ChatGPT無料版にメモリ拡充、AIトークン3銘柄の出来高が急増

OpenAIは、X公式アカウントでChatGPTのメモリ機能を無料ユーザーへ段階的に開放すると発表しました。

同日公開の公式ブログやヘルプセンターでも、保存済みメモリに加え「直近の会話」を参照する軽量版が始動したと説明しています。これにより、過去のやり取りを短期的に覚えておくことで再入力の手間が省け、回答が一段とユーザーの嗜好に沿ったものになります。

このニュースは暗号資産市場「AIトークン」と総称される領域にも即座に波及しました。AIトークンとは、人工知能サービスを動かすための決済手段でもあり、ネットワーク運営の意思決定に参加できるガバナンス権も兼ね備えたデジタル資産です。利用者が増えるほどトークン需要が高まりやすい仕組みのため、AI関連の大型発表は投資家心理を刺激しやすい側面があります。

注目されたのは次の三銘柄です。

①Fetch.aiのFET──自律エージェント(人の代わりにオンラインで業務を自動化するソフト)を動かす基盤トークン

②SingularityNETのAGIX──AIアルゴリズムの売買ができるマーケットプレイスで使われるトークン

③Ocean ProtocolのOCEAN──安全にデータを共有・販売できるブロックチェーン市場を支えるトークン

三銘柄は昨年から「人工超知能アライアンス(ASI)」の下で統合が進行しており、最終的には単一トークンASIへ集約される計画です。統合によって開発資源とユーザー基盤を一体化し、分散型AIネットワークを一気に拡大する狙いがあります。

発表後24時間の市場では、FETの取引量が前日比18%増の約1億2千万ドル、AGIXが12%増の約8,500万ドルへ膨らみました。OCEANは市場規模こそ小さいものの、出来高が13%伸びて約28万ドルとなり、AI関連銘柄全体が買い集められた格好です。

背景には「ChatGPTの機能拡充がAI需要を押し上げる→分散型AI基盤にも価値が流入する」という連想に加え、ASI統合への期待が重なったことがあります。


出典:Memory FAQ | OpenAI Help Center

出典:OpenAI Rolls Out ChatGPT Memory Improvements for Free Users: Impact on AI Token Trading and Crypto Market Sentiment | Flash News Detail | Blockchain.News

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