377223587
出典:https://x.com/OpenAI/status/1887224584539414983
出典:https://x.com/OpenAIDevs/status/1887604146515423390